報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

本日の雑感 0408

2015-04-08 19:48:21 | 日記
 小説の方が佳境に入っている(?)が、ここで普通の日記を書いてみたい。
 前の記事のコメント欄で能書きを垂れたが、今回の作品はサバイバルホラーゲームからの引用が多分に多い。
 攻撃力を持たない稲生ユウタに、アカネが1人で追って来る法則なんか、正にそれだ。
 しかしネタ探しの為に、色々なホラーアクションゲームの動画プレイを見てみたが、“クロックタワー3”は見事に吹いたな。
 謎解き部分くらいしか参考にならない。
 “クロックタワー・シリーズ”は基本、そのステージに最初から登場する敵が大ボスを張るのが通例だが、ステージが進む事に敵キャラが……笑わしてくれる。
 シザーマンが兄妹で出て来るのはいい(“クロックタワー”と“クロックタワー2”のラスボスは、1が兄貴で2が弟だったかな?逆かな?)。
 あえて、シザーウーマンという女性ボスキャラを登場させるのもいいだろう。
 いくら大ボスとはいえ、女性ということもあってか、他の男性ボスよりも体力が低く設定されている為、主人公にも攻撃照準を当てにくいというハンデが課せられている。
 で、この兄妹、何かもう……精神的に壊れているのは分かるが、笑い過ぎ、はしゃぎ過ぎ。
 ホラーゲームなのに驚かせるだけで、全然怖くない。
 いくらアジア出身だからって、イギリスが舞台のゲームに、中国雑技団みたいな恰好で出て来るのはどうかと思う。
 笑いながら、はしゃぎながら人を殺す殺人鬼兄妹というパフォーマンスだったのだろうが、あからさま過ぎて、これではクソゲー扱いされても……。
 基本的に噛ませ犬にはならないのが大ボスの法則なのだが、色々な意味で法則をクラッシュしてくれたゲームなのだった。
 ネタ過ぎて、私の小説でも使いたくないくらいだ。

 まあ、アカネは噛ませ犬にしちゃうかも……だけど。

 “DEMENT”は色々と使いたい所があるが、この作品で使わせて頂くことはあまり無いだろう。
 中ボスを張るメイドのダニエラさんなんか色々と怖いが、壊れ過ぎて可哀想になってくる。
 壊れ過ぎていると生き残れない法則だろうと思っていたが、正しくその通り。
 どうやらどんなグッドエンディングでも、彼女の生き残りフラグは用意されていないようだ。
 同様に“バイオハザード・リベレーションズ”のレイチェルも、クリーチャー化した為に“グロかわいい”と一部ファンが付くほどだったが、もちろんクリーチャーになるほど壊れてしまったため、生き残りフラグは用意されていない。
 このように“ベタな法則”で実際にプレイにしてみたり、他の人のプレイ動画を見ると、その法則に当てはまったりして思わずニヤけてしまうのである。

 “のび太のバイオハザード・無理のないバイオ”シリーズはストーリー的にも面白く、あちらからも何か頂きたいものだ。
 “大魔道師の弟子”ではなく、“新アンドロイドマスター”で使えるかな?

 私のネタ出しは『乗り鉄・乗りバス』の他に、『プレイ動画閲覧』『日帰り浴場でマターリなう』の時によく行う。
 え?御登山中?こらこら、いくら不良信徒でもそんな時にネタ出ししていたら、仏罰が当たるだろう。
 行き帰りの乗り物の中だな。
 新幹線だと逆に落ち着かないので、バスの車内で景色でも眺めながらの方がネタ出ししやすい。
 高速バスに乗る機会など、実質的に大石寺参詣の行き帰りくらいしか無いわけだが……。
 今度は、もっと長距離走るバスにでも乗ってみましょうかね。

 “大魔道師の弟子”の弟子達の戦いは、まだ続きます。
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“大魔道師の弟子” 「劇場探索」 2

2015-04-08 15:11:05 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[アルカディアシティ劇場3F 西側廊下 稲生ユウタ]

