お休みなのに、夜明け前に蚊が耳元にやってきて、「オイ、寝ているのかよ」と呼ぶので、仕方なく起きることにしました。蚊も迷惑なヤツです。もう少し早く来てくれたら、こっちも必死になって対抗したし、無理に寝ようとしたはずです。でも、もう明るかったし、虫の音と鳥たちの声を聞いてしまうと、起きなきゃなと思ってしまいました。
昨日、お月さんを見るため、散歩しました。家に着いたら見えなかったのに、酔っぱらってフラフラになっていたら、出ていたらしく、奥さんが外に出て確認してくれました。
「出てるよ」と彼女が言うので、外で家のことあれこれをしゃべるのが楽しいというのか、意外としゃべれるというのか、とにかく気分が変わるので、頭の働かない私には、歩きながらのムダ話をすることになります。
昨日、特に変わったことは話さなかったと思われます。奥さんのダンスの話を聞かされて、へんてこりんなイメージが湧いてきて、自分がその変なイメージのまま、変な踊りをしてみせたり、サビネコを見つけて、声をかけてみると、野良ネコなのか、私に興味を示してくれたりしました。
野良ネコには、「ゼロか百か、世話をするならとことんする。中途半端なことはしない方がいい」と奥さんは言います。そうか、ネコかわいがりで、ちょびっとだけ楽しい気分をもらおうとしてもダメなんですね。私は昔っから、ちょっかいだけは出して、ネコに怒られたもんでした。
カゴシマの伯母さんちでは、縁の下やら、神出鬼没のネコがいて、ネコを飼ったことのない私は、ねこかわいがりをしたくて、あれこれネコに手を出したようです。小学校の低学年のころです。
そうしたら、扱い方がわざとらしいし、しつこいし、やたら触ろうとするし、ネコとしても腹立たしいものであったようで、シュッと顔をツメで引っかいた。……、それで、ずっと右のほおには横線が引かれたまま、かなり後々まで傷跡がありました。
今は、シミはあるし、たるんでるし、適切な老化で、小さい頃の傷跡はわからなくなりました。うれしいような、悲しいような私の右ホホです。
ああ、すぐ昔話になってしまいます。何かしていると、つい昔と関連させて、どうでもいいことを書き連ねてしまいます。だから、肝心なことが書けない。
とは言っても、肝心なことって、私にあるんだろうか。あまり、ないような気がします。私は、特に肝心なことを持たず、ただ何となく時間が過ぎていくのをボンヤリ見ているだけのような気がします。言うなれば、それが私の肝心なことで、そうした流れを見ているだけのような気がします。
だから、私は、ウッカリ無常なのです。もっとその中から、いろんなものをくみ取ればいいのに、何もすくってこない。サカナや貝、カニ、エビなんかがいるはずなのに、わりと無頓着です。
それにどんくさいから、何もつかまえられない。ああ、どうしようもないヤツですなあ。
無常貧乏と昨夜は書きましたが、無常は本来豊かなもので、たくさんのものが詰まっている。それを見るか、流れの中に突入するか、泳いでみるか、食い物を探すか、あれこれしながら人は生きていくんです。
ナマケモノの私は、泳がず、探さず、ボンヤリ見ているだけ。だから、手元には何も残らない。まあ、お腹の減らない限り、それでいいのかもしれない。お腹が減ったら、がんばるんでしょう。
散歩は終わり、家に帰ってみると、玄関に庭の砂がたくさんこぼれていました。「あれまあ、ホースから水をあげるときに、こんなに砂が流されたんだなあ」と、砂を踏んでみると、なんと砂が一斉に動き出しました。よくよく見れば、すべてダンゴムシで、集団で移動しているところを、たまたま私が見つけたようでした。
月夜にダンゴムシの移動、そりゃ、彼らも腹が減ったら移動するし、子孫を残すためにはがんばらねばならない。そして、大量発生もするようです。
もうビックリして家に入りました。
秋はかなりハイペースで来ています。やたら暑かったり、雨が降ったり、台風が異常発生したり、偏ったお天気の日々です。もうすこしバランスよく、適度に晴れて、雨が降り、嵐も時々、というのは人間のわがままなのかもしれません。自然は、こんなふうに人間の思惑なんか気にしない。
