山形Qで、L.ボッケリーニの小弦楽三重奏曲 Op.47を定期演奏会で何度か取り上げています。
勉強のためCDを購入しようとしましたが、現在演奏している曲ではなくて弦楽四重奏曲集の方へ気変わりしてしまいました。
L.ボッケリーニは、ハイドンと同時代の古典派の作曲家兼チェロ奏者で、多数の弦楽四重奏曲を作曲したハイドンが、「弦楽四重奏の父」、L.ボッケリーニが「ハイドン夫人」と言われたりしています。実際は、ハイドンよりも多い100曲以上作曲しています。他にも弦楽三重奏曲、弦楽五重奏曲を多数作曲しています。
ただL.ボッケリーニの作品は、学習用で弾かれるチェロ協奏曲など一部の作品を除いては、有名というわけでもなく(ベートーヴェンやモーツァルトの作品のように)、実際の演奏を聴くことは、日本では難しいようです。一部の古楽奏者が盛んに演奏していますが、現在では、常にプログラミングされる作曲家ではありません。
名前だけは知っていても、作品を聞いてみなければ、自分なりの評価も出来ないので、良い機会でした。
装飾の多いイタリアの明るいだけの作品を想像していたのですが、さすが「夫人」と言われているのが少し理解できたように思えます。
聴いていて、とても心地の良い音楽なのです。
初めて聴いても、何度聴いてもハイドン、モーツァルトとは違う音楽が流れてきます。
最初期のOp.2の作品でさえ、耳が傾いてしまう魅力があるのには、勉強不足を恥じるばかりです。