マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

六本木の一軒家レストラン Lガーデン

2010年09月30日 | グルメ
昨日は久々のカラリと晴れたいいお天気でした。
友達がいいお店見つけた!というので連れていってもらいました。
場所は、六本木交差点からから東京タワー方向に歩いて10分位のところにある「Lガーデン」というイタリアン。
どなたかのお屋敷を改装してレストランにしたようです。立派な門構えと玄関までのアプローチの雰囲気は高級料亭の様ですが、中に入ると明治・大正時代の洋館のような雰囲気。

ランチは3200円と5000円の2種類。
オードブルのカニとアボカドのタルタルが美味しそうだったので5000円のコースにしました。



スープは温かいかぼちゃのスープ。

イワシのリングイネ又はポルチーニ茸のリゾット。

メインは天使の海老とホタテのグラタン又はウズラのロースト。コレはエビの方。


デザート盛り合わせはマチェドニアとティラミスでした。


前菜からコーヒーに至るまで盛り付けも美しく味も大変良かったです。熱いものは熱く、冷たいものは冷たくでとても美味しくいただきました。
難を云えばパンが美味しくなかったのが残念でした。

それと二人で食べてる時には、二人共食べ終わってからお皿を下げて欲しい。部屋の入口でこちらをじーっと見ていて、どちらか一方が食べ終わるとさっとやってきてお皿を下げられると、こちらも早く食べなきゃいけないように感じてなんだか落ち着かないですよね。まるでさっさと食べて帰れ!と云われてるように感じるのは私だけかしら?

お料理が美味しいのにサービスがイマイチなのは本当にもったいないなあ・・・と思います。
サービスも良くパンも美味しければ皆に是非すすめたいのに。



キサラギ

2010年09月29日 | 舞台・映画
シアタークリエで上演中の「キサラギ」を観てきました。
これは言わずと知れた古沢良太さんの「キサラギ」の舞台版ですね。ニューヨーク凱旋公演とか。スゴイですね。

私はこの映画版が大好きで、その時のキャスト(小栗、小出、塚地、香川、ユースケ)がベストだと思っているので観ながらつい比べてしまうところもあったりして、それはそれで楽しめたんですけど、きっと初めて観たら凄い衝撃(笑劇?)だっただろうな・・・後ろの席のお兄さんなんか、どんでん返しの度に「えっ?そんなあ・・・」「うそだろう・・・」「ぎゃははは・・・」とウケまくって」いたもの。羨ましい限り。
オチもわかっているんだけどやっぱり可笑しい。古沢さんの脚本最高ですね。

家元役の松岡充さんのファンが多かったのか、劇場の中はもちろん外(入り待ち出待ちの人たちかしら?)にも若い女子がいっぱいでした。皆さん、壁に貼られたポスターを携帯で撮ったりしてましたよ。

如月ミキちゃんのコンサートを再現したラストの後のカテコはその流れですぐにノリノリのスタンディングオベーション。普通のストプレではこれはあんまり見られない光景ですが、出演者も劇場にいる多数の人も皆ファン代表みたいな一体感が生まれた良い舞台でした。

私が一番良かったと思うのは今村ねずみさん。小さい顔と長い手足のスラリとした長身。元デブッチャーとは思えないほどのカッコよさ。大人の男の雰囲気を漂わせた彼が最後に恥も外聞もなくショッキングピンクの親衛隊の法被を着て歌い踊るその姿はダントツにカッコよかったです。

映画を観てない方は文句なしに楽しめるし、観てる人にもいろんな楽しみ方ができる舞台ですよ。






スペイン料理のビキニ

2010年09月27日 | グルメ
前の職場のメンバーと作った「美食倶楽部」の例会。
今回は友人が某カード誌で見つけたスペイン料理店に行って来ました。
場所は地下鉄千代田線の赤坂駅からすぐの赤坂サカス1階にある「モダン カタラン スパニッシュ ビキニ」。


