リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

日曜哲学の続きはちょっと肩の力を抜いて

2021年08月16日 | 日々の風の吹くまま
8月15日(日曜日)~つづき。午後になってさらに煙が遠のいたようで、ベーカー山が姿を現した、ゴールデンイアーズ山系の輪郭もおぼろげながら見えて来た。ただし、青空に白い雲がぽこぽこ。だんだん数が増えて来て、ポップコーンを散らしたような雲になり、どんどん膨らんでひつじ雲(ぽこぽこと小さいから子ひつじ雲かな)になり、やがて青空の方が少なくなって来て、天気の変わり目が近づいている気配。雲がだんだん低くなって来たけど、雨、降るかなあ。

件のホームレスの人たちや生活保護受給者への攻撃的な差別発言について考えていた流れで、日本でのジェンダー意識を象徴するような2つの見出しを思い出して、SNSだけじゃないんだなあとため息。記事の内容は、オリンピックのジャマイカ選手が出場するレースに遅れそうになった際に、タクシー代を出してくれたスタッフがいたおかげで間に合って、レースで金メダルを獲得したというものだけど、強烈な印象だったのは朝日新聞と読売新聞の見出しの違いで、朝日新聞は「スタッフの機転で」、読売新聞は「女性の優しさに救われて」。読売は後で手直ししていたけど、それでもまだ「(日本)女性」と「優しさ」を強調していて、思わず苦笑してしまった。ああ、日本はスゴイ!セクシズムでも金メダル!

ちょっと前に飛行機の国際線の乗客全員にコロナワクチンの接種を義務付けると発表した我が国のソーリダイジンのジャスティン君が、今度は連邦政府の職員全員にワクチン接種を義務付けると発表。対象になるのは軍やRCMPを含む政府系機関と合わせると50万人。今後は連邦法による規制監督を受ける航空会社や銀行、テレコムといった企業にも対象を広げる方針だそうで、そっちはざっと100万人。たいていはもう接種済みだろうと思うけど、義務となれば、接種を完了していなければ飛行機に乗れないし、公務員なら解雇もあり得るわけ。たしかにワクチンをするもしないも個人の自由だとは思うけど、そこはそれ、しないという選択はコミュニティ(つまり他者)の安全なんか知ったこっちゃねぇやと言う、例のメンタリスト君の自己中的屁理屈と同じかな。まあ、職員組合はこぞって大歓迎のようで、独自にワクチン接種を義務付ける企業も増えているそうだから、「国民皆ワクチン」は時代の流れってことになるんだろうな。あり余っているワクチンを無駄にしないで済みそうでよかったじゃないの。

と、のんきに取り留めのない思考を巡らせていたら、ジャスティン君が連邦議会を解散して総選挙をやるというニュース。少数政権としてはここらで過半数を確保しておきたいらしいけど、全国でコロナの第4波が広がっているときに国民が望んでもいない解散選挙なんて、相当な大ばくち。もっとも、わずかな差で少数派政権だったBC州のホーガン首相がコロナの最中の抜き打ち選挙で過半数を取って、ついでに邪魔になった緑の党を袖にするのに成功したから、ジャスティン君もオレだってやれるということなのかもね。投票日は9月20日。ぜひ郵便投票でおねがぁ~い。さて、晩ご飯のしたくの時間になって、まずカレシがサラダ作り。けさお試しにプランターから引き抜いた何とも奇妙奇天烈なにんじんはどんな味がするのかな。



頭が良くても人としての知恵が育ってないから炎上するの

2021年08月16日 | 日々の風の吹くまま
8月15日(日曜日)。☀☀。煙なしの晴れっ。東の地平線はちょっとかすんでいるけど、空のてっぺんでは太陽が燦々。天気予報のアプリを見たら、おお、異常高温警報は解除。大気汚染注意報はまだ解除になっていないけど、AQHI(大気の健康影響指数)は低リスクの「3」と、まあ普通のレベル。オフィスだけは相変わらず熱帯だけど、後は風が通っていい気持。ああ、やれやれ。

最近、メディアやSNSでセレブとかインフルエンサーとか持て囃されている連中が口を開いては「炎上」して謝罪させられたり、クビになったりするあっちにもこっちにもたくさんいるという印象だけど、日本のローマ字名前でメンタリストの「肩書」を持つ芸人だか何だかの発言は失言なんてレベルじゃないウルトラ級の暴言だな。一応(慣例に従って?)謝罪していたけど、その謝罪もウルトラ級の薄っぺらさ。いったいどういう環境だったら、自分の人間としての想像力の欠如を、カメラに向かってあれほどあっけらかんと披露できてしまう大人になれるのか不思議。何でも難関大学を出たすごぉ~く頭のいい人物らしいけど、狭い脳内に雑多な知識をぎっしり詰め込んだだけの「頭の良さ」と、その知識を人間として生きることに役立つ知恵として使える「頭の良さ」は、まったく似て非なるものだから、この人は(たぶん)テストに役立つ知識を詰め込み過ぎたもので、その種を蒔いて知恵として育てる「心という畑」までいっぱいになったか、あるいはその畑の手入れを怠って雑草だらけになっているのかもしれない。

ある意味でデジタル時代のSNSの世界の産物と言えるのかもしれないけど、思考にコンテキストというもの(この場合は自分の立ち位置や周囲とのつながり、発言内容の意図や理解度など、概してアナログなもの)を伴わなくなっている感じで、ワタシからするともうエイリアンの域。ワタシが知らない日本で生まれ育った世代だから無理もないだろうけど、多かれ少なかれ今の日本の若い世代に共通する思想なのではないかと思わせるところもある。と言うのも、ときたまこの世代の日本人の何らかの大きな事件や事象に対する反応に興味があったりして、ワーキングホリデイや留学でカナダに現在滞在中だったり、そこから永住者になった人たちが利用している掲示板を覗くことがあるんだけど、そこでのやりとりはあらゆる差別と偏見、ヘイト、反感と見下しといやいや人見知りで溢れかえっていて、呆れるやら気分を害するやら。

でも、掲示板に集う若い日本人たちも渦中のメンタリスト芸人君も、欧米の同じデジタル世代のミレニアル族の思考と少なくとも根っこではつながっているようなところがある。新聞メディアが件のYouTube動画から引用していた発言を読んでいて、一番強く印象に残ったのは、「みんな思わない?ホームレスっていない方が良くない?」と、見ている人たちに賛同を求めているような発言で、ミレニアルの間に蔓延しているらしい「FOMO」(取り残され恐怖症)に通じるものがあるような気がした。こういう人たちをもてはやしてコントロールしているのがリアルの巨大メディアビジネスだろうな。だって、みんながあれこれ深く考え出したら商売に差し支えるから、インフルエンサーだの何だのを使って手っ取り早く同調圧力をかけてるように見えるもの。