マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

オペラ リゴレット

2013年10月09日 | オペラ
新国立劇場でオペラ鑑賞。

リゴレットは以前にも観たことはあるけど、今回のは新演出ということで現代的。

舞台装置は何層にもなった円筒状の白いホテル。

女好きで放蕩息子の公爵はまるでヤクザの若親分といった感じ。

廷臣たちも黒服にサングラスといった姿。

リゴレットと娘だけが前時代的な衣装。

ドライな公爵と公爵への思いを断ち切れず我が身を犠牲にしてまでも公爵を守ろうとする娘との対比でしょうか?

初めは馴染めなかった新演出だが、シンプルな装置のせいか公爵に対する娘の心情がストレートに伝わってきて理解しやすかったかも。


オペラ コジ・ファン・トゥッテ

2013年06月12日 | オペラ
オペラハウスにてモーツアルトのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」を観劇。

モーツアルトらしい軽やかなメロディーと美しい歌声にすっかり魅了された。

主役の6人は皆容姿も歌唱も素晴らしく現代的な演出や衣装も全然違和感なかった。

キャンプ場を舞台に繰り広げられる二組のカップルの恋愛ゲームの結末は・・・

さすが現代的な幕切れ。

これなら納得。

人の気持ちを試すようなことしちゃダメよね

オペラ ナブッコ

2013年05月29日 | オペラ
新国立のオペラハウスにて。

バビロンとイスラエルが舞台のオペラなんですが、なんとステージ上には現代のショッピングセンター、その真中には大きなエスカレーターが二つ。斬新な演出です。

皆がカラフルなてんでバラバラの個性的な衣装なので、初めは誰が誰なんだか見分けがつきませんでした。

合唱団の人々もエスカレーターを上がったり下がったり忙しそう。

主役の方々も体が大きいのでしんどそうでした。

そんなわけで、あらすじを読んで行ったにもかかわらずよくわからないにゃっ?!という感じでありました。

休憩中に「あれじゃあ初めて見る人は何がなんだかわかるわけないよ。なんであんな演出にしたんだろ」と仰ってる紳士がいらっしゃいましたが、まさにその通り。初心者には難しかったです。

音楽は美しくて聞いてるうちに気持ちよくなって、ついこっくりなんてこともありました。

一幕に比べて二幕は展開が早すぎてあっという間に終わった感があって少々物足りなかったです。

次は正統派の演出で観てみたいと思います。

オペラ 愛の妙薬

2013年02月12日 | オペラ
新国立劇場で「愛の妙薬」観劇。

シンプルな装置にカラフルな衣装で軽いタッチのラブコメディーで我々オペラ初心者も楽しめる内容でした。

楽曲もどれも心地よいもので、特にネモリーノ役の方の歌声が素晴らしかったです

時間も2時間半位でこれくらいが丁度良いですね。


オペラ タンホイザー

2013年02月05日 | オペラ
ワーグナーのオペラ「タンホイザー」。

上演時間4時間15分(内休憩25分×2回)

長いけどそれほど長さを感じなかったのは、素晴らしく美しい舞台装置と魅惑的な旋律の楽曲のせいでしょうか。

新国立劇場のオペラは合唱団の厚みが素晴らしいといつも思っているのですが、今回は特に心を揺さぶられるほど素晴らしかった。

お隣の方は途中で感極まって号泣してました。

今日は皇太子殿下もご観劇されてたようです。

ワーグナーに対しては「ルードヴィッヒ」などの映画を見る限り余り良い印象を持ってなかったのですが、彼の楽曲を聴いていると王が寵愛したのもわかるなぁ・・・と思ってしまいます。

オペラ セビリアの理髪師

2012年12月05日 | オペラ
よく聞く題名だけど今回初めて観た「セビリアの理髪師」。

ドタバタの恋愛喜劇が馴染みのあるメロディーに乗って繰り広げられ、とても楽しいオペラでした。

特にフィガロ役の方の声量豊かな歌声が素晴らしかった!