ランチのメニューは¥1200,2200,3300の3種類あり折角だからと¥3300のラルゴというコースにしてみました。1200円のコースはプラス400円でデザート・紅茶又はコーヒーがつくそうです。

カード誌のページを呈示したらワンドリンク(スパークリングワイン又はサングリア)サービスとの事で、まずはスパークリングワインで乾杯。

タパスの盛り合わせです。カニ、サーモンとクリームチーズ、ポテトサラダ、鰯のマリネ、ブルスケッタ、魚介のニンニク風味のマリネ。どれも美味しかった。


小さなバゲット?とレバーパテ。このパンが美味しいのレバーパテとの相性も抜群!写真を撮るのも忘れて美味しい!美味しい!とパクパク頂いてしまいました。


栗のスープ。栗の自然な甘味と栗のツブツブが・・・


メインは肉か魚をチョイス。肉は豚肩肉と根菜の煮込み。私たちは皆、的鯛の鉄板焼きをチョイス。小さなポーションでした。


パエリャは3種類。ミックスと魚介と鶏肉のパエリャ、フィデウア(パスタのパエリャ)。
ミックスパエリャとフィデウアを4人でシェアすることに。
こちらはミックスパエリャ


フィデウア 細ーくてパリパリして焼きそばみたい。オススメです。


盛りあわせて戴きました。

どちらも美味しかった。

デザート盛り合わせ カラメルのアイスクリームとアーモンドのタルト どちらもあまり甘ったるくなく軽い味でさっぱりしてました。


¥2200と¥3300のコースの差はメインの料理の有無なので、タパスやパエリャをメインに食べたい時には¥2200のコースで十分だと思います。

スペイン料理は以前、ミシュランで☆を取ったお店に行ったことがあります。高い割に満足感が無かったなあ。
銀座のエスペロにもパエリャを食べに行きましたがまあまあでした。

今回お邪魔した「ビキニ」は小さなお店ですが、庶民的で気軽に行けて味もサービスもよかったので、赤坂ACTシアターなどに用があるときには是非利用したいと思いました。劇場のチケットや半券を持っていると受けられるサービスもあるみたいなので忘れないようにしなくちゃ。

冷たい雨がザーザー降っている中出かけていった甲斐があり、美味しい食事に楽しいおしゃべりも出来て大満足の一日でした。









いちじくの赤葡萄酒煮

2010年09月17日 | レシピ
私、生の無花果は苦手なんです。でも無花果って体に、特に女性にはいいらしいんですよね。

そんな私に心優しい友人が、美味しく食べられる無花果の赤葡萄酒煮を教えてくれました。

とーっても簡単!生の無花果を洗ってまるごと(皮もついたまま)鍋に入れ、そこに赤玉ポートワインを1本ドボドボ注ぎ中火で20分程煮るだけ。

火を止めたらワインに浸けたまま冷やします。

友人はバニラアイスに添えるととっても美味しいよ!と言ってましたが、バニラアイスが家になかったのでそのまま半分に切って戴きました。本当だ!無花果とは思えないほど(失礼)美味しいじゃありませんか。
まるで高級フレンチのデザートみたいです。

つけ汁は凍らせてグラニテにするといいよ!と聞いたのでタッパに入れて冷凍庫へ。
時々シャカシャカフォークでかき混ぜるだけで、「無花果風味をつけた赤葡萄酒のグラニテ」の出来上がり。
大人の味ですよ。

一番のポイントは「赤玉ポートワイン」を使うこと。友人が試しに奮発して高いワインでやってみたら全然美味しくなかったんですって。「赤玉ポートワイン」って子供の頃にお正月やクリスマスに飲ませてもらった記憶が・・・なんだか懐かしい~こんな使い方もあるんですね。簡単に手に入るのも嬉しいです。

