Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

ヘッドライトレンズの制作

2018-02-15 21:23:01 | Ferrari 365GTB4 Daytona
本日の山陰は昨日から引き続き暖かい日が続いております。
中庭の雪ももうすっかり溶けてしまい枯れた芝の色になっております・・・もう春が近づいているのかもしれませんね。
本日の朝はこんな感じでした・・・でもこの後ぐんぐん雪が溶けてゆきまして営業を始める頃には当Cafeの敷地内には雪が見えなくなっていました。
隣接している山の斜面の北側に面した部分にはまだ所々白いものが見えますがこれも今日中には溶けてしまうんじゃないかな〜

出勤して開店前にいつもの様にモーニング珈琲を飲んでいますと見慣れない鳥が居ました
何やら美味しいものが有るらしく何かをついばんで食べている様です・・・
ツルバラの下だからローズヒップ(バラの実)かな?
2羽いて代わる代わるに食べていますね〜多分渡り鳥なんでしょうけど、鳥はよくわからないのです
ジョウビタキという名前を前に教えて頂いたのですがそれよりも一回り大きい様に見えますね。

さて本日の制作ですね
今日はヘッドライトのレンズを作ろうと思っています
ヘッドライトはボディのスポンサーマークに有る様にマーシャルのヘッドライトだと思うのですが困った事にヘッドライトの中央部分に文字やネコのマークが入っています。
レンズの本体は真鍮を削って原型を作りたいのですがさすがにこの文字やマークは手では彫れません
本来ならローランドの切削機で彫れば作れるのですが息子の所に送ってしまったので手元に無い・・・
しかも息子は仕事が忙しいので親の私が余り足を引っ張る訳にもゆかないのです・・・
出来る方法で作るしか有りません
そこで中央のマークの部分は裏面から白いデカールを貼って再現しレンズカットは機械彫りと手彫りの合作にする事に致しました
この方法ならローランドの切削機が無くても作れるはずです
まずはデカールのデータを作っています
縦が2.5mm横が1.9mm程ですね
それの95%と90%の物も作って置きました、印刷してみて一番具合の良いものを使おうという作戦ですね

データを拡大してみますとこんな単純な物です・・・込み入った物を作ってもプリンターの限界がありますから・・・プリンターのせいにしていますが本当は腕が無い(笑)
でも発想力は有ると思います(誰も言ってくれないので自画自賛ってヤツ!・・・笑)

印刷してみました・・・
白いインクなので見え難いですが一応使えそうな物も有ります
後は貼ってみないとねわからないのです・・・

これは最初の印刷で余り良く無かった物です綺麗に出ていないですね。
この後重ね印刷を止めた物は綺麗に出ていました・・・
いつもの様に印刷の補強の為に上からリキッドデカールフィルムを塗っておきました
これを塗っておくと多少擦れても剥がれる事が少ないのです

デカールを作ったのでついでにすっかり忘れていたフロントサイドマーカーに付いている跳ね馬のマークも作って置きました
大きさは縦寸法が3.5mmと3.0mmの2種類です
これも貼ってみて大きさ具合が良い物を使う予定です
ちなみにキットにもこのデカールは付いていますが丸いベースがイエローになっているのでオレンジのマーカーの上には使えないのです
黒い跳ね馬の部分だけカットする訳にもいかないですからね〜。

マーシャルのマークのデカールの下側に印刷しますとデカールが勿体無く無いですよ・・・(笑)
この跳ね馬は2枚マーシャルは4枚しか使いませんからハガキサイズのデカールを使うのは勿体無いじゃないですか・・・