玄人の方には、「ピーターグライムズ」が絶賛されていますけど、

オペラ初心者の私はこういう楽しいオペラの方が好きだなあ


オペラ ピーター・グライムズ

2012年10月11日 | オペラ
新国立オペラハウスで観劇。

英国のオペラ「ピーター・グライムズ」。

全体のムードも舞台の色調も暗いし、歌詞も単調な繰り返しのせいか眠くて眠くてツラかった~

ピーター・グライムズという漁師の徒弟の死をめぐって殺人なのか不慮の事故か?と群衆がピーターに詰め寄る場面から始まるこのオペラ、荒涼としたピーターの心象風景を良く現していて名作との劇評もあったが、ちょっと私の好みではなかった。

最近多いDVとか虐めとか幼児虐待などの事件が心を過ぎり、純粋に芸術として楽しめなかったのが大きいかも。


オペラ ローエングリン

2012年06月07日 | オペラ
ワーグナーのオペラ「ローエングリン」。

午後2時に始まって終わったのが夜の7時。

3幕構成で幕間の休憩が40分ずつ。

長かった。

でもローエングリン役の素晴らしい歌声にあっという間の5時間でした。

休憩時間に1階ロビーで生ビールを飲んでいる時、檀ふみさんや林真理子さんの姿をお見かけしました。

檀ふみさんは背が高くスラリとして美しく、着飾ってるわけでもないのに凄いオーラがありました。

さまよえるオランダ人

2012年03月23日 | オペラ
ワーグナーの「さまよえるオランダ人」を観劇。

題名は聞いたことがあったけど、どういう物語かは知らなかったのです。

勝手におどろおどろしいストーリーを想像してました。

さまよえるオランダ人の幽霊が人々を恐怖に陥れる~と言うような。

ところが違いました。

ある呪いによって海の上をさまよい続けているオランダ人船長、彼は7年に一度、陸に上がった時に乙女に真実の愛を捧げられれば呪いが解けるのですが、なかなかうまくいかず長年さまよい続けています。

そんな彼の伝説を知り気の毒に思い、いつしかオランダ人に恋焦がれてしまった乙女に依って呪いが解けるというお話。

純愛ですな。最後は乙女が命がけで彼を呪いから解き放ち、ふたりともこの世から消え去ります。

美しい旋律、美しいラブストーリーにうっとりでした。

最近はだんだんオペラの良さが分かって来たような気がします。

初めの頃は、特にワーグナー作品のように長いと難行苦行でしたが・・・

この作品はワーグナーにしては短いので私のような初心者にはピッタリです

ルサルカ

2011年12月07日 | オペラ
新国立のオペラハウスでオペラ「ルサルカ」を観てきました。

劇場の中にはこんなツリーが。



「ルサルカ」というオペラを観るのは初めてでしたが、「人魚姫」と似ている馴染みのある物語だったのでとても分り易かったです。

水の精ルサルカが人間の王子に恋をし、仲間の反対を押し切って人間に姿を変え王子と結婚するのですが、移り気な王子は他の公女に心を奪われ、ルサルカを捨ててしまいます。

王子を殺せばルサルカは元に戻れるのですが・・・

ラストは「人魚姫」とは少し違っています。

作曲はドボルザーク。チェコ語での上演。

海の底のシーンが多いため、セットもシンプルで、全体がブルーでユラユラ揺れる水をイメージした照明の美しさが印象的でした。






オペラ イル・トロヴァトーレ

2011年10月19日 | オペラ
先週、新国立劇場のオペラパレスでオペラ「イル・トロヴァトーレ」を観てきました。



オペラ初心者の私には、全然馴染みのない演目でしたが、面白かった!