 支配人室を出たユタはアカネに見つからぬよう、周囲を警戒しながら、上条支配人に言われた通り、東側の階段に向かった。
 3階はホールの3階席への出入口があるが、さすがにここの外まではピアノの音は聞こえなかった。
 それとも、今は弾いていないのだろうか。
 東側に回ってみると、ここにもエレベーターがあったが、こちらは電源が入っていないようで、ボタンを押してもランプが点くことはなかった。
「ユウタ!」
「マリアさん!」
 ユタの後ろから追い掛ける姿があり、振り向くとマリアだった。
「無事だったんですね!」
「ええ、何とか。人形達が守ってくれたみたい」
「良かったぁ……」
「それよりさっき支配人室に行ったら、鍵が掛かってたの」
「ああ。支配人室なら、僕がさっき行きました」
「えっ?それで、支配人は……?」
「無事でしたよ。あの女のことについても教えてくれました」
「んん?」
「そしたら今度はお使いを頼まれちゃって……。この上に展望ラウンジがあるらしいんですが、そこで支配人が鍵を落としたので、探してきてくれないかって」
「ふーん……」
「あの階段で行くといいらしいので」
 床に倒れていたが、立て看板が前に置かれていて、起こしてみると、確かに『展望ラウンジ↑』という案内が書かれていた。
「まあいいや。ユウタ君の方が何か知ってるみたいだね。一緒に行こう」
「はい」

[同劇場4F 展望ラウンジ ユタ&マリアンナ・スカーレット]

 ここで何があったかは想像に難くない。
 もっとも、上条支配人が話していたのだから、惨事があったのは事実だろう。
 ラウンジは椅子やテーブルが散乱していた。
 とにかく、荒れ放題といったところか。
 展望ラウンジとは良く言ったもので、外窓は大きなものとなっている。
 アルカディアシティは高層建築物は建っていない。
 だから4階で十分、町が見渡せる高さなのである。
 他の建物には明かりがあるが、もう深夜帯なのか、それは疎らで人通りは無く、路面電車の姿も無かった。
「明るくて眺めもいいんだろうに、夜なのが残念ですね」
「といっても“霧の都”では、どこまで眺望が期待できるか、はなはだ疑問だけどな。……で、鍵はどこだ?」
「うへー……。この中から探せと……」
 アカネが荒らしたのか、はたまたアカネから逃げ回る際に上条支配人が散らかしたのか分からないが、とても散らかっているラウンジ。
「あ、いい方法があった」
 マリアがポンと手を叩いた。
「おっ?」
 マリアは魔道書を取り出すと、倒れている黒板を起こして、そこに魔法陣を描き出した。
「ヨロヘー・バブヘー・ウィルオー・ウ・スプ。イーエー・アーエー・アール・ワー……」
 マリアが呪文のようなものを唱えると、その魔法陣が青白く光り出した。
 そこから青白い光の玉が出てきて、
「鍵を探して。えー……」
「銅製で、色も赤銅色をしたヤツです」
「……だ、そうだ」
 マリアがその光の玉に言うと、玉はフワフワと宙に浮いていたが、スーッと動き出した。
 そして、ある場所に上に落ち、シャボン玉が弾けるような感じで消えた。
「あの辺りだそうだ」
「へえ、便利な魔法ですね」
「不便な魔法なんて無いよ。それより、早く探して」
「はい。って……!何であんな所に?」
 ユタが首を傾げたのは、光っているのが屋台の下だったからだ。
 光っている。
 1番良い例えが、サバイバルホラーゲームなどで、アイテムのある場所が光っている現象がよくあるが、それである。
 ユタはそこまで行くのに、まるでバリケードのように積まれた椅子やテーブルを退かさなくてはならなかった。
「そりゃっ!」
 あんまり雑にやると、大きな音が出て、アカネに見つかってしまうかもしれない。
 はやる気持ちを押さえ、慎重にやらなくてはならなかった。

 ユタが何とか人1人入れるスペースを作り、屋台の下にある鍵を拾いに行こうとした時だった。
 ジリリリリと支配人室で聞いた電話機が鳴る音が聞こえた。
「おー、電話だ」
 すぐ近くにいたマリアが電話機に手を伸ばした。
「ああっ、マリアさん!電話出ちゃダメ!!」
「は?」
 ユタが慌てて立ち上がろうとしたものだから、椅子やテーブルの山が派手に崩れ落ちた。

 ドンガラガッシャーン!

