まだ途中ですけど、書いておこうと思います。何しろ私も、もうすぐ旅に出たりしますから。……何を書いているんだか!
何度も挫折した「旅のラゴス」とは、いろんな方がお勧めしている本でした。もう三十数年前の本です。文庫本は1996年に出たそうで、その初版のものを読んでいます。文庫本の初版なんて、そんなに意味はないかな。
とにかく、いろんな人がおススメでした。だから、私もどこかで買いました。そして、何度かチャレンジしましたが、いつも挫折しました。
もう私には、この本は読めないのかもしれないと諦めました。知らないうちに、どこかでもう一冊買ってしまいましたけど、そちらは管理が悪くて、どこにあるかさえわかりません。
何ということだろう。
ほんの200ページくらいの本なのに、なかなかハードルは高かったのに、突然読めるようになって、やっと半分の108ページくらいまで進んでいます。
「旅」がテーマであり、主人公はラゴスという人のようです。どこの世界なのか、わかりませんけど、この中の人たちには特別な能力が生まれつつあり、瞬間移動する力のある人がいたり、人の心が読める人がいたり、予知夢を見る人がいたり、壁を抜ける能力を持つ人がいたり、それぞれ特別な異能を持つようです。
半分までたどり着く間に、ラゴスさんはいろんな世界、どちらかというと、砂漠的な空間で、たまには山みたいなところに山賊がいたり、鉱山があったり、南米的なのか、どこなのか、よくわからないけれど、旅をしています。
旅の目的は、南の大陸に不時着したという円盤の残骸を見に行くというもので、いまやっとそこまでたどり着きました。これから、どんなことが起こるのか、予想もつきません。
でも、旅というものとは何か、というのが伝わってきて、おもしろいなと思ったのです。
最初の異能との出会いは、集団での移動でたくさんの家族が、ふるさとに帰ろうとして、家畜も人も持ち物も、全部まとめて移動するという場面があります。
この移動には、危険もあって、着地に失敗すると、そこの物質と触れただけで爆発するみたいで、できれば何にもないところを選んで、みんなでそこをめざさなきゃいけないし、そこへたどり着くためには優秀なパイロットという人がいて、人の持つ異能なので、集中力が必要らしくて、うまくみんなの心をまとめる心を受け止める存在が必要でした。
ラゴスさんは、本人にはその力はないけれど、みんなをまとめる人望があって、彼のおかげで人々は移動に成功し、ラゴスさんはそこの仲間として受け入れられます。
本当なら、そこで暮らすのが人としての自然ですけど、若いラゴスさんは、当初の目的を達成するために、南に向かいます。
途中で何人かの異能の道連れに出会いますが、それぞれに微妙なズレがあって、道連れは離れていき、ラゴスさんだけになります。
ほらね、旅は道連れではありますが、一緒に行動していた人も、いろんな機縁によって、離れたりくっついたりするんです。
というわけで、私のナツの旅、あと少しなんですけど、奥様と久しぶりに出かけて、彼女の妹さんとか他の道連れとも出会うんですが、私はひとりで北をめざすことになります。
私には、やりたかったミッションがあったんですね。
今日は、泊まる予定だった旅館から、ダブルブッキングだったという電話もありました。それへの対応で少し慌てたけど、もう大丈夫、やはり私たちは旅に出ることになりそうです。コロナは怖いけど、黙々と旅していきたいです。