この時点でサイドマーカーと比較してみますまだ大きければもっと小さな物を作らなければなりません・・・
感じとしたら小さい方のデカールで良さそうに感じますね〜

いよいよヘッドライトのレンズの原型を作ります
この数日作っているリフレクターと同じ様にフライスを斜めにセットして縦線を削っています

後は1970年代のマーシャルのヘッドライトの画像を探してレンズカットを手彫りします
印刷した物を良く見ながら雰囲気が近くなる様に・・・

こちらはロービーム側です
レース様の車両にロービームが有ったのかよくわからないのですが一応ロービームとハイビームを作って置きました

そして中央のマーシャルのエンブレムが付く部分はレンズカットが無いのでマスキングしておきました

そしてここにポリパテを盛ります
パテが硬化しないうちにマスキングテープを取り除きパテを硬化させます

表面の余分なパテを削って均します

次はハイビーム側ですね
こちらは少し違いますよ
テープライターのテープをマーシャルのデカールの大きさより少し大きめにカットして原型の部分に貼ります
その周りをマスキング・・・マスキング後にテープライターのテープを剥がしておきます
こうした方が位置が決め易いのです

そしてパテを盛ります・・・これはロービーム側と同じですね

マスキングを外しますと・・・
ロービーム側とマーシャルのデカール位置が違いますよね
これは遠くを真っすぐ照らしたい為に中央の部分が大切なのですが文字やマークが入りますと光軸が分散されてしまうのでマークをずらしていると思います。
この様な位置に有るのでマスキングの位置がずれてしまうと困りますからね〜こんな方法をとってみました

表面の余分なパテを削って平面を出しています

ハイビーム側はこの他にも左右に扇型にレンズカットの無い部分が有りますのでその部分にもマスキングテープを貼ってパテを盛ります
一度にしないのは一度にするとマスキングがずれ易いからですね。

パテを盛って削ります・・・
この部分の作業はマーシャルのデカールの部分と同じですね

最初に書いていませんでしたが
今回のレンズカットはレンズの内側に有りますので左右反転して掘っています
印刷のまま掘ってしまいますと左右が逆になってしまいます・・・つまり右側通行用のレンズという事です。
全く間違いでは無いかもしれません・・・と言うのもレース時には右側通行用を使っていたのか左側通行用を使っていたのか定かではないからですね。
レースでは圧倒的にスピードが速いので左側は左側通行用、右側は右側通行用を使っていたのかもしれません・・・
普通、左側通行用のロービームは少し左側を照らす様な配光になっていますので上記のライトを配置を使えば左右とも広い範囲が照らせます。
眩しいからってレース中に苦情が来るとは思えませんしね〜(笑)

フロントマーカーレンズ手直しです

2018-02-14 19:46:48 | Ferrari 365GTB4 Daytona
本日の山陰は穏やかに晴れ間が広がっています
お昼頃には中庭の雪もどんどん溶けてきまして枯れた芝生が見えてきました、明日も天気が良いらしいので中庭の雪は無くなるんでしょうね〜。

制作に入る前にちょっとCMを・・・
私の友人が主宰していますEuro Classic Car Meeting in Yonagoが今年4月8日に鳥取県米子市に有ります米子自動車教習所で開催されます
このイベントは自動車学校のイベントに合わせて行なわれるものでして今年で10周年を迎えるそうです
春の暖かない一日を鳥取県米子市で過ごしてみられたら如何でしょうか?

自動車学校内には駐車場が有りませんので近くの米子港駐車場に止められるとシャトルバスが運行していますので大変便利です
私ですか?Cafeの方の予約次第ですね
予約を頂いていて忙しいと参加は出来ないので・・・今の所不明です。
この仕事を始める前には参加していましたけどね〜(笑)なかなか難しいのですよ休日は・・・。

実車のマーカーレンズはこんな感じです・・・
丸い反射板の前側の縁には凹んだ部分が無いのか・・・ただ単に見えないだけか?
後側は凹んでいてその段の部分はテーパー状になっているのか?
などなど色々と考える部分が多いのです

一方模型の方は・・・後側の凹みの部分のテーパーをこだわりますと前側にも溝が出来てしまいます・・・後だけテーパーというのはちょっと難しい訳です
手で削れば大丈夫なんですけどね・・・中に接着する反射板の部分の事を考えると機械加工で正確な形状にする事が必要になってきますしね〜。

テールランプの原型の外側の部分にバフを掛けながら考えました・・・

ウ〜ンどうしましょう!?
やっぱり雰囲気が違うのでやり直しましょう!!