わかりました。私は、私のやりかたで、自然に向き合い、人に向き合いしていきましょう。……ということは、基本は何もしない。たまに頑張るということですね。そういう感じで、今日は実家の方へ行ってきます。
みなさま、よい週末をお過ごしください。それではまた！
昨日、お月さんを見るため、散歩しました。家に着いたら見えなかったのに、酔っぱらってフラフラになっていたら、出ていたらしく、奥さんが外に出て確認してくれました。
「出てるよ」と彼女が言うので、外で家のことあれこれをしゃべるのが楽しいというのか、意外としゃべれるというのか、とにかく気分が変わるので、頭の働かない私には、歩きながらのムダ話をすることになります。
昨日、特に変わったことは話さなかったと思われます。奥さんのダンスの話を聞かされて、へんてこりんなイメージが湧いてきて、自分がその変なイメージのまま、変な踊りをしてみせたり、サビネコを見つけて、声をかけてみると、野良ネコなのか、私に興味を示してくれたりしました。
野良ネコには、「ゼロか百か、世話をするならとことんする。中途半端なことはしない方がいい」と奥さんは言います。そうか、ネコかわいがりで、ちょびっとだけ楽しい気分をもらおうとしてもダメなんですね。私は昔っから、ちょっかいだけは出して、ネコに怒られたもんでした。
カゴシマの伯母さんちでは、縁の下やら、神出鬼没のネコがいて、ネコを飼ったことのない私は、ねこかわいがりをしたくて、あれこれネコに手を出したようです。小学校の低学年のころです。
そうしたら、扱い方がわざとらしいし、しつこいし、やたら触ろうとするし、ネコとしても腹立たしいものであったようで、シュッと顔をツメで引っかいた。……、それで、ずっと右のほおには横線が引かれたまま、かなり後々まで傷跡がありました。
今は、シミはあるし、たるんでるし、適切な老化で、小さい頃の傷跡はわからなくなりました。うれしいような、悲しいような私の右ホホです。
ああ、すぐ昔話になってしまいます。何かしていると、つい昔と関連させて、どうでもいいことを書き連ねてしまいます。だから、肝心なことが書けない。
とは言っても、肝心なことって、私にあるんだろうか。あまり、ないような気がします。私は、特に肝心なことを持たず、ただ何となく時間が過ぎていくのをボンヤリ見ているだけのような気がします。言うなれば、それが私の肝心なことで、そうした流れを見ているだけのような気がします。
だから、私は、ウッカリ無常なのです。もっとその中から、いろんなものをくみ取ればいいのに、何もすくってこない。サカナや貝、カニ、エビなんかがいるはずなのに、わりと無頓着です。
それにどんくさいから、何もつかまえられない。ああ、どうしようもないヤツですなあ。
無常貧乏と昨夜は書きましたが、無常は本来豊かなもので、たくさんのものが詰まっている。それを見るか、流れの中に突入するか、泳いでみるか、食い物を探すか、あれこれしながら人は生きていくんです。
ナマケモノの私は、泳がず、探さず、ボンヤリ見ているだけ。だから、手元には何も残らない。まあ、お腹の減らない限り、それでいいのかもしれない。お腹が減ったら、がんばるんでしょう。
散歩は終わり、家に帰ってみると、玄関に庭の砂がたくさんこぼれていました。「あれまあ、ホースから水をあげるときに、こんなに砂が流されたんだなあ」と、砂を踏んでみると、なんと砂が一斉に動き出しました。よくよく見れば、すべてダンゴムシで、集団で移動しているところを、たまたま私が見つけたようでした。
月夜にダンゴムシの移動、そりゃ、彼らも腹が減ったら移動するし、子孫を残すためにはがんばらねばならない。そして、大量発生もするようです。
もうビックリして家に入りました。
秋はかなりハイペースで来ています。やたら暑かったり、雨が降ったり、台風が異常発生したり、偏ったお天気の日々です。もうすこしバランスよく、適度に晴れて、雨が降り、嵐も時々、というのは人間のわがままなのかもしれません。自然は、こんなふうに人間の思惑なんか気にしない。
わかりました。私は、私のやりかたで、自然に向き合い、人に向き合いしていきましょう。……ということは、基本は何もしない。たまに頑張るということですね。そういう感じで、今日は実家の方へ行ってきます。
みなさま、よい週末をお過ごしください。それではまた！
