甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

「新潮文庫・銀河鉄道の夜 1961初版」から

2021年03月24日 05時42分03秒 | 本と文学と人と

 私の持っているものは、1974年版の23刷です。1961年から確実に増刷されて23刷だなんて、なかなかのロングセラーでした。

 たぶん、今だったら字を大きくして、フリガナつけて、読みやすくした改訂版が出ているんじゃないかな。それくらい静かに読み継がれてきた本だと思います。

 1974年の3月、新潮文庫の最新刊、なかなか魅力的なものが出ています。

1 遠藤周作「牧歌」……海外旅行エッセイなんだそうです。全然知らなかったけど、読みたくなります。

2 梅崎春生「幻化」……生の深淵を見つめ続けた著者の後期作品集。もちろん、私は読みました。いつ買ったかなあ。74年に出てたなんて!

3 吉村昭「星への旅」……冷徹かつ即物的手法で詩的美に昇華した表題作。と書いてありますけど、とにかく時代物ではない、しっかりした感じの作品集でした。これも読みました。実はオッサンになってですけど。

4 カーソン「沈黙の春」……世界的な名著。うちの奥さんは読んでいます。私は読んでないです。興味はあります。

5 野坂昭如「好色の魂」……ある人物の伝記なんだそうです。知らなかった。

6 江藤淳「文学と私・戦後と私」……ずっと遠ざけてたこの作家さんですけど、古本市とかで見つけたら買うようにしています。この本もあるみたい。

あと3冊、サガン、シェイクスピア、ソルジェニーツイン、みんな魅力でした。

 つくづく思います。私って、70年代小僧だったんだなと思います。そこであれこれ刺激されて、オッサンになっても、そのころに戻りたがっています。他の世代から見たら、やはり古いヤツになるんでしょう。

 70年代がよかったのではなくて、そこが育った川だから、大人になってもそこに戻って来るサケみたいなものなんでしょう。

 そのころの憧れに近づこうとしたり、そのころできなかったことにチャレンジしたり、とにかく自分がやれなかったことをやろうとしている。

 そのあとの80年代、90年代、00年代、10年代、あとの20年は何と呼べばいいのかな。00は新世紀年代? 9.11年代? 10年代は地震時代とでも呼ぶのか。あとの20年は、ニューヨークのテロから始まり、東日本大震災から揺さぶられまくりです。2020年代はコロナに揺さぶられていますし、どんな世の中でも人は生きていきますけど、2001年から、人々は新たな騒がしい時代を生きさせられている気がします。

 夜にまた、銀河鉄道そのものを書きます! みなさま、よい1日をお過ごしくださいませ!(ラジオのDJ気分!)

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