報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

竹取飛翔 〜Lunatic Princess

2013-12-06 19:42:16 | 日記
 今、スタジオジブリで公開中の映画“かぐや姫の物語”。言うまでもなくこれの原作は竹取物語だが、東方Projectにもそれをモチーフにした作品がある。東方永夜抄(とうほうえいやしょう)というのがそれだが、作品の詳細についてはウィキペディアでも見て頂きたい。
 ここに登場するかぐや姫の名は蓬莱山輝夜(ほうらいさん・かぐや)というのだが、東方ではかぐや姫の英訳をこの記事のタイトルのようにしている。この記事のタイトルは蓬莱山輝夜のテーマ曲名から取ったものである。実際の英訳は、もっと違うものらしい。ウィキペディア英語版で『かぐや姫』を検索してみると、それが分かる。
 ジブリ映画ではかぐや姫の従者に少年が出てくるようだが、東方では年上の女性がその役回りを果たす。八意永琳(やごころ・えいりん。ファンからの愛称は『えーりん』)といって、彼女に合わせたテーマ曲も存在する。
 どちらもかぐや姫が犯した罪と罰が物語の重要ポイントになっているので、原作でそれが謳われているのかと疑ってしまう。因みに竹取物語には、どうして富士山が富士山という名前になったのかが説明されている。確か、高校の時、古典の教科書にそれがあったような気がする。

 ところで、確かにえーりんのテーマ曲“千年幻想郷”は名曲だと思うが、それだけで彼女がファンからの人気を博したわけではあるまい。このように、音楽から入ったニコ厨ファンはどこか中途半端なので、生粋の東方厨ゲームファン(東方Projectは弾幕系シューティングゲーム)からは疎まれるのだろう。

 まだ見ないが、実際これから出てくるだろう、ニコ厨に。『“かぐや姫の物語”に東方の曲を合わせてみた』なんて。ゲームファンとジブリファンの皆さん、ごめんなさい。

 東海道新幹線や“やきそばエクスプレス”に乗る度、私は東方永夜抄のサントラやアルバム“卯酉東海道”(いずれも制作は上海アリス幻樂団)をiPodから取り出して聴くという習慣がしばらくは続くことだろう。

 さすがに明日の箱根行きでは……そこまでは無いと思うが。
コメント (1)
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“ユタと愉快な仲間たち”より、「ユタの支部登山」

2013-12-06 17:45:24 | 日記
[07:04.東京駅・東北新幹線ホーム→東海道新幹線ホーム 稲生ユウタ、威吹邪甲]

〔「ご乗車ありがとうございました。終点、東京、東京です。……」〕
 始発の東北新幹線の列車から吐き出される僅かな乗客達。
〔「折り返しは7時16分発、“はやて”101号、盛岡行きとなります。……」〕
 ホームに並ぶ長蛇の列を形成する乗客達をかき分けて、1号車から降り立ったユタと威吹はホームを歩いていた。
「東海道新幹線に乗るの、久しぶりだなぁ……」
 ユタは呟いた。
「前回乗ったの、高校の修学旅行の時かな」
「ほおほお。(よく分からんが……)」

 新幹線乗り換え改札口に行く。ここはどういうわけだか自動改札ではなく、有人改札のみで、駅員が逐一チェックしている。4枚もあったキップのうち、2枚が回収された。
「7時26分発、“こだま”635号、名古屋行き。これだな」
 ユタは発車票を見た。
「名古屋……」
 威吹は発車票を見つめた。
「新大阪……広島……」
「名古屋止まりなら空いてるな。行こう。16番線だ」
「名古屋って、尾張の名古屋だよね?」
「そうだよ」
「……何日で着ける?」
「はあ?」
「さっきの乗り物なら……1日で着けそうだな」
 新幹線、東京〜大宮間は強制徐行運転区間であるが、それでも時速100キロくらいで走る。なので、最高90キロしか出せない埼京線は通勤快速でさえ新幹線に勝つことはできないのである。
「“こだま”なら3時間ってとこだね」
 ユタはさらりと言った。
「さ……!?」
「“こだま”はホント、のんびりしてるよ」
「のんびりしてるの!?」
「新富士は“こだま”しか止まんないからねぇ……」
「……!」
 威吹は改めて封印期間400年の長さを知った。