と言う事でハンダゴテで熱をくわえて接着剤を緩めます
ナイフの刃の先で起してやりますと簡単に外れます

裏に重ねた0.2mmの真鍮板にも穴を貫通させました
そして穴にピッタリの真鍮の丸棒を作って1.0mmにスライスしてハンダ付けしました
下の画像はスライスしている所ですね・・・この部品は最初の部品と違いテーパーは付けていません

後側には手加工で少しだけテーパーを付けました
手加工なので前側はテーパーが付いていません、ですから気になる溝も無くなりました・・・やっぱりイメージはこれですよね。

左右とも完成致しました
時間はかかりましたが本日最初の部分まで手戻りした感じですね
回り道だったけど良かった事も有ります
それが次の部品です

またフライスを使って反射板を作っています
リアのランプのレンズにも同じ様なものを作りましたが今回は少し大きめです
でも作り方は同じですね

0.15mmにスライス・・・ここも同じです
裏側はバリが付いていますのでペーパーで綺麗に削ります

レンズの原型に貼付けました
よく見て下さいよ!
裏側に貼っています
実車の場合表側はツルッとしていて綺麗なんですね
この反射板は裏に付いています

今回作り直しをしました
この反射板は穴を空けて真鍮の丸い部品を貫通ハンダ付けしましたので裏からも位置の確認が簡単に出来るのです
なので作った反射板を貼付ける位置も簡単に確認出来ます

次はこれですね・・・
難関のヘッドライトレンズですバキューム部品が付いているだけなのでこれではちょっとね〜他とのバランスがとれないですよね。
この4つで1台分という事なんですけど・・・

レンズカットは?ですね
ただ白く汚れているだけに見えますが・・・恐らくバキュームの型に線を描いた物を使ってバキュームしただけでしょう・・・これではちょっと使えないですよね1/12なのですから。


明日はヘッドライトのレンズの原型を作ってみましょう
巧くいくと良いのですが・・・

フロントサイドマーカーレンズ制作

2018-02-13 21:11:54 | Ferrari 365GTB4 Daytona
本日の山陰は、午前中は雪の予報でしたがチラチラ降るものの積雪は4cmくらいで先日の雪に比べれば全く問題のない範囲でしたね
午後からは天気も少し回復し晴れ間も見えていました。
先日の雪が凄かったので今回は完全に拍子抜け状態です・・・福井県の方には叱られそうですが・・・。
今朝起床時に結構寒かったからどれ位積っているのだろうと外を見ますが薄らと白くなっているだけだったので・・・思わず目を擦ってしまいました

さて本日も制作開始します
リアのランプのレンズが完成しましたがどうせ一緒にキャストするならフロントのマーカーやヘッドライトのレンズもどうにかしたいものです。
キットではフロントのマーカーはこんなエッチングが付属しているだけでしてこれをこのまま使う気になれません
1/43でもこれは無理ですね
しかも前側の上側の部分は寸法が足りなくて使えない・・・大きいのであれば削って使えるのでまだマシですが・・・

反対側は?と思って当ててみますと左側よりはまだマシですがやっぱり少し足りないのです
これは左右とも作り直しですね〜

0.5mmの真鍮板を切って曲げて削ってこんな感じに作っています・・・
これに色を塗って終わりにはなりませんこれもまた原型を作って透明なレジンを流して作ります
左右で形状が違いますから1個の為に一つの原型を準備しなければならないと言う不経済な事ですがこれは作らないとどうも我慢が出来ません

