伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

【リマインド】本日 6/29(土)無料映画上映会「権力を恐れず真実を ー米国下院議員バーバラ・リーの闘いー」佐倉市美術館ホール

2024-06-29 09:02:00 | 政治

当日のお知らせとなります。
直接お越しください。

今回のスペシャル企画は、
本作の日本上映に尽力した柳澤幾美さん(名古屋外大他非常勤講師)
にアメリカの政治制度や作品の見どころについて、オンラインで解説していただきます。



日時:本日 6月29日(土)13:30~15:30
場所:佐倉市立美術館4階ホール(京成佐倉駅南口徒歩8分)
参加費:無料

2001年同時多発テロの直後、米国内は報復感情一色に染まりました。
連邦議会は大統領に武力行使権限を白紙委任すると決議。
その採択でただ一人反対票を投じたのがバーバラ・リーです。

何よりも、平和と自由を愛する彼女の闘いは、日本の私たちにも大いに参考になります。

下記は歴史教育者協会さんの訳です。********************
バーバラ・リー議員の報復戦争反対の議会演説 (英文付き 長文)
 9月14日、アメリカ連邦議会はブッシュ大統領に報復戦争の「必要で適切なあら ゆる軍事力」
を行使する権限を与える決議を採択しました。
上院は全会一致でしたが、下院は420対1でした。
唯一の反対票を投じたのがバーバラ・リー議員です。
当初は「殺してやる」といった脅迫を受けましたが、カリフォルニアのバークレー、
オ-クランド選出の民主党下院議員であるこの55歳の黒人女性の勇気ある行動は世論の支持を
徐々に広げつつあります。
 テロ事件からわずか3日後、情報操作も政治的圧力もおそらく日本では想像もできないくらい
厳しいものだったと思いますが、本当に勇気ある行動です。
そして、民主主義における「少数意見の尊重」とは手続きを民主的に行うと言うだけではなく、
最初は少数意見であっても客観的に正しい側が多数派に転化する可能性を保証する物でなければ
ならない以上、アメリカの、日本の、世界の平和勢力が報復戦争を許さない多数派に転化する闘
いを進めていきたいと思います。

 とりあえずバーバラ・リー議員の下院での発言を翻訳しましたが、この格調高い演説をどれだけ
うまく翻訳できたか自信はありません。
あまり意訳しないで直訳調でも、リー議員の意図が伝われば、と思います。
転載は大歓迎ですのでどうぞご自由に。(全交事務局スタッフ・森文洋)
………………………………
アメリカ下院議会におけるバーバラ・リー下院議員の発言
2001年9月14日

 議長、私は今日、ニューヨーク、バージニア、ペンシルベニアで殺され傷つけられた家族と愛する人々への悲しみでいっぱいになりながら、耐えがたい気持ちで演説に立っています。
 アメリカ国民と全世界の何百万もの人々をとらえた悲しみを理解しないのは最も愚かな者か最も無神経な者だけでしょう。 
アメリカ合衆国に対するこの筆舌に尽くしがたい攻撃のために、私は向かうべき方向を求めて自らの道徳指針と良心 と神に
頼らざるをえませんでした。

 9月11日は世界を変えました。最も深い恐怖が今や私たちの心に付きまとってます。
しかしながら、私は軍事行動はアメリカ合衆国に対する国際的なテロリズムのこれ以上の行動を防がないと確信しています。
 私は、大統領はこの決議がなくても戦争を行なうことができることを私たち全員が分かっているにもかかわらずこの武力行使決議が通過するのだということを知っています。
 この[反対]投票がどんなに困難なものであろうとも、私たちの何人かが自制を行使するように説得しければなりません。

 しばらく距離を置いてみて今日の私たちの行動のもつ意味を通して考えよう、その結果をもっと十分に理解しよう、と言う何人かが私たちの中にいなければなりません。
 私たちは従来型の戦争を扱っているのではありません。私たちは従来型のやり方の対応はできないのです。
 私はこの悪循環が制御不能になるのを見たくありません。今回の危機には国家の安全や外交政策や社会安全や情報収集や経済や殺人といった諸 問題が入っているのです。
 私たちの対応はそれと同様に多面的でなければなりませ ん。私たちはあわてて判定を下してはなりません。
あまりにも多すぎる罪のない人たちが既に亡くなりました。
 