[07:15.東京駅16番線ホーム→“こだま”635号1号車 ユタ、威吹]

〔新幹線をご利用くださいまして、ありがとうございます。16番線に停車中の電車は、7時26分発、“こだま”635号、名古屋行きです。……〕
「駅弁買おう」
「ユタ、もっと食べないとダメだよ」
 威吹がカツサンドしか買わないユタにダメ出しする。
「え?」
「これくらい食べないと」
 弁当3人分買おうとする威吹だった。
「腹8分目にしときなって」
 ユタは呆れた。

 700系の1号車に乗り込む。“こだま”の、それも階段から遠く離れた先頭車はガラガラだった。2人席に腰掛ける。
「世話人の藤谷班長が一緒じゃないとは……」
「班長だからこそ、先に着山しないとダメなんだろうね」
 なので藤谷は前泊しているそうだ。

[同時刻 同列車7号車 特盛クン&エリちゃん]

「ふう、何とか間に合ったよぉ……」
「ちょっと。何で山手線から乗り換えるだけで汗かいてんのよ、アンタは?」
「だってぇ、今日は暑いよぉ……」
「てか、もう10月だし!」
「添書登山でダイエット。うーん、功徳が止まらなーい!」
「いやいやいや、アタシが御受誡した時より太ってね!?」
「スイマセン、車内の温度設定あと1度下げてもらえませんか?」
「は?」
 たまたま通りがかった警乗巡回中の警備員。
「警備員にワガママ言ってんじゃねぇーっ!」

 ※友情出演して頂いた、ポテンヒットさん作“ガンバレ!特盛くん”より、主人公特盛君とヒロインの沢尻エリちゃんですた。ありがとうございます。

[07:26.“こだま”635号1号車 ユタ、威吹]

〔♪♪(“いい日旅立ち・西へ”のイントロ)♪♪。今日も新幹線をご利用くださいまして、ありがとうございます。この電車は“こだま”号、名古屋行きです。終点、名古屋までの各駅に止まります。次は、品川です〕
「……確かに東海道だ」
 列車は時刻通りに発車した。威吹は東海道新幹線の路線図を見て、眉を潜めた。
「小田原……うん、知ってる」
「行ったことは?」
「……いや、無いな」
 威吹は首を傾げる仕草をした。そして、駅弁を開ける。
「とにかく、食べることにしよう」
「うん」
「この前行った時は、高速バスだったもんね。東名高速は東海道から少し離れたりしてるから、本当に東海道を行こうとすると新幹線の方がまだ近いかもね」
「新富士ということは、富士の山が見えるってことかい?」
「ああ。三島辺りから見えるようになるんじゃない?」
「そうか……」

[08:15.熱海〜三島間 威吹邪甲]

「厠行ってくる」
「行っトイレ(笑)。あ、そうそう。紙があるかどうか、ちゃんと確認するんだよ?」
「うん」
「作者がこの後の列車で、受難あったから」
「……言ってる意味が分からんな」
 威吹は首を傾げて、デッキに向かった。
 洋式トイレなど、また江戸時代には無いタイプのトイレが出てきたが、意外と使い勝手の良さを実感した威吹。何しろ、脱いだ袴のやり場に困らなくて良い。
(そういえば……)
 便座に腰掛けて、ふと思う。自らの足元が目に入った。威吹は黒い足袋に草履を履いているが、日蓮正宗の僧侶が履いている草履を見て、ある部分に注目した。
(あの寺の坊主共が履いてる草履の爪先……。そこを保護する覆いが付いていたが……あれはいいな。足袋や草履は特別なものではないし、寺の近くで手に入るかな?)