凄惨な復讐劇と三角関係が絡みあうドロドロした悲劇。

それなのにヴェルディの美しい旋律が心に甘く響きます。

だからでしょうか、観終わったあとは清々しいくらいすっきりした気持ちに。

母が魔女として火刑に処され、誤って我が子までも火あぶりにしてしまい、代わりに敵の子を慈しみ育ててきたジプシー女が、仇に実の弟を処刑させて母の仇討ちを果たすという、なんとも酷たらしいお話。

歌舞伎とかオペラってこういうの多いよね。

でも昔から観客は、そういうのを観て浮世の憂さを晴らしていたのかもしれませんね。

ばらの騎士

2011年04月20日 | オペラ
久しぶりのきらびやかな非日常の世界に浸ってきました。

新国立劇場オペラハウスの「ばらの騎士」です。

外国人キャストの大半が出演出来なくなり、主役二人以外は急遽変更になった日本人キャストということで、どうなることかしら?と思っていましたが、とても良かったです。

始まりが妙齢の元帥夫人と若い愛人のベッドシーンというのが衝撃でしたが、いわゆるドロドロした不倫ものではありません。

思慮深く凛とした元帥夫人が主役のせいか全然浮ついたところがなく、華やかだけど哀愁ある舞台でした。

フィガロの結婚のような滑稽なドタバタシーンもあり(オペラ座の怪人を思い出しました。)楽しかったです。

1幕はちょっとトリップしちゃったところもあったけど、幕間にビールを頂いたら逆にシャキッとして2幕は全然眠くはなりませんでした。

オペラは休憩時間が結構長いので、ワインやシャンパン、ビールなどのアルコールをいただきながら友人とお喋りできるのも大人な感じでいいですよね。

シュトラウスの優雅な曲に包まれて良い気をいただけたようで、ストレス解消になりましたよ。


オペラ「トリスタンとイゾルデ」

2011年01月05日 | オペラ
昨日、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」を観てきました。

14時に始まり終わったのが19時45分。正直疲れました~

1幕は同じ様な歌詞の繰り返しであまり進展なしで途中で、字幕を読んでるうちに何度もウトウト。ところがいきなりラストシーンで劇的にずっと(殺したいくらいに)反発しあっていた二人が薬のせいでに。


「こんなトリスタンとイゾルデが観たかったのよ~」なんていう人の気がしれないわ・・・と思いながら休憩時間に生ビールをグビグビ。乾燥してるせいかやたらのどが渇くんですよね。でも2幕でまた寝ちゃいそう。

ところが2幕以降の展開の速いこと。1幕と同じ時間のハズなのにあっという間で面白かったですよ~!
あれよあれよという間に皆んな死んじゃう悲劇的な終わり方なんですが、あんまり悲しいという気がしなかったわ。
后を忠臣と信じていた男に取られてしまったにも拘らず、その男と后を一緒にしてやろうとする王様に同情してしまいました。なんて寛大な心の持ち主なのかしら。

暗闇にぽっかり浮かぶ大きな白い月?と赤い太陽?月?がとても象徴的でした。

この舞台で一番感動したのは一番最初の月が海の中から出て天空にぽっかり浮かぶまでのプロローグ。とても幻想的で素敵でした。

トリスタンとイゾルデというオペラの筋も知らずに予備知識ゼロで観に行ったので、分かりにくいところもありましたが素晴らしい歌声に魅了されて帰路につきました。

そうそう!!昨日は皇太子殿下もご観劇されたそうです。

明日は玉三郎さん楽しみ~

トリスタンとイゾルデ

2011年01月04日 | オペラ
新年早々、新国立でオペラ観劇です。演目は「トリスタンとイゾルデ」

なんと休憩を2回挟んで5時間45分とか・・・ワーグナーの「指輪」も長かったけど、既に観た方の評判がとても良いので楽しみです。

数年前から新国立の年間7本のオペラを観られるコースに申し込んでいるのです。これはいいですよ。
一般に先だち席を予約できる上に料金も安くおまけにブッフェで使える券が3500円分付いてきます。
私のお気に入りは3階正面のB席。安い上に観やすくて出入りも楽でトイレも近い(コレは大事ですよね)のでいつも大満足です。


今月は「玉三郎特別公演」「新春浅草歌舞伎」「ろくでなし啄木」とぎゅっと詰まった一ヶ月。

寒くてひきこもりになりそうな毎日ですが、外に出て大笑いしたり沢山の感動を貰ってるせいか、人ごみに出ても不思議と風邪ひいたりインフルエンザにかかったりしませんよ。
免疫力アップしてるんでしょうね、きっと。

では、オペラのレポはまた後ほど。