「あ、いてててて……!」
 ユタは倒れて来たそれらが当たった背中や腕をさすりながら、這い出た。
「……は?誰だオマエ?私達は支配人の依頼を受けてラウンジに……」
「わー!わー!わー!」
 マリアが自分達の居場所を言いそうになったので、ユタは慌てて大声を張り上げた。
{「支配人……?そうか……。ヤツは生きていたのねェ……!」}
「あんた、生き残りか?もしそうなら、安全な警備室に……あれ?切れちゃった……」
 マリアは受話器を見ながら首を傾げた。
 それを見たユタ、
(もしかしてマリアさん、魔力は僕より上だけど、霊感とかそういうのは無いんだっけ?)
 と思い、諦めて、改めてアイテムを探しに潜った。

 で、見つかったのが……。
「鍵がありました。それはいいんですが、ハンドガンの弾があっちこっちに落ちてましたよ」
「何でこんなもが?」
「支配人、護身用なのか、拳銃を持ってるんです。僕にも貸してくれました」
「これでアカネが倒せるとは思え……あ」
 マリア、更にいいことを思いついたようだ。
 再び黒板の所に行って、魔法陣を書き直す。
「ユウタ君、そのテーブルの上に弾薬を置いて」
「分かりました」
 ユタは拾い上げた弾薬と装填されていた弾薬を全部黒板の上のテーブルに置いた。
 またマリアが呪文を唱え出す。
 今度は魔法陣が赤い光を放って、弾薬を包み込んだ。
「おっ?」
 その光が消えると、弾薬が全体的に銀色に変わった。
「“破邪”の弾だ。聞いたことない?銀製の銃弾には魔除けがあって、普通の銃弾は受け付けないモンスターでも、これなら体を貫通できるって」
「なるほど。これであの幽霊も倒せるってわけですね」
「でもユウタ君、射撃の経験は?」
「……ありません」
「まあいいや。それは持ってて。いざとなったら、私の人形に使ってもらう」
「はい。じゃあ取り急ぎ、支配人室に戻りましょう」

 ユタ達は拾った鍵を手に、ラウンジ出口の階段に向かった。
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“大魔道師の弟子” 「劇場探索」

2015-04-08 02:26:18 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[日付・時刻ともに不明 アルカディアシティ劇場3階 稲生ユウタ]

