[8月24日00:30.天候:晴 宮城県大崎市鳴子温泉 鳴子中央ホテル(架空のホテル)]
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
せっかくの楽しい温泉旅行を台無しにしてしまう事件が起きてしまった。
何と、まるで餓鬼のようなモノが私達の所へやってきたのだ。
そしてどういうわけだか、高橋がその対抗手段としてマグナムとショットガンを持って来ていた。
もちろん高橋のはエアガンであるが、しかし殺傷能力を持つ違法改造だ。
そして私は私で、正式に申請してあるとはいえ、本物の猟銃。
私達はそれらを手に、部屋のドアを乱暴にノックしていた餓鬼に対峙するべく、部屋の外に出た。
愛原:「!!!」
しかし、部屋の外には全く何もなかった。
そんなバカな!?
高橋:「どこだ!?隠れてねーで出て来やがれ!」
高橋は廊下に向かって叫んだ。
愛原:「シッ!高橋、静かにしろ。近所迷惑だぞ?」
高橋:「あの餓鬼のノックの方がよっぽど近所迷惑ですって!」
愛原:「それもそうだな……」
私は取りあえず部屋に戻ることにした。
愛原:「とにかく、このまま寝るのは間違いなくバッドエンド直行だ。あれは幻覚じゃない」
高橋:「そりゃそうですよ」
愛原:「とにかく、ホテルの中を探索してみよう。まだどこかに潜んでるかもしれない」
高橋:「そうですね」
まずは浴衣から私服に着替える。
その後で私は隣の部屋に電話した。
愛原:「あー、もしもし。高野君か?こんな時間に悪い。ちょっと説明したいことがあって……」
すると高野君は……。
高野:「やっぱりさっきの、酔っ払いか何かだったんですか?マサが捕まえてボコボコにしたとか言うんじゃないでしょうね?」
と言ってきた。
てことは、やはり幻なんかではない。
愛原:「いや、その方がよっぽどマシだよ。何か、気味の悪いことが起きてね」
私は事の経緯を最初から高野君に説明した。
高野:「本当ですか!?」
愛原:「ああ。まるで地獄界にいる餓鬼みたいなヤツだったよ」
高野:「この辺、そういう伝説ってありましたっけ?」
愛原:「知らないよ。俺は民俗学には疎いもんでね。とにかく、こんな気味の悪い目に遭ったんじゃ、おちおち寝られんよ。一応、ホテルの中を探索してみようと思う」
高野:「分かりました。私も準備しておきますので」
愛原:「ああ、よろしく。リサと斉藤さんは?」
高野:「疲れてぐっすり寝てますわ」
愛原:「そうか。それじゃ、2人は寝かせておこう」
私は電話を切った。
愛原:「高野君も一緒に行くぞ。お前も準備しろ」
高橋:「分かりました。それにしても先生、アイツはどこからホテルん中に入って来たんでしょうね?」
愛原:「……あ、それもそうだな!」
もちろん、ここはホテルだ。
24時間エントランスは開いている。
しかし、あんな餓鬼みたいなヤツが入ってきたら、フロントにいるホテルマンが絶対に制止するはずなのだ。
例えあれが“クレヨンしんちゃん”の野原しんのすけで、ゾウさん踊りしていたとしても、さすがに止められるだろう。
私は電話を取って、フロントに掛けてみた。
愛原:「……おい、高橋」
高橋:「どうしました?」
愛原:「フロントに掛けているが、誰も出ないぞ?」
高橋:「それは『本日の営業は終了しました』的な?」
愛原:「アホか!ここはホテルだぞ?24時間客がいるような所で、何で肝心要のフロントが閉まるんだよ?」
これが民宿とかペンションとかならそうだろう。
或いは、個人経営のビジネスホテルでもあり得る。
しかしここは温泉街でも中規模のホテルだ。
客室数も数十室はある。
それでフロントが閉まるなんておかしいだろう。
愛原:「何かおかしいことが起こっているかもしれない。まずはフロントに行ってみるぞ?」
高橋:「おおかた、居眠りしているのかもしれませんよ?」
愛原:「それでも電話が鳴ったら起きるだろうよ」
私達は銃を手に再び廊下に出た。
やはり廊下には人の気配すら無かった。
愛原:「おい、高野君」
私はリサ達を起こさぬよう、インターホンではなく、ドアを軽くノックした。
高橋:「先生、お待たせしました」
中から高野君が出てきた。
状況を察してか、彼女も浴衣から私服に着替えていた。
そして手には狙撃用のライフル。
高野君の用意周到ぶりには頭が下がる……って!
