[8月24日15:00.天候:晴 宮城県宮城郡松島町 松島中央ホテル(架空のホテル)]
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
今日は旅行2日目。
遊覧船に乗ったり、瑞巌寺(臨済宗)へ行ったりした。
愛原:「少し早いが、ホテルのチェックインの時間になったし、ホテルに入ろうか」
高橋:「そうしましょう」
もっとも、ホテルの名前からして嫌な予感しかしない。
斉藤:「リサさん、ロビーに大きな水槽が!」
リサ:「おー!」
熱帯魚ではなく、本当の海水魚が泳いでいることから、あれが生簀代わりなのかもしれない。
愛原:「じゃあ、ちょっとチェックインしてくるから」
高橋:「お供します!」
愛原:「勝手にしろ」
リサ:(あのお魚さん、美味しそう……)
カツオ:Σ(゚Д゚)
斉藤:「リサさんは魚の種類とか分かるの?」
リサ:「分かんない。全然分かんない。でも、あれは美味しそう」
斉藤:(食べる気満々!?)
リサのギラリとした眼力に、水槽の魚達が一斉に水槽の片隅に逃げ出したという。
愛原:「お待たせ。それじゃ、行こうか」
チェックインをして鍵をもらってきた私達は、その足でエレベーターに乗り込んだ。
愛原:「またもや最上階だ。高橋、5階押してくれ」
高橋:「はい。うちの事務所と同じ階ですね」
愛原:「建物の建っている場所が違う」
うちの事務所は周りにもビルやマンションがそこかしこに建っているが、このホテルは同じ高さのホテルが周りに建っているだけだ。
景色を遮るものは無い。
愛原:「昨日のホテルは山しか見えない部屋だったが、今度はちゃんと海が見えるかな?」
高橋:「どうですかねぇ……」
高野:「海を取るか、街を取るかですね。逆に街側の部屋だったら、それはそれで街並みが臨めていいかもしれません」
愛原:「なるほどな」
エレベーターを降りて、501号室と502号室に向かう。
今度の部屋は向かい合わせになっていた。
街側か海側かだ。
愛原:「街を見下ろす景色がいいか、或いは海を臨む方がいいかってか」
高野:「先生はどちらになさいます?」
愛原:「いや、もう決まっちゃってるんだよ、これが」
私と高橋が街側だった。
愛原:「キミ達は海の景色でも堪能してくれ」
高野:「本当にいいんですか?」
愛原:「もち」
海側といっても海水浴場ではなく、港といった方がいいかな。
遊覧船が発着する所が見える部屋ってな感じだ。
比べて私と高橋の部屋は国道や鉄道の方を向いているといった感じだし、何より……。
愛原:「海水浴場の方を向いていたら、俺はそっちの部屋を選んでいた」
高橋:「やっぱり……」
私は街中を歩く観光客のギャルとかを楽しく合法的に眺められるこの部屋を選んだわけだ。
愛原:「早速着替えて、一っ風呂浴びてこようかな」
高橋:「お供します!」
愛原:「なぁ?こういうのは着替えてナンボだろう」
高橋:「そうですね。寛がせてもらいましょう」
私はクロゼットを開けて、浴衣を取り出した。
愛原:「! 短くね、これ?」
高橋:「あっ、ちょっと短いです……ね」
やたら裾の短い浴衣だ。
愛原:「何かポンチョみてーじゃん!?」
高橋:「あっ、長いのもありますよ?」
愛原:「長いのあんの?何で短けーのあんだよ?」
高橋:「子供用……ですかね?」
愛原:「つったって、肩幅は俺とピッタリだったぞ?」
私が着るのは大人用のMサイズ。