もう少し丁寧に削り合わせて合わせます・・・もう十分かな?
左右を間違える事は有りませんが一応左右の印を入れておきましょう

問題は左側です
大きく違っていますので合わせるのにも時間がかかります
こちらだけで1時間近くかかってしまいました・・・・ふ〜っ。

このレンズですが内側にスリット模様が有るらしいので内側に例のエッチング板を貼付けます
貼付けると言ってもハンダ付けですけどね

上下の部分にエッチング板が出っ張っていますがこれはどうせ削りますから問題は有りません

左右とも取付けましたがこの時点で一番注意しないといけないのはボディ側になるこのスリットの部分にハンダが流れない様にする事ですね
ここにハンダが流れますと原型として使えなくなってしまいます

上下の余ったエッチング部分を削ってから表側に一本だけ溝を掘りました
この部分はオレンジの部分とクリアーのレンズの部分を塗り分ける時のガイドになります
位置は裏側のエッチングの分かれ目の部分になりますね

次はこのレンズに付く丸いリフレクター部分ですね
この部分を正確に作ってあるモデルを見た事が有りませんこのリフレクターはレンズの角度と違って側面から光が当たった時に反射し易い様に角度が替えてあるのです・・・

リフレクターの穴を開けようとしてフライスが滑ってしまいました・・・0.1mm程削れてしまいました・・・幸いにして怪我はしていません(笑)
機械加工をする時にこんな事が有るとヒヤットしますね

0.2mmの真鍮板を当ててハンダ付けします
メタルを盛っても良いのですが・・・見栄えがね・・・いくら原型とは言え・・・。

削って仕上げますとこんこんな感じです・・・少しハンダは見えますがこっちの方が断然良いです
但し最後までこれが保つのか・・・と言う事は有りますが出来るだけ何とかしましょう

レンズの後側のオレンジな部分の裏側に0.2mmの真鍮板をハンダ付けします
前側はスリットのは入ったエッチング板が貼って有りますのでここは厚みを揃える為です

回りを削って仕上げてみました・・・何となく良い感じはします・・・が(この「が」の意味は後日わかります

ボディに合わせて確認ですねまあ大丈夫そうですね

コチラ側も大丈夫ですね
何が大丈夫なのかと言いますと厚みが増しましたのでボディ面から出っ張って来ないか確認をしなければなりません

次はリフレクターの出っ張りを作りましょう
この部分はレンズ面がボディと一体の面になっていますがリフレクターは反射し易い様に角度が違っているのです
角度を違える為に斜めに取付けられる様に作ります
まずは斜めにテーパカットしています

フライスで斜めに削っています
こんな場合はモーター側を斜めにするのでは無く素材の方を斜めに固定してやれば大丈夫です

これで普通の旋盤に戻してから突っ切りバイトで切り離しますと斜めの部分に取り付けられる反射板となります

切り取った部品を見ますとこんな感じです
裏側に残る突っ切りの後の部分をペーパーで削っておきます

左右とも反射板を取り付けて見ました・・・

ですが・・・
こうやって改めて見ますとちょっと雰囲気が違うんだな〜
反射板の周りが写真を見る限りこんな感じになっている様に見えますが・・・
レンズはと半透明なので裏側が見えているのか正確な形状が掴みにくいのです


それにしても実物をもっと良く見ておけば良かったですね12月に成田に取材に行った時にデイトナが有ったのに・・・
悔やんでも仕方が無いので・・・
明日は私が思った様に作り直して見ましょう

テールレンズのレンズとリフレクターの制作

2018-02-12 20:11:19 | Ferrari 365GTB4 Daytona
昨日の予報では本日の山陰は大雪の予報が出ていまして・・・
朝は恐る恐る起床・・・所が余り降っていないのです5cm位でしょうか?
娘は本日日勤なので少し早く起床して雪掻きをした方が良いよなどと言っていたのに・・・
良い意味で期待はずれでした
お陰で出勤の準備が30分も早く終わって手持ち無沙汰です(笑)
インターネット上には日本海側に大雪とか書かれていますが雪はチラチラするだけで一向に積りません。
山陰を飛び越えて九州や四国などに雪が降っているらしいですね、付近の方はお気をつけ下さい。