愛原:「何で高野君もそういう危ないモン持ってるんだよ!?」
高野:「だって先生、『何事も備えが大事だ』と仰ったじゃありませんか?」
高橋:「そうですよ、先生」
愛原:「あーっ、もう!まあ、今回だけは許す!」
私達は銃を手にエレベーターへ向かった。
愛原:「こんなもん持ってフロントに行ったら、俺達が通報されるぞ?」
高野:「しかし例の政府エージェントから、俺達だけは超法規的な措置でオッケーなんでしょう?」
愛原:「いや、そりゃそうだけどさ。いちいち警察に説明するのが面倒くさい」
警視庁管内なら身分証出せばすぐに分かってくれるだろうが、宮城県警だと分かってくれるかなぁ……?
多分、そこから警視庁に問い合わせなくてはならないだろうから、その間は豚箱行きになるか。
〔7階です。下に参ります〕
私達はエレベーターに乗り込んだ。
そして、フロントのある1階のボタンを押す。
〔ドアが閉まります〕
車椅子対応のエレベーターだと、いちいちアナウンスが流れてからドアが開閉するからまだるっこしい。
隣のエレベーターはそうではないので、比較的早く開閉する。
ドアがスーッと閉まろうとした時だった。
餓鬼:「ンッ、ンンーッ!!」
ヤツが外から閉まりかけたドアに手を突っ込んできた!
それでエレベーターのドアが再開する。
愛原:「うわっ、コイツだ!」
高橋:「この野郎!」
高橋は銃を構えて、餓鬼に発砲した。
まるで本物のマグナムのように、ドゴンドゴンと重厚音のある発砲音がフロア内に響く。
餓鬼:「ンッ、ンンーッ!ンッ、ンンーッ!!」
だが、餓鬼らしき者は高橋君の発砲を軽やかに交わした。
愛原:「ま、待て!」
私もショットガンを構えたが、いかんせん素早い。
そして、ダクトの金網をブチ破ってそこに逃げ込んだ。
愛原:「くそ!逃げられた!」
高橋:「追いましょう!」
愛原:「俺達じゃダクトの中に入れねーよ!それより、やっぱりフロントに連絡して警察に来てもらおう!」
高野:「私は部屋に戻ってましょうか?もしかしたらあのダクト、客室に繋がってるかもしれません。もし私達の部屋に向かったんだとしたら……」
愛原:「そ、それもそうか」
高橋:「いや、リサがいるんだから大丈夫でしょう。むしろ俺はリサを起こして、あいつにも手伝わせるべきだと思います」
これはどうしたらいいと思う?
1:3人でフロントに向かう。
2:高野君にリサと斉藤さんの護衛を頼む。
3:リサを起こして、リサにも来てもらう。
4:私がリサと斉藤さんの護衛を行う。
5:高橋にリサと斉藤さんの護衛をしてもらう。
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
せっかくの楽しい温泉旅行を台無しにしてしまう事件が起きてしまった。
何と、まるで餓鬼のようなモノが私達の所へやってきたのだ。
そしてどういうわけだか、高橋がその対抗手段としてマグナムとショットガンを持って来ていた。
もちろん高橋のはエアガンであるが、しかし殺傷能力を持つ違法改造だ。
そして私は私で、正式に申請してあるとはいえ、本物の猟銃。
私達はそれらを手に、部屋のドアを乱暴にノックしていた餓鬼に対峙するべく、部屋の外に出た。
愛原:「!!!」
しかし、部屋の外には全く何もなかった。
そんなバカな!?
高橋:「どこだ!?隠れてねーで出て来やがれ!」
高橋は廊下に向かって叫んだ。
愛原:「シッ!高橋、静かにしろ。近所迷惑だぞ?」
高橋:「あの餓鬼のノックの方がよっぽど近所迷惑ですって!」
愛原:「それもそうだな……」
私は取りあえず部屋に戻ることにした。
愛原:「とにかく、このまま寝るのは間違いなくバッドエンド直行だ。あれは幻覚じゃない」
高橋:「そりゃそうですよ」
愛原:「とにかく、ホテルの中を探索してみよう。まだどこかに潜んでるかもしれない」
高橋:「そうですね」
まずは浴衣から私服に着替える。
その後で私は隣の部屋に電話した。
愛原:「あー、もしもし。高野君か?こんな時間に悪い。ちょっと説明したいことがあって……」
すると高野君は……。
高野:「やっぱりさっきの、酔っ払いか何かだったんですか?マサが捕まえてボコボコにしたとか言うんじゃないでしょうね?」
と言ってきた。
てことは、やはり幻なんかではない。
愛原:「いや、その方がよっぽどマシだよ。何か、気味の悪いことが起きてね」
私は事の経緯を最初から高野君に説明した。
高野:「本当ですか!?」
愛原:「ああ。まるで地獄界にいる餓鬼みたいなヤツだったよ」
高野:「この辺、そういう伝説ってありましたっけ?」
愛原:「知らないよ。俺は民俗学には疎いもんでね。とにかく、こんな気味の悪い目に遭ったんじゃ、おちおち寝られんよ。一応、ホテルの中を探索してみようと思う」
