リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

たかがフリーランス、されどフリーランス?

2022年11月23日 | 日々の風の吹くまま
11月21日(月曜日)。☁☁🌧。あ、やっぱり天気が変わって、朝から曇り空。ゆうべはなぜか疲れてほんの少し早寝したので、今日は飲んのちょっと早起き。と言っても8時ちょっと前だけど、我が家では8時前に起きたら早起き。カレシの提案で温かなオートミールで朝ご飯。りんごとシナモンの味のインスタントだから、けっこう砂糖が入っているので、よし、今日の買い物で電子レンジで好きな量を温められる砂糖なしのクィックオーツを買いおきしておこうっと。砂糖が入っていなければ趣向を変えてお粥にできるし、寒い朝はやっぱり温かな朝ご飯を食べたくなるもの。(十何年も前だけど、エアカナダのビジネスクラスの朝食メニューに和風のお粥があって、客室乗務員のおじさんの「ォカーユ」という発音が耳にほっこりと響いたのを今でも覚えている。あのォカーユは機内食としては珍しくおいしかったなあ・・・と遠い目。)

ウォーキングとランチを済ませて、カレシがドイツのエスターとレッスン(というか雑談)をしている間、ワタシは買い物に行くまでの時間をのんびりと小町横丁の散策。最近『お嫁さんの仕事を娘に分けて欲しいです』という、「びっくり」に1万3千もの投票があって、コメントも850件という驚愕もののトピックが大賑わい。何でも、お嫁さんは在宅フリーランスのデザイナーで、わりと短時間の仕事で自由そうなので扶養内で働いていると思っていたら、息子が「オレより稼いでいる」と言うのを聞いて、37歳で既婚子持ちの娘が「時間が自由で、働く時間も短くて、しかも高収入」なら自分もやりたいと言い、お嫁さんに打診したら「まったくの素人がいきなり出来る仕事では無いし、忙しいときは徹夜もするし土日も仕事する」とやんわり断られたけど、娘がその半量でいいと言っているので息子から頼んでもらおうとしたら「話にならない」と一蹴されてしまった。何とかお嫁さんを説得できないものか・・・。

実際にフリーランスで働いている人たちから冗談じゃないよというコメントが殺到していて、ほんとにその通りなんだけど、好きな時に短時間で楽々と仕事をしているというのが世間一般の「フリーランス」像なのかな。この世の中にそんな気楽でしかもバリバリと稼げる仕事があるんだったら、会社勤めをする人なんかいなくなっちゃうと思うけど、トピックを立てたお母さんにはそこまで想像がつかなかったみたいで、無理だと言うコメントに対して、嫁は専門学校卒だけと娘は短大卒(だから嫁より優秀)だとか、結婚前に会社で事務員をしていたのでパソコンが使えるとか、嫁のおさがりのパソコンがあって、アプリを使って友だちの年賀状を作ってやったとか、能天気に火に油を注ぐばかり。コメントとのあまりのすれ違いっぷりに呆れ半分と感嘆半分。いや、そういう人もいるところにはいるもんなんだな。

かく言うワタシもリタイアするまでは翻訳業界でフリーランスのおひとり様稼業歴30年。日本がまだ破れたバブルの夢の余韻に浸っていた頃には、けっこうな数のたまたま英語圏に住むことになった若い女性たちから、私もやりたい、下訳をさせて欲しい(弟子入り?)とアプローチされたっけ。おひとり様稼業に人を入れるとやらなくてもいい業務が増えるだけなので全部お引き取り願ったけど、あの頃はSOHOとか何とか言って、日本の女性雑誌がおしゃれでナウな女性の「おしごと」としてフリーランスをもてはやしていたらしいから、やっぱり家事や育児の合間に手っ取り早く稼げる仕事だと思われていたのかな。(実際には仕事の隙間時間に泣いている赤ちゃんのおむつを取り替えるくらいじゃないと稼げない。)たぶんに「フリー」という字面から企業と言う雇い主に縛られない自由な身分だと思うんだろうけど、ほんとは「クライアント」と言う名の雇い主がわんさかといるようなもので、それがてんでに要求して来る納期やら品質やらに全部ひとりで応えられなければ即「解雇」なのがフリーランス稼業。まあ、闇の世界はいざ知らず、楽してがっぽり稼げる仕事なんて真っ当な世間には存在しないのよね。