3月18日(土曜日)。☀☀。うわっ、春、春っ。学校の春休みは半分終わり。私たちはあと2週間で春休み。まあ、リタイア組には春休みは無関係だけど、「休み」と言うとちょっと気分が盛り上がるかなと思って言ってみた。でも、気分はあんまり変わらないな。リタイアしちゃったら、毎日が休みってことだもんね。
翻訳の評をもらって緊張が解けたところで、来週はやることがたくさんあって、さぼっていられそうにないから、今日は「休み」。きのう興奮し過ぎたのか、何となく目が覚めては、半ば夢うつつで脚本の見直し。やっとぐっすり寝着いた頃にはもう朝方だったような気がする。ウォーキングに行って来て、先生にメールを書いて送ったら、家事は洗濯だけ。戯曲の中で出て来るハイドンやコープランドの曲を聞くためにユーチューブの動画を集めたのがきっかけで、ブックマークバーに「Music」というフォルダを作って、その中にさらに「Classic」と「Pops」のフォルダを作ったのはいいけど、「Classic」の方はあまりにもあれやこれやとごちゃごちゃと集めたもので、フォルダをクリックするとブックマークした動画のリストが画面の下までずらり。
そこで、「Classic」フォルダの中に「HAUSER」、「Sicilienne」、「Albinoni Adagio」とサブフォルダを作って、ブックマークを移し、一番下に雑多な演奏を「Collection」にまとめて、その間にヘッドフォンで聞き流すためのコンピレーションをフォルダなしで、とワタシ流の整理整頓。一番上の「HAUSER」はもちろんクロアチア出身のチェロ奏者ステファン・ハウザーの演奏動画のコレクション。『アルビノーニのアダージョ』を見つけて、すっかりはまってしまったんだけど、この人の演奏は絵になる。そうでなくても聞いていてつい泣きたくなるアダージョを、オルガンを背景に、ハウザーはチェロと一緒に歌っているのか、チェロに歌いかけているのか、とにかく感動的。戯曲の中に「音楽を「話せる」ようになりなさい」という台詞があって、ハウザーの演奏を聞いて(見て)いると、なるほどなあと思ってしまう。ワタシは常に「言葉は音楽だ」と言って来たけど、戯曲中の「音楽は言葉」と表裏一体。
パンデミックで人間の交流が断たれていた頃に、コロナの最前線で働く人たちに捧げたという『Alone Together』と題するスペシャルシリーズ3作は、クロアチアのプーラにある古代ローマの円形闘技場のど真ん中で(無人の観客席に一礼して)、クルカ国立公園で流れ落ちる滝に囲まれて、ドゥブロヴニクでは旧市街を見下ろす城壁で風に吹かれながら、たったひとり(イアバッドに送られるオーケストラに合わせて)見えなくなった世界に向けてチェロを弾いているのが圧巻。動画を見ていなくても、聞いてるだけで胸が震えて来て、つい涙目になってしまう。ワタシ、何か違うなあという気がするんだけど、どうしちゃったんろう。ドロシーの戯曲の翻訳に没頭しているうちに感情が鋭敏化しちゃったのかな。それとも単に春の陽気を感じるからかな。
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