甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

半島を訪ねよ! その1

2024年10月02日 21時10分17秒 | 聖地を巡礼しよう!

 これは2019年の元旦、指宿の家から少しだけ早起きして、母と港まで出てみると、ちょうど大隅半島から太陽が出てきたところでした。とても静かな感動で、新しい年が始まるけれど、とてもすがすがしい、何もかもがリフレッシュされるような素敵な朝を迎えることができた時の写真でした。

 それから5年半過ぎて、何度か元旦というのを経過しましたが、あまり感動はありませんでした。太陽さえ見に行かなくなっていました。やはり、大隅半島から太陽が上がって来るというのが、不思議な感じでした。

 海から東を望むと細長い半島が南に伸びている。薩摩半島も細長く南に伸びているには違いないが、薩摩半島はどこか一つに集約されるのではなくて、開聞岳がポツンと海にそびえ、漁港の枕崎は少しさびれつつはあるけどそれなりの活気を備え、池田湖がぽっかり開いて、特攻隊の基地だった知覧があって、西側には不思議な浜辺の吹上浜が続いている。

 それぞれが個々に輝き、他にもいろんなあまり知られていない巨木スポットがあったり、訪ねるべきところはたくさんあるのです。指宿だって温泉があちらこちらから湧出する町だけれど、地元の人に愛されるだけで、日本国内から押し寄せるわけではないから、少しずつさびれています。

 人は生きているし、生活の場ではあるのだけれど、そこに住む人々は、不便で、都会みたいではなくて、何もなくて、魅力ないなあなんて少し卑下したくなる。

 本当は、もっといろんな産業が起きるべきだし、若い人が住みつくべきだし、たくさん誇ってもいいのに、なかなかそれらが伝わらない。

 都会の人は、温泉があるよと言われても、他にもそれはあるからというでしょう。開聞岳はカッコイイよと言っても、他にもカッコイイ山はたくさんあるよと言う。


 いくら景色を褒めても、唯一無二にはならないみたいです。ただ眺めるのでなくて、じっくり好きになってもらうしかないのか。そのためには、訪ねてもらって、そこで何か楽しいことを経験してもらって、愛着を感じてもらうしかないですね。

 ほら、すごい景色だろ、という押し売りではダメなんだ。

 薩摩半島も、大隅半島も、鹿児島県の中枢ではないし、空港からも遠いし、道路も整備されてないし、訪ねてみようということにはならないでしょう。何かそこで経験してもらうしか愛着を感じてもらう方法はない。

 何もアイデアなしで都会の観光スポットに対抗しようとしても、不便で、遠くて、遊ぶところがなくて、さびれていて、人も無表情だし、つまらないと遠ざけられてしまう。もっと興味あふれるところがたくさんあるでしょう。

 だから、地方の不便な半島は、あれこれ体験してもらうしかありません。たとえば、巡礼です。歩いてもらう。


 たとえば、紀伊半島は、都会から特急で数時間もかかる不便な土地である。けれども、世界遺産という世界基準から注目されて、少しずつ日本人だけではなく、外国の人たちも歩くようになりつつあります。とはいっても、まだ20年の歴史しかなくて、これがどれだけ未来につながる遺産になるのか、これは今紀伊半島に住む人々みんなの責任で、どれだけ魅力的な町づくり・人づくりができるかが問われています。

 観光スポットを作る。外国語表示をする。ガイドを増やす。ある程度の人づくりは必要ですが、新しい施設ではなくて、今あるものをどれだけ再生できるか、今ある魅力が素敵なんだから、変に今風のものを作る必要はないのですけど、行政に携わる人たちは、モノではなくて人なんだけど、それがなかなかできない。もちろん、私も何もやれていない。


 私も、紀伊半島・大隅半島・薩摩半島の魅力を見つけて、発信出来たら、それを英語なんかでも伝えられたら、少しは魅力を感じてもらえるでしょうか。簡単なことではないですけど、お金にならない、お金のかからない、みみっちい情報発信ができたらなあと思います。

 家でこもってちゃダメだな。

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