因みに友人にこのレシピを教えてくれたのは某有名日本料理店のご主人だそうで「赤玉~」じゃないとこの味は出ないんだよね!とおっしゃってたそうです。

無花果好きの方はもちろん嫌い!!の方にも超オススメです。
是非お試しを。

ピエール・エルメのゴーフル

2010年09月16日 | グルメ


ズームインスーパーで羽鳥さんや西尾さんが美味しい!と言ってたのでリニューアルしたばかりの銀座三越に行ってきました。
ピエール・エルメはマカロンで有名ですが、このゴーフルは新作スイーツだそうです。テレビでも取り上げられ、しかも銀座三越だけで21日迄の限定販売ということで凄い行列。あっという間に完売でした。

ゴーフルというと風月堂のような薄いクッキー生地にクリームが挟まったもの(大好き)を想像していましたが、こちらは薄く焼いたしっとりした生地に濃厚なチョコを挟んだといった趣。かなり濃厚で甘~い!バニラとチョコの2種類がありました。濃い目の煎茶がよく合います。

マカロンと云えば私の一番のお気に入りはラデュレのマカロン。以前6種類買ってきて1個だけ味見するつもりがあまりの美味しさに一気に6個全部食べてしまったほど全てのフレーバーが美味しかったです。
パッケージも素敵でカフェも乙女心をくすぐるようなインテリアで素敵

ダロワイヨのマカロンも好きです。普通のマカロンとは違いますが、ホテル西洋銀座の銀座マカロンやはちみつマカロンも美味しいですね。どれもオススメですよ。

ゴーフルをゲットしたあと、ジョアンの前を通りかかったらイカスミ生地の黒豚カレーパンが焼きあがったところだったので買ってきました。揚げてないので油っこくなくあっさりしてるんだけど、中のカレーはスパイシーで大人の味でした。美味しいですよ!

銀座の中華レストラン「飛雁閣」

2010年09月15日 | グルメ

銀座のスワロフスキーの上にある中華レストラン「飛雁閣」から優待チケットを戴いたので娘と二人でプチセレブランチしてきました。本日のスタンダードランチのメニューです。



五種前菜盛り合わせ  クラゲ・牛すねピリ辛和え・タコ・フォアグラの唐揚げ・焼豚


極薄皮小龍包 薄ーい皮の中に熱々のスープがたっぷり。 


蟹肉入りフカヒレスープ  大好きですこのままでもとても美味しいのですが紅酢を入れるとひと味変わって違った美味しさが。


海鮮とアスパラの炒め  ホタテ・海老とアスパラ 飾りの蘭の花も食べられます。


銘柄肉三種類の盛り合わせ  以前は三種の中から一つをチョイスだったのですが、きっと三種とも食べてみたいというリクエストが多かったのでしょう。三種類の味が楽しめてお得感あり。 伊万里牛フィレ肉の黒胡椒風味 鹿児島産黒豚の柔らか煮 揚げ伊達鶏のレモンソースかけタイ風味 牛、豚を食べてから最後に甘辛酸っぱいタレの鶏をいただくと口がさっぱりするそうです。


野菜つゆそば  湯葉・椎茸・青菜などの野菜がたっぷり。細ーい麺ですがコシがあります。


海鮮チャーハン  海老やホタテがゴロゴロ入ってます。とても美味しい


デザートプレート  ココナッツ団子・ごま団子・パイの三種盛り これは素敵な器に盛られてたのですが。もうお腹いっぱいなのでお土産に持ち帰りました。どれもあんまり甘くなく脂っこくもないので中華菓子の苦手な私も美味しくいただけました。写真撮る前にうっかり2個食べてしまったほど。


マンゴープリン  砂糖やミルクを使っていない100%マンゴーだそうです。さっぱりしてます。

化学調味料を使っていないせいかどの料理もさっぱりしてヘルシー。素材の良さが生かされてます。特にスープは絶品。シェフは長年福臨門にいらした方だというのも納得の美味しさです。
今日は帰りにオイスターソースのお土産まで戴きました。ペニンシュラのレストランでも使ってるソースだそうで支配人の曹さんが茹でた野菜にチョロッとかけるだけで一品になると教えてくれました。
ヘイフンテラスのシェフもよく食べにいらっしゃるんだそうですよ。