[08:35.東海道新幹線・新富士駅 ユタ、威吹]

「おおっ、富士の山だ。そうか……やはりここは、日ノ本の……」
 威吹は車窓に見える富士山を見て言った。
「やはりここは他国でも異世界でも無かったか」
「そうだよ」
 改めて自分が400年もの長きに渡って封印されていたことを実感する。が、富士山の姿は400年前と変わらない。
〔♪♪(“いい日旅立ち・西へ”サビの部分)♪♪。まもなく、新富士です。新富士の次は、静岡に止まります〕
 ユタと威吹は降りる準備を始めた。
〔「まもなく新富士、新富士です。お出口は、左側に変わります。停車の際、ポイント通過のため、電車が大きく揺れることがあります。ご注意ください。当駅で通過列車待ちのため、5分ほど停車致します」〕
「また待つの?」
「ほんと、“こだま”はのんびりしてる」

[同時刻 同場所 特盛くん&エリちゃん]

「ンゴーッ!」(←大きなイビキ)
「特盛っ、テメっ!いい加減起きろ!ああっ!?」
「んん……あと5分だけぇ……」
「バカっ!だったら、オマエだけ名古屋まで乗ってろっ!」
「功徳が止まらなーい……ムニャムニャ……」

 列車がホームに滑り込む。そして、大きなエアー音がしてドアが開いた。
〔「ご乗車ありがとうございました。新富士、新富士です。車内にお忘れ物の無いよう、ご注意ください。……」〕
 ユタと威吹はホームに降りた。
「そういえば栗原さんは?キノと一緒かい?」
「埼玉地区はバスで来るみたいだね。今頃、東名高速のどこかじゃない?」
「キノも一緒?」
「あっ、そうか。誰かの車で来るのか、それとも新幹線か……」
「この列車に鬼族の匂いはしないな。するのは……同じ妖狐の匂い?」
「えっ?」
「まさかな……」
 威吹は肩を竦めた。

「ほらっ!特盛、ちゃんと歩いて!」
「ゴハンが止まらなーい……!」
「ったく、1人で駅弁3人分も食いやがって!」
 7号車は新富士駅の階段に近いので、遅い歩みでもユタ達より早く階段を下りる特盛くんとエリちゃん。
「駅からどう行くの?」
「いつもの登山バスより早い時間だからなぁ……。清観光(※)でも臨時に出てないかな?」
 ※せいかんこう。法華講員の経営するバス会社の名前。無論、清観講という講中があるわけではない。

 それぞれの思いを胸に抱いて、日蓮正宗信徒達は一路、大石寺を目指す。
                                           続く
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東方宴行紀 〜The Company Trip for Hakone〜

2013-12-06 15:08:48 | 日記
 私のブログは200~300程度の訪問者数に落ち着いている。また、コメントについてもポテンヒットさんなど、特定の方からのみで終始しており(もっとも、今はポテンヒットさんだけだね。別に、アクセス制限してるわけではありませんよ)、先代のブログと比べると非常に落ち着いた状態になっている。一体、あの騒ぎは何だったんだろう?

 今、ネット上では、とある顕正会員と法華講員が熾烈なバトルを展開しているようだ。歴史はまた繰り返すのか。
 ま、勝手なことはしない。見て見ぬフリ、傍観を決め込むに限る。
 私のブログが荒らされているわけではい。勤務先のビルでの話でもない。それならば、である。これが大人というものだろう。
 因みに私は法論は一切致しません。法華講員のブログは他にもあるので、そちらへどうぞ。
 あ、そうそう。「門内摂受、門外折伏」であることをお忘れなく……。え?どうせバカの1つ覚えだろって?さいですw

 短くて恐縮だが、日記はこの程度にさせて頂く。尚、明日と明後日は社員旅行のため、更新はお休みさせて頂きます。
 ブログのコメ欄でつぶやくことはするので、よろしくどうぞ。
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今回で終了。

2013-12-06 02:24:32 | 日記
[17:30.日蓮正宗・正証寺本堂 稲生ユウタ、藤谷春人]