 何とかアカネの追跡をまいたユタ。
 その間にも謎解きをしながら、何とか支配人室の鍵を手に入れることができた。
 それで施錠されているドアを開ける。
「……何か、嫌な予感がするなぁ……」
 そう思ったのは、何か気配があったからだ。
 支配人室は豪勢な造りをしていた。
 大きな机には豪勢な黒い革張りの椅子があって、それが入口の方に背を向けている。
 ユタが近付くとそれがクルッと回って、
「!!!」
 着席している人物がユタにハンドガンを突き付けた。
「ん?……ああ、生きてる人間か。キミも迷い込んで来た者かね?」
 ユタを認識して、銃を下ろした。
「え?ええ、まあ……。市電がこの劇場の前で事故に遭って……。ピアノの音がしたものですから……」
「ピアノ?……ああ、あの娘、まだ弾いてたのか」
 椅子に座っているのは50代半ばと思しき、大柄の男。
 黒いベストに黒いネクタイをして、チョビ髭を生やしていた。
「まだ?あの……ここの支配人さんですか?」
「ああ。バリー・M・上条だ。キミは……」
「稲生ユウタです」
「もしかして、人間界から迷い込んで来たのかね?」
「まあ……」
「そりゃ、いい所に……いや、大変な所に迷い込んできたものだよ。この部屋に来る途中、変な女と会わなかったかね?」
「あ、はい。剣を持った舞台女優みたいな……」
「あの女は昔、ここの専属女優だったんだ。キミも知っているとは思うが、若さが売りの女優だからな。人間界にある宝塚歌劇団みたいに、結婚したら引退というのがセオリーだったんだが……。それでもあの女は例外的に結婚せず、歳だけ取ったものだから引退を促したんだが、頑なに拒否したんだ。それで干してやったんだが、市電の事故で死んでしまってね。ヤツの行動・言動を見ていると、どうも若さ……それも、若い女性を見ると嫉妬するのか、襲ってくるようになった」
「僕も襲われましたけど……?」
「若い男性ファンが付かなくなったので、若い男性に逆恨みでもしてるのではないかね」
「はあ……。で、あの……ホールでピアノを弾いている女の子は……?」
「うちの専属ピアノ弾きだよ。もちろん最年少だがね。まだ子供ながら、素晴らしい才能を持っていたので、私がスカウトしたんだ。全く。これからだって時に、こんな事態になるとは……」
(あの女に殺されたのか……)
 ユタは少女の最期のついて、そのように想像した。
「それで、支配人はこれからどうするんですか?」
「どうするも何も、ここで救助を待つしかあるまい。キミが来てくれたんだ。そろそろ外部に、ここの現状が知れ渡っているかもしれん」
「そこの電話は?その電話で救助を頼めば……」
「それもダメだ。外部に繋がらない。きっと、電話線が切れてしまったのだろう」
「そんな……」
 と、その時、噂をすれば何とやらで、電話の着信音が鳴り出した。
「うわ!びっくりした!」
 昔ながらのジリリリと鳴る電話機だったので、ユタは驚いた。
 しかしバリーは険しい顔をするだけで、電話に出ようとしない。
「どうしたんですか?早く電話に……」
「いや、ダメだ!」
「えっ?」
 しばらくすると、電話が切れてしまった。
「実はな、あの女が掛けてきてるかもしれんのだ」
「ま、まさか……。幽霊なのに?」
「1度あったんだよ。実は私は当初、お客様用の展望ラウンジに立て籠っていたんだ。あそこなら水も食料もあるから、救助を待つには困らないからな。電話が掛かってきたので出たらあの女で、すぐに襲いに来た。どうやら生き残りがいないか、あっちこっちに電話を掛けまくっているらしい。そして出たら、襲いに行くという……」
「えー……」
「よくよく考えてみたら、こちらから外に掛けられないのに、向こうから掛かってくることなど有り得ないということだ」
「そう、ですねぇ……」
「そうだ、キミ。ここのドアを開けたってことは、警備室に行ったってことなのかい?」
「警備室?いえ、行ってませんよ。この鍵は、トイレで拾ったものです」
「トイレ?……ああ、あの時に落としてしまったのか」
 展望ラウンジから逃げる際、1度トイレに避難してやり過ごしたという。
「あの女を倒す方法とかは無いんですか?」
「ムリムリ。この銃だって、せいぜい怯ませるくらいだ。もう死んでるからって、図々しいヤツだよ。魔法使いの魔法でもないと無理だろうな」
「なるほど……」
「それよりキミ、拾った鍵はここのだけかい?」
「えっ、そうですけど?」
「銅製の……赤銅色の鍵をどこかで見なかったかい?」
「いいえ。あったら、拾ってたと思うので……」
「そうか」
「何の鍵なんですか?」
「ああ、いや、その……。まあ、こう見えても、この劇場の支配人だからな。この執務室の他に、私用の部屋があるもんで、その鍵まで、どこかに落としてしまったんだ」
「そうなんですか」
「そうだ。恐らく、件のラウンジだ。ヤツに襲われた時、七転八倒状態だったから、その時落としてしまったのかもしれない」
「なるほど……」
「そ、そうだ。キミ、探して来てくれないか?」
「えっ?」
「見つけてくれたら、謝礼はしよう。あいにと今ここに現金は無いが、代わりにこれあげるからさ」
 ユタが受け取ったのは、豪華客船のスイートルームの乗船券だった。
「“クイーン・アッツァー”号?聞いたことないですね」
「本当は休暇を取って旅行に行くつもりだったんだが、この状態となってはとても無理だろう。キミが使うのも良し、転売して現金化するも良しだ。そ、そうだ。何なら、これも貸してあげよう」
 バリーは机の引き出しを開けて、そこから何か取り出した。
 それは拳銃。
「ガバメントだ」
「こんなものまで……」
 一体この支配人は、何丁もの銃を持っているのだろう。
「倒すことはできないが、怯ませることはできる。もしヤツに見つかったら、遠慮なく撃つんだ。いいね?」
「は、はい……」
「ここの鍵はキミが持っててくれ。キミが出たら戸締りをするから」
「分かりました」
「では、頼んだよ。ラウンジへは東側の階段で行ける。展望エレベーターもあるが、ホールから丸見えなので、使わない方が無難だろう」

 というわけで、ユタは怪しげな支配人の依頼を受け、展望ラウンジへ向かう事となった。
(こんなことしてる場合じゃないのに……。マリアさんを捜さなきゃ……)
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