報恩坊の怪しい偽作家!

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“私立探偵 愛原学” 「愛原家の修理完了」

2023-09-13 15:26:07 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[1月12日17時00分 天候:晴 東京都墨田区菊川2丁目 愛原学探偵事務所]

 愛原「……というわけで、研究所内のクイズに答えていたら……」
 レイチェル「Hum,hum...」

 と、そこへレイチェルのスマホが鳴る。

 レイチェル「Sorry.」

 レイチェルは自分のスマホに出た。

 レイチェル「Hello.」

 レイチェルは電話口の相手と会話を交わすことはなく、せいぜい……。

 レイチェル「Right...」

 応答しただけであった。
 そして、電話を切る。

 愛原「あ、もうこんな時間か。外はもう暗くなったぞ」
 レイチェル「残念ですが、迎えが来たようです。今日はありがとうございます。また明日も、よろしくお願いします」
 愛原「あ、明日ぁ?」
 レイチェル「バイオハザードに見舞われた町から、奇跡の生還を果たしたサバイバーの話はとても勉強になります。どうか、お願いします」

 レイチェルは流暢な日本語で言い、頭を下げた。

 愛原「ま、まあ、明日も午後は空いてるからいいけどさ……」
 レイチェル「Thank you very much!」
 愛原「取りあえず、下まで送ろう」

 私はレイチェルを下まで送ることにした。

 リサ「うーん……。情報をタダであげるってのは良くないよねぇ……」
 愛原「どうせ今日はヒマだからいいよ」
 リサ「レイチェル、何か報酬を上げたら?」
 レイチェル「Hum...それなら、支部事務局に連絡して、報酬の支払いができないかどうか相談してみます」
 愛原「いや、別にいいよ。お金目的で話したんじゃないし」

 レイチェルはエレベーターの前で、靴を履き替えている。
 するとリサが……。

 リサ「はいっ、報酬!」
 レイチェル「キャッ!」

 リサがレイチェルのスカートをバッと捲り上げた。

 愛原「わぁっ!」
 リサ「スカートの下、直下着は校則違反だよ~!」

 欧米人らしく、黒いTバックを穿いているようだ。

 レイチェル「I kill BOW!」

 レイチェルは制服の内ポケットから、ライトニングホークのような物を取り出した。

 愛原「こらこら!ここで発砲するな!」
 高橋「なにいっ!?高校生の分際で、ライトニングだとォ!?」

 レイチェルがリサを睨みつけて発砲しようとした時だった。
 再び、レイチェルのスマホが鳴る。

 レイチェル「チッ……!」

 レイチェルは電話に出た。

 エージェント「どうした、レイチェル?もう5分も経ってるぞ?スケジュールは厳守しろと言われてるだろ?」
 レイチェル「報告。現在、BOWと交戦中」
 エージェント「なにっ!被害は!?」
 レイチェル「私に対するSexual harassment」
 エージェント「せ、セクハラ!?そんな攻撃をするBOWが日本にいるとの報告は受けていない」
 レイチェル「だから今、報告してる」
 エージェント「それ以外の被害は?」
 レイチェル「……Nothing.」
 エージェント「無いのかよ!何をされた?レイプか?」
 レイチェル「スカートめくり」
 エージェント「……よく聞こえなかった。もう1度言ってくれ」
 レイチェル「Japanese Lisa Trevorに、その監視者の前でスカートめくりをされた。これは立派な攻撃だと思うけど、どう?」
 エージェント「……オマエなぁ。バイオハザードの最中に、スカートが云々気にしてたら任務にならんだろ。いいから、さっさと戻れ」
 レイチェル「……了解」

 レイチェルは電話を切った。

 リサ「先生、『白人JKと異人種プレイ総集編』観てたでしょ?」
 愛原「だから!何で俺の動画、こっそり観るんだ!」
 レイチェル「Lisa...」
 リサ「どうしたの?下で迎えを待たせてるんでしょ?早く帰ったら?明日また学校でね」
 レイチェル「アンタもおあいこよ!」
 リサ「おっ!?」

 レイチェルもリサのスカートを捲り上げた。

 レイチェル「Huh?これは……緑のショーツ?」
 リサ「残念!下はブルマでした!」
 レイチェル「ぶ、ぶる……なに?」
 リサ「フム。先生のエロ動画に、白人JKに制服だけじゃなく、体操服にブルマを着せてヤるシーンもあったよね。レイチェルにも着させよう」
 愛原「調子に乗ると、BSAAがガチ出動するぞ?」

 でも、私は止めなかった。
 一応、注意だけしておいた。

 リサ「レイチェル。先生は、こういうの好きなんだよ」
 レイチェル「???」
 愛原「変な噂流すな!」
 リサ「明日、学校で色々教えてあげるねぇ……?」
 レイチェル「な、何か嫌な予感……」
 愛原「あ、あまり変なこと教えられても、気にしないようにね」

 私達はエレベーターに乗り込んだ。

 愛原「取りあえず、東京中央学園では、スカートの下にオーバーパンツを穿くという校則になっているから、それは守ろうな。PTA会長代行としての注意」
 レイチェル「Yes,sir!」
 リサ「わたしがブルマ、代わりに立替払いで買ってあげようか?」
 レイチェル「だから、何なのそれ?」

 エレベーターで1階に下り、ガレージのシャッター開けると、アメリカ製のジープが入って来た。
 ジープは一般向けにも販売されているが、入って来たジープが軍用なのか、一般用なのかは分からない。
 少なくとも、ナンバーは日本のナンバープレートだし、車体のどこにもBSAAの文字は入っていない。
 しかし、アメリカ製らしく、運転席は左側にあった。
 なので、レイチェルは右側の助手席に乗る形となる。

 レイチェル「とにかく、今日はありがとうございました。報酬は……」
 愛原「さっきのパンチラだけでいいよ」

 だがレイチェル、リサにスカートめくりされた怒りはどこへやら。
 むしろ、微笑を浮かべて……。

 レイチェル「愛原センセイはSukebeデスね?」
 愛原「え!?」
 リサ「それは否定できない」
 愛原「おい!」

 レイチェルが助手席に乗り込むと、すぐにジープは走り去って行った。

 リサ「さーて……ヨンヒの『調教』は失敗したけど、レイチェルは上手くできそうだよ、先生?」

 リサはマスクを外して、ニッと笑った。
 第0形態の人間形態でありながら、口元には牙が覗いていた。

 愛原「BSAAに蜂の巣にされないようにな?」

 私はそれだけ注意すると、ガレージのシャッターを閉めた。

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