 アメリカ合衆国は喪に服しています。
もしも私たちがあわてて反撃を開始すれば、女性や子どもやその他の非戦闘員が十字砲火を浴びるという大きすぎる危険な目に遭う恐れがあるのです。
 同様に私たちは、残忍な殺人者によるこの狂暴な行為に対する正当な怒りがあるからと、あらゆるアラブ系のアメリカ人やイスラム教徒や東南アジア出身者や他のどの人々に対しても人種や宗教や民族を理由として偏見をあおることはできません。

 最後に、私たちは退場の戦略も焦点を合わせた標的もなしに無制限の戦争を開始しないように注意を払わなければなりません。
私たちは過去の過ちを繰り返すことはできません。
 1964年に連邦議会はリンドン・ジョンソン大統領に攻撃を撃退しさらなる侵略行為を防ぐために「あらゆる必要な手段をとる」権力を与えました。その決定をした時に、本議会は憲法上の責任を放棄し、長年にわたるベトナムでの宣戦布告なき戦争へとアメリカ合衆国を送り出したのです。
 当時、トンキン湾決議にただ二人反対票を投じたうちの一人であるワイン・モース上院議員は言明しました。
「歴史は我々がアメリカ合衆国憲法をくつがえし台無しにするという重大な過ちを犯したのだということを記録するであろうと私は信じる。

……次の世紀のうちに、将来の世代の人々はこのような歴史的な過ちを現に犯そうとしている連邦議会を落胆と大いなる失望をもって見ることになるだろうと私は信じる。」
 モース上院議員は正しかったのです。私は今日、同じ過ちを 私たちが犯しているのではないかと恐れています。
そして私はその結果を恐れています。私はこの投票をするのに 思い悩んできました。
 しかし私は今日、ナショナル・カテドラルでのとてもつらいが美しい追悼会の中でこの投票に正面から取り組むことにしたのです。
牧師の一人がとても感銘深く「私たちは行動する際には、 自らが深く悔いる害悪にならないようにしましょう。」と語ったのです。


Statement of Rep. Barbara Lee on the floor of the House of
Representatives
Sept. 14, 2001.

Mr. Speaker, I rise today with a heavy heart, one that is filled with sorrow for the families and loved ones who were killed and injured in New York, Virginia, and Pennsylvania. Only the most foolish or the most callous would not understand the grief that has gripped the American people and millions across the world. This unspeakable attack on the United States has forced me to rely on my moral compass, my conscience, and my God for direction.

September 11 changed the world. Our deepest fears now haunt us. Yet I am convinced that military action will not prevent further acts of international terrorism against the United States. I know that this use-of-force resolution will pass although we all know that the President can wage a war even without this resolution. However difficult this vote may be, some of us must urge the use of restraint.

There must be some of us who say, let's step back for a moment and think through the implications of our actions today--let us more fully understand its consequences. We are not dealing with a conventional war. We cannot respond in a conventional manner. I do not want to see this spiral out of control. This crisis involves issues of national security, foreign policy, public safety, intelligence gathering, economics, and murder. Our response must be equally multi-faceted.

We must not rush to judgment. Far too many innocent people have already died. Our country is in mourning. If we rush to launch a counter-attack, we run too great a risk that women, children, and other non- combatants will be caught in the crossfire. Nor can we let our justified anger over these outrageous acts by vicious murderers inflame prejudice against all Arab Americans, Muslims, Southeast Asians, or any other people because of their race, religion, or ethnicity.

Finally, we must be careful not to embark on an open- ended war with neither an exit strategy nor a focused target. We cannot repeat past mistakes.
In 1964, Congress gave President Lyndon Johnson the power to ``take all necessary measures'' to repel attacks and prevent further aggression. In so doing, this House abandoned its own constitutional responsibilities and launched our country into years of undeclared war in Vietnam.

At that time, Senator Wayne Morse, one of two lonely votes against the Tonkin Gulf Resolution, declared, ``I believe that history will record that we have made a grave mistake in subverting and circumventing the Constitution of the United States.........I believe that within the next century, future generations will look with dismay and great disappointment upon a Congress which is now about to make such a historic mistake.''

Senator Morse was correct, and I fear we make the same mistake today. And I fear the consequences. I have agonized over this vote. But I came togrips with it in the very painful yet beautiful memorial service today at the National Cathedral. As a member of the clergy so eloquently said, ``As we act, let us not become the evil that we deplore.''



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