インテリアもゴージャスでサービスも至れり尽くせり、女性ウケする中華レストランです。
いろいろなイベントやフェアをやってる時に利用するといいと思います。






世田谷美術館

2010年09月12日 | 美術館・展覧会
世田谷美術館の「ザ+コレクション+ヴィンタトゥール」に行ってきました。

このスイスの小都市ヴィンタトゥールにあるヴィンタトゥール美術館のコレクションはすべて日本初公開とのことですよ。貴重です。

ゴッホ、ルノワール、ピカソ、モネ、シスレー・・・等々名だたる巨匠の今まで見たことない絵がズラリ。

なかなか見ごたえありました。ひときわ目を引いたのはゴッホの「郵便配達人 ジョセフ・ルーラン」。

鮮やかな黄色をバックに郵便配達人の制服姿で微笑むルーランの表情に、ゴッホの彼に対する親愛の情がうかがえます。彼は孤独なゴッホにとって唯一の友人といっても良い存在だったのでしょうね。



それからアンリ・ルソーの迫力ある赤ちゃんの絵「赤ん坊のお祝い」や国立西洋美術館の建築の設計をしたル・コルビュジェの抽象画もありました。


世田谷美術館は、砧公園の中にあるので美術鑑賞以外にも楽しめる事が色々ありおすすめですよ。

先日、BS日テレのぶらぶら美術館という番組でこの展覧会が取り上げられていたのですが、おぎやはぎとか女性タレントの方が抽象画を観て「わからな~い!!」を連発してたけど私も同感。案内役の山田さんが一生懸命説明されてましたけど。
でもルソーの赤ちゃんの絵、全然可愛くなくて逞しくすっくと立っているその姿には皆大爆笑で大絶賛でしたね。
素人らしい素朴な感想が自分と共通してるので見ていて楽しいです。






上野のフレンチレストラン コーダリー

2010年09月11日 | グルメ
以前、上野の美術館に行った折りに見つけてお気に入りだったのに、いつの間にか閉店してがっかりだった不忍池の前にあったソフィテル東京のソムリエと副総料理長が開いた小さなフレンチのお店。
どこに開いたのかとずーっと気になっていたのですがやっと見つけました。

地下鉄千代田線の湯島駅から5~6分。前のお店の近くで東天紅の裏手にあります。
近くには岩崎邸や横山大観美術館も。ここを知ってると何かと便利です。

20席あるかどうかの狭い店内は女性客やカップルで満席でした。予約しといて良かった!

店名の Caudalie「コーダリー」とはフランス語でワインを表現する際に用いられる言葉で余韻の長さを表す単位だとか。

料理は素材のもつ香りや味わいを引き出す軽やかな料理ですとのことですが、プリフィクスの選び方によってはかなりボリュームあります。特に肉料理は。

ランチメニューは

☆Menu Déjeuner(平日のみ ランチコース) ¥1,800
        スープ、サラダ、本日のメインディッシュ、コーヒー&小菓子

☆Menu Caudalie(プリフィックスコース) ¥2,800
        スープ、前菜、メインディッシュ、デザート、コーヒー&小菓子

☆Menu Dégustation(シェフのおまかせコース) ¥4,000
        アミューズ、前菜、スープ、お魚料理、お肉料理、デザート、コーヒー&小菓子

私たちは、2800円のプリフィックスコースをチョイス。

まずスープ  カップに入ったカボチャの冷製スープ。カリカリのベーコンが浮いてました。
スプーンがなくカップを持ってお召し上がり下さいとのことでしたが、浮き実のベーコンが結構大きいのでちょっと飲みにくかったですね。でも味はさっぱりした甘さで美味しかったです。個人的にはベーコンなくてもいいなと思いました。

