ポスト京都議定書の議論が賑わう中、より優れた方法を見出すためには、京都議定書の欠点を見極めることも大切です。この欠点の一つとして、ここでは、制度間競争の欠如、あるいは、選択肢の狭さを挙げておきたいと思います。
京都議定書のメカニズムは、確かに、幾つかの手法の組み合わせから成り立っており、この点に関しては、必ずしも硬直的ではありません。しかしながら、締約国が相互に、効果的、かつ、効率的な手法の考案や環境技術の開発を競うという体制にはなっていないのです。むしろ、排出権取引といった既定路線を締約国に押し付けるようなシステムとなっていると言えましょう。
現状を到達点とは見なさず、締約国間に制度間競争を取り入れるようになれば、温暖化対策もレベル・アップを期待できるのではないでしょうか。
京都議定書のメカニズムは、確かに、幾つかの手法の組み合わせから成り立っており、この点に関しては、必ずしも硬直的ではありません。しかしながら、締約国が相互に、効果的、かつ、効率的な手法の考案や環境技術の開発を競うという体制にはなっていないのです。むしろ、排出権取引といった既定路線を締約国に押し付けるようなシステムとなっていると言えましょう。
現状を到達点とは見なさず、締約国間に制度間競争を取り入れるようになれば、温暖化対策もレベル・アップを期待できるのではないでしょうか。