8月2日(月曜日)。☀☀。今日はBCデイで、三連休の最終日。夜の間にいい風が吹いたのか、けさのAQHIは最低リスクの「1」。東から南東にかけての地平線はまだかすんでいて、山影が全く見えないけど、煙を含んだ大気は地表近くには来ていないということか。気圧はけっこう高いし、遠くの景色が何となく青みが買って見えるけどな。ニューウェストミンスター、午後2時。気温25度、AQHI2、南西の風2メートル、湿度48%、予想最高気温は29度。明日と明後日もこんな感じらしいけど、三連休でもステイホームを決め込んでいる分には静かでのんびり。
煙で空を曇らせている山林火災は、州全体で245ヵ所、4月以来これまでに焼失した森林は約5500平方キロ。避難命令63件、避難勧告は102件で、避難対象の家屋などは合わせて2万5千戸。消火活動には3千人以上が当たっていて、そのうち他の州やオーストラリアとメキシコから応援に来ているのは300人。空からの消火などに当たっているヘリコプターや飛行機は約200機。それにしても、2年前と3年前の山林火災シーズンでも何千平方キロという莫大な森林が灰になったけど、5500平方キロはメトロバンクーバーの面積(2883平方キロ)の2倍で、東京都の面積約2200平方キロの2つちょっと、札幌市なら5つ分という途方もない損失。スパークスレイクファイアと名付けられた火災は、そこだけですでに650平方キロ(東京都23区の面積に相当)の森林を焼き尽くしてまだ燃えている。それでも、焼け焦げた大地から草や木が新しい芽を吹いて、やがて緑の森林に戻るのが自然の摂理なんだけど、人間さまはそれを待てないのよね。
オリンピックで盛り上がっている東京で、コロナ検査の陽性率が19.5%になったという記事を見つけて仰天。去年の今頃のように具合の悪い人だけを検査しての率だったら、あまり驚かなかっただろうけど、1万9千人近くを検査してこの数字は恐ろしい。ちょうどBC州で新たなホットスポットになったインテリア保健局管内の陽性率が、1週間ちょっとで3%から9.7%に跳ね上がったと騒いでいたところ。州全体では、4月初めの10.8%がピークで、現在は2.3%。それでも2週間ほど前の0.8%に比べると「著しい急上昇」だと警鐘をがんがん。人口250万人のメトロバンクーバーの陽性率は、インテリアに取って代わられるまでずっとホットスポットだったフレーザー保健局管内でピークの12.4%から1.6%に、隣のバンクーバーコースタル保健局管内で11.6%から1.1%にそれぞれ低下。
人口490万人のBC州の新規の感染者数は週末の3日間で243人(つまり1日平均81人)で、その半分がインテリア保健局管内。これを人口1400万人の東京都に比例するとだいたい1日230人ということになるけど、オリンピックの記事の間に埋もれていたコロナ関連記事によると今日は約2200人となっていたから、つまりは人口比で見るとBC州の10倍の率。似ているところと言ったら、どちらも若い世代の感染が大半というあたりくらいかな。新規感染者の95%がワクチン未接種だそうで、インテリア保健局管内は特に若い世代の間で接種率がまだ低い。つまり、ここでもやっぱりワクチンの接種率と関連がありそう。でも、BC州では接種対象の12歳以上の人口の65%が接種を完了(2回)していて、もうすぐいわゆる「集団免疫」に達する公算が大だそうだから、人込みでのマスクと外出後の手洗いで自衛していれば大丈夫という気がする。