前菜は  私は冬瓜を柔らかく煮て冷たく冷やしたスープ仕立てのところにジュレや海水うにやオマールの入ったもの。淡白な冬瓜がひんやりトロリとしてウニの濃厚な甘味とボイルしたオマールがとてもいい味で美味しかった。
とても贅沢な一品。

友人の選んだ、鴨のテリーヌはなんと10センチ角ぐらいのカットが2切れもあり、鴨の生ハムと野菜が添えられていてこれってメイン?と思うほど。美味しい美味しい、と言ってました。

メインは 私は仔牛のバラ肉のコンフィ。まるで中華の東坡肉のようにとろとろに柔らかく、周りはカリッと焼かれていて、バラ肉なのに仔牛のせいか全然脂っこく感じませんでした。脂身が苦手な私でも全然平気でした。

友人は、鮮魚のブイヤベース風?だったかな。ソイとヒメジと何とか(忘れた!)をカリッとソテーしてブイヤベース風に仕上げたそうですが、全然スープっぽくはなかったな。お魚も美味しい~と言ってました。

他には牛肉のソテーとかウズラのローストがありました。

デザートは 私はトウモロコシのクリームブリュレ。トウモロコシで作ったクリームブリュレの上にキャラメリゼしたポップコーンとトウモロコシのチュイルが乗ってました。ポップコーンは子供の頃食べたような懐かしい味。ブリュレは美味しかった~。

友人の選んだパイナップルのコンポートとダックワーズはどうだったのかしら?そう云えば自分のデザートに夢中で気が付きませんでした。もう一つ何とか風味のバナナとチョコレートムースというのもあったけど、周りにはそれを食べている人は居なかったのでどんなものだったか見てみたかったな。

飲み物はハープティーをお願いしました。カモミールとレモングラスのブレンドで暑気払いにぴったりの爽やか~な香りでした。

更に小菓子。小さなシュークリームとピスタチオの焼き菓子とフルーツ味のゼリー。みんな美味しかったよ。

もう満腹です。前のお店でもこの値段でこんなに出るの?と思って感心してたのを思い出しました。

パンもなくなるとさっとおかわりを持ってきてくれるし、サービスの方1人だけしかいないのに待たされることもなくタイムリーにお皿を下げてくれたり水を注いでくれたり、できそうでナカナカ出来ないことです。

2800円でこの内容とボリュームとさりげないけど気の利いたサービスならば大満足。

上野界隈の美術館や博物館、岩崎邸など訪れる際には、家族や友達を連れて行ってあげたいお店の一つです。











シャガール展

2010年09月10日 | 美術館・展覧会
東京藝術大学美術館で開催中のシャガール展にやっと行くことが出来ました。
シャガール展はかなり前に世田谷美術館に観に行った時は、物凄い混雑ぶりで図録も売り切れてて予約注文したくらいだったけど、今回はどうかしら?とワクワクします。

この展覧会は「シャガール ロシア・アバンギャルドとの出会い」とのテーマ通り、ロシアで生まれフランスで活躍したシャガールと同時代のロシアの前衛画家の作品を同時に展示しています。

正直言ってシャガールと言うとパリオペラ座の天井画のイメージが強いせいかフランス人だと思っていましたが、ロシア生まれのユダヤ人なんですね。ロシアの村で育ったので彼の絵にはよく牛や馬や鶏などが登場するのかも知れませんね。バイオリンを弾く男の人はユダヤ人を表しているとも言われているそうです。

ロシアを出た後も故郷への思いは強かったようで、村の教会や町の風景なども色々な絵の中に描きこまれています。

何故かシャガールの絵には理屈抜きで引きこまれてしまいます。美しい色彩と幻想的な夢のような世界が何とも素敵です。ひと目でこれはシャガールとわかるところが凄いと思います。特に私は彼の絵に使われている青が好きです。