アトリエに出勤してから雪掻きをしましたがそれでも5cm程で自宅と変わらなかったのであっと言う間に除雪終了です・・・運動にならないね。

なのでゆっくりとモーニング珈琲を頂いてから制作開始です
本日はリアのウインカーレンズの原型の内側中央(説明が長いですね)に有るレンズカットを作ってゆきます
このウインカーレンズは全体が昨日作った少しダルい感じの四角形のディンプルで中央の部分だけ円周状のレンズカットになっていますのでこのレンズカットを作ります
まずは真鍮の丸棒を旋盤に固定してセンターを出します
そして突っ切りバイトを斜め45度に当てて円周状に削っています
切り込みの深さは0.2mm一度削って刃物を0.3mm程移動してまた円周状に削ってゆきます
全体の厚みを0.2mmに押さえたいので溝の深さも最小限ですね
なぜ突っ切りを使ったのかと言いますとここはレンズなので綺麗にV型の溝を掘りたかったからです

一旦旋盤形外して溝の感じを確認します
少し浅い感じがしますが理論上はこれでいいはず・・・

このレンズ部分は外径が2.8mmしか要らないのです、レンズ原型の内側中央に掘った凹みは0.2mmの深さで直径が2.85mmのはずなのです
ですからその部分に丁度入る大きさとしてこの寸法なんですね
突っ切りバイトを使って0.2mmにカットしました
ほとんど真鍮板の厚みですよね・・・もう丸棒とは呼べません(笑)
そのカットしたレンズを600番のペーパーでさらに削り込んでゆきましょう・・・私の持っているいい加減なノギスでは0.18mmと言う厚みになっていますね。

ここまで削った物が・・・クシャミをした拍子に机の下に・・・さすがに慌てましたよ。
この部品ですが、実は先ほど旋盤でカットした時にも脱走しました・・・・
カットした時に旋盤の下に切り子が一杯有ったのですがコップ一杯分の切り子をピンセットでかき分けながら探しました・・・
色も同じ真鍮色、切り子は丸まっていて全部同じ部品に見えてしまいました(笑)
幸いな事に発見に至りましたので苦労が報われたのですが・・・所要時間1時間半・・・ウ〜ン作り直した方が早かった・・・かも。
それに細かな部品を作る時には掃除の重要な事がよくわかりますね。
やっと所定の位置に接着しました・・・
ここは無理してハンダ付けをしなくても良いのです余計なハンダが付くとシャープな造形が出来ませんからね。
しかも内側なので余分なハンダが取り難いですから、最初から汚さない事が大切です。

次はスモール/ストップランプのレンズです
コチラ側はEU仕様なのでレンズの中央には丸いリフレクターが付きます
リフレクターなのでそのカットは他の部分と違いシャープな掘り込みが必要になってきますのでフライスでレンズカットを作りましょう
こんなに簡単に出来るなら他の部分もフライスで作ったら良かったのに・・・と思われるかもしれませんがそれは間違いなのです
レンズカットの質感の違いを考えると中央部分とその周りでは作り方を変えておいた方が良いと思っています
まずはフライスのモーターを45度傾けておきます
高さを決めてスライドするテーブルを操作して削ります・・・同じ方向に線が入る様に縦横移動させています

次に割り出し円テーブルのハンドルを10回回して90度向きを変えて同じ様に削りますと小さなピラミッド状の凸部分を沢山並べた面が完成ですね
同じ作業の繰り返しなのでそんなに難しくは有りません
旋盤もフライスもそんなに習った事がない私が作っていますからね〜習うより慣れろという事でしょう。
その代わりと言っては何ですが・・・寝るまでどうして作ろうか手順を考えたりしていますよ(笑)
頭が良く無いのでね・・・