私よりも背が高い高橋はLサイズを着る。
愛原:「どれ、女性陣は着替えたかな?」
私は部屋の内線電話を取った。
リサ:「もしもし」
愛原:「おっ、リサか。俺達、風呂入りに行こうと思ってるんだけど、そっちはどうだ?」
リサ:「偶然。私達も一緒に行こうとしてた」
愛原:「やっぱり考えることは一緒だなー。俺達、浴衣に着替えたんだ。そっちはどうだ?」
リサ:「今着替えたところ」
愛原:「よし、今そっちに行くから部屋のドア開けてくれ」
リサ:「うん、分かった!」
私は電話を切ると、鍵と貴重品を持って部屋の外に出た。
そして、すぐ向かいの部屋のドアをノックする。
愛原:「おーい、開けてくでー」
リサ:「はーい」
ガチャとリサがドアを開けた。
確かにリサと斉藤さんは浴衣に着替えていたが、高野君の姿が見えない。
愛原:「ん?高野君はどこだ?」
リサ:「あっち」
リサはバスルームの方を指さした。
どうやらそこでトイレに行きがてら着替えているようだ。
ドアを開けると脱衣所を兼ねた洗面所があり、左右にトイレと浴室が別れて設置されている。
リサ:「只今着替え中。見る?」
高橋:「なにさらっと先生をトラップに掛けようとしてんだ!」
愛原:「後でトンプソン撃ち込まれそうだから遠慮しておくよ」
私は肩を竦めた。
リサ:「じゃ、私の着替えで我慢して」
高橋:「なにさらっと先生を誘惑しようとしてんだっ!あぁ!?」
愛原:「ていうかもう着替えてんじゃんよ」
高野:「あー、もう、うるさい」
浴衣に着替えた高野君が脱衣所から出て来た。
愛原:「迎えに来たよ」
高橋:「てか、先生を待たせるとは。何モタついてたんだ?」
高野:「女は色々と準備が忙しいの」
高橋:「ちっ。【ぴー】か」
高野:「あぁ?
あんだって?」
高野君、トンプソンを高橋の後頭部にグリグリと押し付けた。
本物でないことを祈る。
高橋:「わ、分かったよ……」
高橋と高野君は事務所では姉弟のような関係だ。
血が繋がって無くても、やはり弟は姉に頭が上がらないか。
愛原:「準備ができたら、早く行くぞ。夕飯の時間に間に合わなくなる」
高橋:「そうですね!」
高野:「早く行きましょう」
私達は大浴場へと向かった。
愛原:「夕飯は鯛の活け造りの船盛が出るらしいからな、今から楽しみだ」
高野:「高くないですか、それ?」
愛原:「何か知らんが、そういうプランになっていたんだよ。夕飯はまたホテルのレストランになるから、18時にそこで夕飯な?」
高橋:「はい!」
高野:「分かりました」
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
今日は旅行2日目。
遊覧船に乗ったり、瑞巌寺(臨済宗)へ行ったりした。
愛原:「少し早いが、ホテルのチェックインの時間になったし、ホテルに入ろうか」
高橋:「そうしましょう」
もっとも、ホテルの名前からして嫌な予感しかしない。
斉藤:「リサさん、ロビーに大きな水槽が!」
リサ:「おー!」
熱帯魚ではなく、本当の海水魚が泳いでいることから、あれが生簀代わりなのかもしれない。
愛原:「じゃあ、ちょっとチェックインしてくるから」
高橋:「お供します!」
愛原:「勝手にしろ」
リサ:(あのお魚さん、美味しそう……)

カツオ:Σ(゚Д゚)
斉藤:「リサさんは魚の種類とか分かるの?」
リサ:「分かんない。全然分かんない。でも、あれは美味しそう」
斉藤:(食べる気満々!?)