「どうだった?宗門の勤行は」
 夕勤行が終わり、藤谷はユタに話し掛けた。
「ひふぁ、ふぁふぃはひた。(舌、噛みました)」
 ユタはそう言って、指を3本立てた。
「ほお。いきなりの罪障消滅だな。こりゃ、“初心の功徳”は期待できるぞー」
 藤谷はにこやかに笑った。
「さてさて。じゃあ、メシでも食いに行くか。大宮でいいか?それとも、この近くがいいか?」
「この近くで、何か美味しいところでも……」
 ユタは境内の外に向かいながら答えた。
「そうか?」
「ええ。帰りの電車、混んでますし……」
「いいよいいよ。家まで送るよ」
「車にしても、道路混んでて、着くまでに時間掛かるでしょう」
「まあ、首都高は混んでるな」
「そうなると……」
 三門の外に出ると、こめかみに怒筋を浮かべた威吹が腕組みをして立っていた。
「腹を空かせた妖狐が、極悪妖怪と化す恐れがあるので」
「動物の狐も、肉食だからなぁ……」

[18:00.寺院から徒歩数分の飲食店 ユタ、威吹、藤谷]

「車運転するから、俺は酒飲まないようにしないと。稲生君は遠慮しないでいいよ」
「僕、まだ19ですから」
「かーっ!本当に顕正会員ってな、マジメ君が多いな」
 それでも藤谷は、ノンアルコールビールをグラスに注ぐ。
「オレは酒を飲んでも構わないか?」
 威吹は相変わらず、険しい顔のままで藤谷に問うた。
「……威吹君は歳いくつだ?」
「421だ。ユタに計算してもらったら、こうなった」
「どうぞどうぞ」
 藤谷はあまり信用していないようだ。
「まあ、今回は初回特典で俺が奢っちゃる。じゃんじゃん注文しちゃってくれ。それでね、稲生君、顕正会で聞いてると思うけど、宗門には大石寺に参詣する“御登山”というのがある。無論ただ大石寺に行くんではなく、その目的は……」
「本門戒壇の大御本尊……ですね?」
 藤谷が言い終える前に、ユタが先に答えた。
「おっ、さすが元顕。話が早い。浅井昭衛が正本堂消滅後から急に言い出した、いわゆる“不敬の御開扉”ってヤツだな。こればかりはいくら口で説明するより、直接奉安堂に行ってもらって、直にその目で確かめてもらった方がいい」
「はあ……」
「しかし……」
 威吹は運ばれてきた日本酒や肉料理を見た。
「禅の寺の三門には必ずある、『葷酒、山門に入るを許さず』という看板が見当たらんと思っていたが、こっちの寺は関係無いようだな」
 と、威吹は徳利からお猪口に日本酒を注ぎながら言った。それに藤谷が答える。
「うちは禅とか念仏じゃないから。無論、酔っぱらって勤行は御法度だけどさ、『食べ物に制限を課す宗教は邪教である』」
 藤谷が言い切るもんだから、ユタは目を丸くした。
「大聖人様がそのようなことを?」
「藤谷殿御返事(笑)」
「そんな御書があったなんて……」
 ユタが真顔になっているものだから藤谷は慌てて、
「え、いや、今のは冗談だぞ!」
「なんだ……」
「藤谷班長とやら。ユタは真面目に仏の教えを求めるもの。おフザケは大概にしてもらおう」
 威吹は険しい目付きで、藤谷を見据えた。
「とにかく、俺も元は浄土真宗の信徒だったから、日蓮正宗の教えの素晴らしさは実感してるんだ」
「え?班長、生粋の法華講員じゃなかったんですか?」
「ああ。ちょっとワケありでね。ま、その話はまたおいおい……。それより、御開扉のことを説明しようか。食べながら聞いててもらって構わない」
 話が思いのほか盛り上がり、2人が帰宅する頃には結構遅い時間になっていたという。

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 取りあえず、何のオチも無いまま公開ここまで。この後、3人は初登山でケンショーレンジャーの襲撃に遭うことになる(当ブログで過去に公開済み)。
 私の時も御受誡後、御勧誡後も夕食会で盛り上がった記憶がある。
 顕正会の時は……『マックde折伏』だったし、帰る頃には夜遅かったんで、そんなに盛り上がらなかったか。
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