結構大きな面にリフレクターを作っていますが実際使うのは直径4.0mm程です
チャックを旋盤に戻して外周を削ってレンズに合わせてみましょう・・・これで大きさが良ければ突っ切りでカット出来ます

大きさが丁度良かったので・・・事前にノギスで確認していますから大丈夫では有るはずなんですよ
カットを始めましょう
目標の厚みは0.2mmですがウインカーのと比べますと直径が大きいので少し厚めに0.25mmです
と言うのも薄いと旋盤の刃物に負けてお椀型に変形してしまう場合も有ります特に柔らかい金属はそうなり易いですね

実際に使うのはたったのこれだけです
せっかく作った部品ですが6割程の面積は削ってなくなってしまいます・・・(笑)
でも自分で作れるだけ幸せかな・・・(笑)

目標が0.2mmから0.18mmなので0.05〜0.07mm程ペーパーで削ってやりましょう
ピラミッド型の凸のお陰で滑らないから削り易かったですね

これで原型とドッキングしましょう
他のモールドと45度傾きを変化させているのは「同じ物じゃないですよ」と言う自己主張ですね
つまりここは「リフレクターです」と部品に語らせている様な物です

さてテールレンズの原型が出来たのでキャストをしたい所ですが他にも作らなければならないレンズが有りますよね・・・
それがフロントのウインカーやヘッドライトのレンズなのですよ
テールランプとバランスを取りたいのでやっぱり作らなければならないじゃないかと・・・・

そう言えばヤフオクに今作っているキットと同じ物が出ていますね・・・本日終了とか!(笑)
出品しているのは私じゃ有りませんので・・・悪しからず。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f254436638
如何ですか!?これを買ってご自分で作ってみませんか?
私の所にオーダーを出すのは無しにしてくださいよ(笑)
ただでさえずいぶんお待ち頂いていますので・・・これ以上待って頂く訳にはいかないのです。





テールランプ/リアウインカーレンズの原型製作

2018-02-11 20:34:18 | Ferrari 365GTB4 Daytona
本日の山陰は・・・朝から雪がチラついていましたね。
一昨日くらいの予報では今日は曇りで明日から明後日にかけて雪のマークが付いていたと思うのですが、どうも少し早くなったらしいです。
雪も寒さも嫌いではないのですが・・・いや正確には嫌いじゃなかったと過去形になりますね
体重を落としてから寒さには弱くなった・・・
さらにこの数日先日のミニドックで見つかったピリロリ菌の除去をする為に飲酒をしていないので食べる量が少し減ってしまって体重が少しずつ落ち始めていますので尚更寒さを感じますね。
風邪ひかなきゃ良いけどね〜(笑)
少し前まで食べるのを我慢出来ない人だったけどダイエットしてからはそんなに我慢出来ない事は無くなりました、すぐにお腹が一杯になってしまうんですね。
自分の体と歳に向き合う必要が有りますからね、いつまでも若く無いので暴飲暴食はやめましょう(笑)

さてウインカーの制作を始めましょう
昨日のアクリル製のウインカーですがエンドミルで掘りますと素材がアクリルなので溶けてしまう現象が発生致しました
掘る素材が金属なら溶けてしまう事は無いので加工は出来ますが、いかんせん金属なので透明にはなりませんそこで金属で作っておいてからシリコン型を作って透明な樹脂を流し込んで作ってみようかと思い立ちました。
せっかく1/12スケールなのでレンズの内側のモールドも作れれば最高ですよね。
今回は1/43ではなく1/12なのでそのスケールに有った作り方をしてみましょう・・・まあ自分の勉強にもなりますからね〜。
今日は原型が完成出来たら嬉しいけど・・・