高野:「分かりました。私も準備しておきますので」
愛原:「ああ、よろしく。リサと斉藤さんは?」
高野:「疲れてぐっすり寝てますわ」
愛原:「そうか。それじゃ、2人は寝かせておこう」
私は電話を切った。
愛原:「高野君も一緒に行くぞ。お前も準備しろ」
高橋:「分かりました。それにしても先生、アイツはどこからホテルん中に入って来たんでしょうね?」
愛原:「……あ、それもそうだな!」
もちろん、ここはホテルだ。
24時間エントランスは開いている。
しかし、あんな餓鬼みたいなヤツが入ってきたら、フロントにいるホテルマンが絶対に制止するはずなのだ。
例えあれが“クレヨンしんちゃん”の野原しんのすけで、ゾウさん踊りしていたとしても、さすがに止められるだろう。
私は電話を取って、フロントに掛けてみた。
愛原:「……おい、高橋」
高橋:「どうしました?」
愛原:「フロントに掛けているが、誰も出ないぞ?」
高橋:「それは『本日の営業は終了しました』的な?」
愛原:「アホか!ここはホテルだぞ?24時間客がいるような所で、何で肝心要のフロントが閉まるんだよ?」
これが民宿とかペンションとかならそうだろう。
或いは、個人経営のビジネスホテルでもあり得る。
しかしここは温泉街でも中規模のホテルだ。
客室数も数十室はある。
それでフロントが閉まるなんておかしいだろう。
愛原:「何かおかしいことが起こっているかもしれない。まずはフロントに行ってみるぞ?」
高橋:「おおかた、居眠りしているのかもしれませんよ?」
愛原:「それでも電話が鳴ったら起きるだろうよ」
私達は銃を手に再び廊下に出た。
やはり廊下には人の気配すら無かった。
愛原:「おい、高野君」
私はリサ達を起こさぬよう、インターホンではなく、ドアを軽くノックした。
高橋:「先生、お待たせしました」
中から高野君が出てきた。
状況を察してか、彼女も浴衣から私服に着替えていた。
そして手には狙撃用のライフル。
高野君の用意周到ぶりには頭が下がる……って!
愛原:「何で高野君もそういう危ないモン持ってるんだよ!?」
高野:「だって先生、『何事も備えが大事だ』と仰ったじゃありませんか?」
高橋:「そうですよ、先生」
愛原:「あーっ、もう!まあ、今回だけは許す!」
私達は銃を手にエレベーターへ向かった。
愛原:「こんなもん持ってフロントに行ったら、俺達が通報されるぞ?」
高野:「しかし例の政府エージェントから、俺達だけは超法規的な措置でオッケーなんでしょう?」
愛原:「いや、そりゃそうだけどさ。いちいち警察に説明するのが面倒くさい」
警視庁管内なら身分証出せばすぐに分かってくれるだろうが、宮城県警だと分かってくれるかなぁ……?
多分、そこから警視庁に問い合わせなくてはならないだろうから、その間は豚箱行きになるか。
〔7階です。下に参ります〕
私達はエレベーターに乗り込んだ。
そして、フロントのある1階のボタンを押す。
〔ドアが閉まります〕
車椅子対応のエレベーターだと、いちいちアナウンスが流れてからドアが開閉するからまだるっこしい。
隣のエレベーターはそうではないので、比較的早く開閉する。
ドアがスーッと閉まろうとした時だった。
餓鬼:「ンッ、ンンーッ!!」
ヤツが外から閉まりかけたドアに手を突っ込んできた!
それでエレベーターのドアが再開する。
愛原:「うわっ、コイツだ!」
高橋:「この野郎!」
高橋は銃を構えて、餓鬼に発砲した。
まるで本物のマグナムのように、ドゴンドゴンと重厚音のある発砲音がフロア内に響く。
餓鬼:「ンッ、ンンーッ!ンッ、ンンーッ!!」
だが、餓鬼らしき者は高橋君の発砲を軽やかに交わした。
愛原:「ま、待て!」
私もショットガンを構えたが、いかんせん素早い。
そして、ダクトの金網をブチ破ってそこに逃げ込んだ。
愛原:「くそ!逃げられた!」
高橋:「追いましょう!」
愛原:「俺達じゃダクトの中に入れねーよ!それより、やっぱりフロントに連絡して警察に来てもらおう!」
高野:「私は部屋に戻ってましょうか?もしかしたらあのダクト、客室に繋がってるかもしれません。もし私達の部屋に向かったんだとしたら……」
愛原:「そ、それもそうか」
高橋:「いや、リサがいるんだから大丈夫でしょう。むしろ俺はリサを起こして、あいつにも手伝わせるべきだと思います」
これはどうしたらいいと思う?
1:3人でフロントに向かう。
2:高野君にリサと斉藤さんの護衛を頼む。
3:リサを起こして、リサにも来てもらう。
4:私がリサと斉藤さんの護衛を行う。
5:高橋にリサと斉藤さんの護衛をしてもらう。