リサのギラリとした眼力に、水槽の魚達が一斉に水槽の片隅に逃げ出したという。
愛原:「お待たせ。それじゃ、行こうか」
チェックインをして鍵をもらってきた私達は、その足でエレベーターに乗り込んだ。
愛原:「またもや最上階だ。高橋、5階押してくれ」
高橋:「はい。うちの事務所と同じ階ですね」
愛原:「建物の建っている場所が違う」
うちの事務所は周りにもビルやマンションがそこかしこに建っているが、このホテルは同じ高さのホテルが周りに建っているだけだ。
景色を遮るものは無い。
愛原:「昨日のホテルは山しか見えない部屋だったが、今度はちゃんと海が見えるかな?」
高橋:「どうですかねぇ……」
高野:「海を取るか、街を取るかですね。逆に街側の部屋だったら、それはそれで街並みが臨めていいかもしれません」
愛原:「なるほどな」
エレベーターを降りて、501号室と502号室に向かう。
今度の部屋は向かい合わせになっていた。
街側か海側かだ。
愛原:「街を見下ろす景色がいいか、或いは海を臨む方がいいかってか」
高野:「先生はどちらになさいます?」
愛原:「いや、もう決まっちゃってるんだよ、これが」
私と高橋が街側だった。
愛原:「キミ達は海の景色でも堪能してくれ」
高野:「本当にいいんですか?」
愛原:「もち」
海側といっても海水浴場ではなく、港といった方がいいかな。
遊覧船が発着する所が見える部屋ってな感じだ。
比べて私と高橋の部屋は国道や鉄道の方を向いているといった感じだし、何より……。
愛原:「海水浴場の方を向いていたら、俺はそっちの部屋を選んでいた」
高橋:「やっぱり……」
私は街中を歩く観光客のギャルとかを楽しく合法的に眺められるこの部屋を選んだわけだ。
愛原:「早速着替えて、一っ風呂浴びてこようかな」
高橋:「お供します!」
愛原:「なぁ?こういうのは着替えてナンボだろう」
高橋:「そうですね。寛がせてもらいましょう」
私はクロゼットを開けて、浴衣を取り出した。
愛原:「! 短くね、これ?」
高橋:「あっ、ちょっと短いです……ね」
やたら裾の短い浴衣だ。
愛原:「何かポンチョみてーじゃん!?」
高橋:「あっ、長いのもありますよ?」
愛原:「長いのあんの?何で短けーのあんだよ?」
高橋:「子供用……ですかね?」
愛原:「つったって、肩幅は俺とピッタリだったぞ?」
私が着るのは大人用のMサイズ。
私よりも背が高い高橋はLサイズを着る。
愛原:「どれ、女性陣は着替えたかな?」
私は部屋の内線電話を取った。
リサ:「もしもし」
愛原:「おっ、リサか。俺達、風呂入りに行こうと思ってるんだけど、そっちはどうだ?」
リサ:「偶然。私達も一緒に行こうとしてた」
愛原:「やっぱり考えることは一緒だなー。俺達、浴衣に着替えたんだ。そっちはどうだ?」
リサ:「今着替えたところ」
愛原:「よし、今そっちに行くから部屋のドア開けてくれ」
リサ:「うん、分かった!」
私は電話を切ると、鍵と貴重品を持って部屋の外に出た。
そして、すぐ向かいの部屋のドアをノックする。
愛原:「おーい、開けてくでー」
リサ:「はーい」
ガチャとリサがドアを開けた。
確かにリサと斉藤さんは浴衣に着替えていたが、高野君の姿が見えない。
愛原:「ん?高野君はどこだ?」
リサ:「あっち」
リサはバスルームの方を指さした。
どうやらそこでトイレに行きがてら着替えているようだ。
ドアを開けると脱衣所を兼ねた洗面所があり、左右にトイレと浴室が別れて設置されている。
リサ:「只今着替え中。見る?」
高橋:「なにさらっと先生をトラップに掛けようとしてんだ!」
愛原:「後でトンプソン撃ち込まれそうだから遠慮しておくよ」
私は肩を竦めた。
リサ:「じゃ、私の着替えで我慢して」
高橋:「なにさらっと先生を誘惑しようとしてんだっ!あぁ!?」
愛原:「ていうかもう着替えてんじゃんよ」
高野:「あー、もう、うるさい」
浴衣に着替えた高野君が脱衣所から出て来た。
愛原:「迎えに来たよ」
高橋:「てか、先生を待たせるとは。何モタついてたんだ?」
高野:「女は色々と準備が忙しいの」
高橋:「ちっ。【ぴー】か」
高野:「あぁ?

高野君、トンプソンを高橋の後頭部にグリグリと押し付けた。
本物でないことを祈る。
高橋:「わ、分かったよ……」
高橋と高野君は事務所では姉弟のような関係だ。
血が繋がって無くても、やはり弟は姉に頭が上がらないか。
愛原:「準備ができたら、早く行くぞ。夕飯の時間に間に合わなくなる」
高橋:「そうですね!」
高野:「早く行きましょう」
私達は大浴場へと向かった。
愛原:「夕飯は鯛の活け造りの船盛が出るらしいからな、今から楽しみだ」
高野:「高くないですか、それ?」
愛原:「何か知らんが、そういうプランになっていたんだよ。夕飯はまたホテルのレストランになるから、18時にそこで夕飯な?」
高橋:「はい!」
高野:「分かりました」