まずは10mmの真鍮の丸棒を旋盤で9.0mmまで細く削っています
そして今度はフライスと割り出し円テーブルを使って内側を掘り込んでゆきます
これがレンズの本体になるのですが見た感じでは少し薄過ぎる感じがしますがこれはこの後の作業が有るのでわざわざ薄めにしておきました
全体のレンズの厚みが3.5mmなので掘り込みは2.7mm程ですが一度に深くするとエンドミルの負担がかかりますので1回に0.5mmずつ掘り込んでいます

次にレンズの内側のレンズカットを何とか作らなければなりません・・・
どんな方法がいいのか考えましたフライスを斜めにして溝を掘ってゆく方法も有りますが無数の溝を綺麗に掘ってゆくのはなかなか難しいしかも透明パーツになりますから出来るだけ綺麗に整列していないと見栄えが良く無いですよね
そこで当方のエッチング板を使ってケガキ針で溝を付けてみました・・・思いっきりアナログです(笑)

拡大しますと気をつけてスジを入れたつもりですがやっぱり多少の問題は出てきますが基本的にエッチングなので一方方向のスジは問題無く綺麗に出ていますから少し助けられますね。
これを使ってみようと思います・・・

どうやって掘り込んだレンスの底にピッタリと納めるかですが・・・
まず綺麗に丸く切らなければなりません
余分な丸棒を準備して先ほどのエッチング板をハンダ付けしまして丸く削ります
勿論掘り込んだテールレンズの内側の寸法にきちんと合わせる必要が有ります

暖めたハンダゴテを当ててハンダを溶かしてエッチング板を分離します

そしてテールレンズの底の部分にハンダ付けします・・・余分なハンダが入りますとせっかく付けたスジが消えてしまいますから最小限のハンダで取付けましょう
ハンダゴテはエッチング板には直接当てずにこのレンズの外の元側(後で使わない部分)に当てて余分なハンダが付いても影響が少ない様に配慮します

実車のレンズはこんな感じです
後側の面は先ほどのエッチングの様な感じ・・・
側面の円周部分は真っすぐなレンズカットがは入っています・・・
これはどうしたものか・・・・考えなければなりませんね〜。

先ほど使ったエッチング板は0.2mmの溝がつけられた物でしたが当方のエッチング板は0.1と0.15そして0.2mmのエッチング板をセットにしていますので一番小さな溝の物を使ってみましょう
3.0mm程の幅で切り出しまして・・・

洋白の丸棒を使ってゴム板の上で丸めます・・・この時にエッチングされている面が内側になる様にしておきます

テールランプの内側の側面に綺麗に収まる様にカットしましてハンダ付けをします
これで内側の側面のモールドが完成です・・・如何ですか?意外と簡単でしょ?

ヨーロッパ仕様のテールランプの中央にはリフレクターが有りますここは違ったモールドにしておきたいので4.0mmのエンドミルで0.3mm程掘り込んでおきました
レンズの原型に見える様になりましたね(笑)

ここまで来たら外形を仕上げます掘り込んだ面はそのままにして突っ切りバイトを使って2段階に掘り込みまして切り離します
ここで2段階にするのは中央部分のリフレクターを少し出っ張らせたいからですね・・・
クロームのリングはキットの物をバフ掛けした物でレンズがきちんと収まるかどうか確認しています
キャストで少し縮む事を想定してピッタリの状態にして有ります。

同様にウインカーの方のレンズも仕上げています
左がウインカーで右がスモールですねこの時に大切なのは上側の角の部分を若干丸めておくと如何にもレンズという感じになります(笑)

当然ながら裏側はこんな感じになっています


明日はこの中央の部分のレンズカットを作ってゆきましょう
ここが実はとても大変だったりするのです・・・まあ雰囲気だけでも再現出来たら良いですね
模型は全体を見てバランスが必要だからなんですね・・・ごく一部分だけを作るならそれは自動車模型ではなくオブジェの世界なのですから・・・。