万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

温暖化対策には削減率より制度の議論を

2009年05月26日 16時33分15秒 | 日本政治
温室ガス「中期目標で15~25%削減」 環境相が意欲(朝日新聞) - goo ニュース

 地球温暖化対策と言いますと、政府は、それを温室ガスの削減の目標のパーセンテージの問題にすり替えてしまっているようです。しかしながら、真に必要とされている議論は、別のところにあるのではないかと思うのです。

 そもそも、地球温暖化の二酸化炭素犯人説についても異論があり、必ずしも、科学者の間で意見が一致しているわけではありません。また、特定の年の排出量を基準として削減率を決める方法自体にも公平性の観点から問題があります。さらに、経済がグローバル化し、企業が多国籍化ている現状を考えますと、国別に削減率を決める方法も合理的とは言えず、企業は、製造拠点を移すだけでトータルの排出量には変化がないという結果は十分にあり得ることです。むしろ、先進国での厳しい目標設定は、環境基準の緩い新興国への製造拠点の移転を促し、地球全体から見ますと二酸化炭素の排出量はさらに増加し、環境汚染も拡大する可能すらあるのです。

 環境相は見栄っぱりなようで、高い目標設定を実現させたいようですが、それ以前の問題として、制度の抜本的な見直しを求める方がはるかに環境対策としては意義があると思うのです。

 なお、以下に、本ブログにコメントをくださいました方からご紹介をいただきましたサイトがありますので、以下に掲載いたします。

@地球温暖化は人類の責任ではありません
http://www.youtube.com/user/BERSERKHAWKWIND
http://www.mission-k.net/globalwarming/protest-top.html

@元米副大統領アル・ゴアによるプロパガンダ映画『不都合な真実』で主張されている人為的温暖化理論の大嘘
http://www.mission-k.net/globalwarming/gore/gore.html

@太陽活動=宇宙線説が正解と考えられるこれだけある根拠
http://www.mission-k.net/globalwarming/cosmicray/cosmicray.html

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