甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

塔と女子高生、困ったなあ。

2016年11月29日 21時30分16秒 | 滋賀のあれこれ
 できれば、高校生の集団と一緒にお寺参りなんかしたくありません。というか、絶対にイヤですね。小学生なら、すぐにどこかへ行ってしまうし、逆に感心することがあったりするのだけれど、高校生はたいていイヤな感じの子らが多い。

 それは偏見だろうし、今回出会った高校生たちは、集団であってもわりと静かだし、展示は静かに見ているし、ガイドさんの話もちゃんと聞くし、型どおりの案内でも、文句も言わず、スイスイとついてきているようだったから、えらいなあと感心したくらいです。むしろ私の方がいいかげんな観光客で、ちっとも信仰心が出せていなかった。



 貴生川から電車に乗りました。信楽高原鉄道が止まっていたので、タヌキ列車の写真を撮りました。できたら、この車両に乗って、信楽の里に行ってみたい気もしたけれど、私は大阪へ行かなくてはならないし、もう石山寺までのキップを買ってしまいました。ザンネンでした。

 このままずっと信楽高原鉄道は見ることはあっても、乗ることはないでしょうね。何しろ三重県からわざわざこの鉄道に乗るなんて、本末転倒というのか、鉄道のお客としてあてにされていないというのか、とにかくこの鉄道は三重県民なんてあてにしていないのです。でも、いつかチャンスがあれば乗りたいですね。すぐに行き帰りできるはずだけど、本数がないだろうしなあ。また、いつか……。

 JRの石山から、京阪電車に乗りました。二駅でついてしまいます。なんだ、そんなに近いのかと思った。いっそのこと歩けばよかった。これは次の課題ですね。今度は石山駅から歩いて石山寺まで行こうと思いました。



 京阪カラーの小さい電車は終着駅に着きました。これまた、いつかこの路線の反対側の坂本の町まで、電車で行ける日があったら、そちらまで行こうと思います。坂本は明智光秀さんが城下町経営をしていたところです。全くどんなところかわからないけれど、いつか行くことにします。下調べは必要でしょうけど……。



 石山寺の境内は、たまたま団体の高校生が入ったばかりでした。みんな静かにガイドさんの話を聞いています。これはチャンスで、できたらこの生徒たちより先回りしてスイスイとお寺巡りをしなくてはならない。一緒に入ったのがいけないのだから、せいぜい私は、この子らよりも先を進まねばならない。

 ところが、本堂で如意輪観音さんを拝んでいる間に、高校生の一団に追い抜かれてしまって、お気に入りの多宝塔も蹂躙されていました。ああ、若者たちは、興味も何の感懐もないのに、コースとして石山寺を回っている。だから、紫式部の間というところをのぞいたら、「ワッ、この人形こわいーっ」とか何とか言っている。

 ここで「源氏物語」を執筆したのか、真偽はわからないけれど、式部さんがここでカンヅメされたとしたら、そこは「何だかうらやましいなあ」くらいのコメントが欲しかったけれど、この子らは人形に驚いている。確かにお人形は制作者がいて、魂が入っているだろうから、それなりの迫力はあります。でも、それに過剰反応していたら、平安時代をしのぶことはできません。ましてや式部さんの姿をイメージすることもできないでしょう。不気味な人形の置いてある部屋だったのかなあ。



 私は、タイミングをはかって、大好きな多宝塔を撮りました。まあ、せっかくだから、次の展示に向かっている団体さんの後ろ姿も少し入れて、お山の上の紫式部と源氏物語展という展示スペースに向かいました。すると、生徒たちは実に熱心にあれこれ見ていた。あまりうるさいし、暑いから感想とか聞かなかったけれど、完全にこの集団より後ろになってしまって、失敗したなあ。でも、どこにも彼らを出し抜く近道はもうないし、仕方なくトボトボと集団の後ろを歩きました。

 そして、時折、思い出したように、この子らにはこの紅葉の美しさはわかんないだろうなあとか、自分だけわかったような気になって歩いていましたっけ。どこかで気持ちの切り替えが必要で、ものすごく遅く歩いて、彼らから離れなくてはならなかったし、自分だけしか行かないような、どこか静かなところに行かずにはおられなかった。



 せっかく観音さまのありがたいお姿を拝むことができたのに、集団の子らはそれはパスして、型どおりのところを歩いているというのに、私らしさが見つけられなかったんでしょうね。

 結局、それは見つからず、好きなのは好きだけど、この好きな気持ちをだれかと分かち合いたいのに、たまたま1人で来てしまっていたので、何やらストレスというのか、モヤモヤというのか、もっとマイナーなところに行かずにはいられなくなりました。

 さあ、次はどこへ行くんでしょう? 大津の古本屋さん? 東海道めぐり? 京都に出る? それとも大阪にすぐ行く? そういえば何十年も行っていないお寺がもう1つありました。そちらでは昔いろいろと買ったものがあります。そこへ行ってみようじゃありませんか!



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