最愛の妻ベラを亡くした後の「彼女を巡って」は、彼女との想い出が青い背景の中に描かれています。何故かベラはいつも白いフリルの襟の付いた赤いドレス姿なんですね。
暗いけどとても美しい絵です。彼の悲しみと妻への思慕の情の深さが感じられます。

ところが、数年後の「日曜日」はうって変わって明るい色調で新しい妻とシャガールがパリの街の上をフワフワ浮いてます。
彼の浮き浮きぶりが伝わってきます。分かりやすい人ですね。

1966~67にメトロポリタン歌劇場で上演された「魔笛」の衣装や舞台装置も手がけたそうですが、どんな舞台だったのでしょう。下絵やモノクロの写真でしかうかがい知ることが出来ないのは残念です。そんな贅沢な舞台、出来るものなら是非本物を観てみたいです。



エリザベート 朝海×石丸

2010年09月09日 | ミュージカル
2度目の石丸トートです。石丸トートは歌の上手さに加えて繊細な指の動きやシシイに拒絶されてチッと顔を歪めたり、ルドルフを誘惑しながらも冷酷でニヒルな笑みを浮かべたりと、とても表情が豊かになってきました。

胸をはだけたシースルーの衣裳も板に付いてきましたし、メイクも端正なお顔を生かした自然な悪魔メイクに変化したように感じたのは私だけかしら?

ドクターゼーブルガーのシーンでカウチに寝そべるのは、城田トートだけなのかと思っていたら石丸トートもなのね。
でも城田君は腕とかがスケスケでかなり露出が多い衣装でしたが石丸さんはそこまでではなかったな。
とにかく素敵なトートです。

朝海さんは前回の公演で綺麗だけど硬質というか女らしさに欠ける点が好きじゃなかったけど、1幕最後の正装した姿はやはり美しいわぁ
歌はまあまあだけど、胸に迫るものがなく美貌のエリザなのにもったいないなぁと思います。
瀬奈さんよりビジュアル的には上なのに品格とか重みに欠けてるので、若い時はいいんだけど大人になってからが風格がなくただの意地っ張りなワガママ女のように感じられて共感出来ません。
瀬奈さんは演技力で魅せてるって感じでしょうか。

今回のエリザはどっちもどっち。シングルキャストで何年間も務められた一路さんは、美しく気品があり素晴らしかったなぁとあらためて感慨に耽ってしまいました。

ゾフィーの杜さんは最初観たときはひどかったけど、3週間たって大分まともになっていました。

石川さん、春風さん、寿さん、伊礼君、高島さんなど何度も演じている方々は、抜群の安定感で素晴らしかったので、新しいキャストの方々も回数を重ねるごとに良くなることを期待して温かく見守りたいと思います。

「前回のエリザでガッカリしたから今回は観ない」と言っていた友人に今度会ったら「今回のエリザは凄く良くなってるから絶対観たほうがいいよ」と言ってあげたいなあ。

参鶏湯

2010年09月09日 | めっけもの
昨日は、台風が猛暑を吹き飛ばしてくれたお陰で、久しぶりに涼しい一日でしたね。秋ももうすぐそこまで来てるのね、もうちょっとの辛抱だ!という訳で一昨日から参鶏湯を作っています。


と言っても誰に習ったわけでもなく、ソウルの「土俗村」(トソクチョン)という店で食べた参鶏湯が美味しかったので、日本に帰ったら再現してみようとロッテデパートで購入したこの参鶏湯キット?を使って作るナンチャッテ参鶏湯なのですが。

「お店のは、物凄い量の鶏や高麗人参などを使って煮込んでるんだから家で参鶏湯を作るなんて絶対無理」と友達のソウルマダムに言われましたが、このキットの中には結構大量の高麗人参と乾燥した栗や棗、もち米などが入っているので、小さめの鶏を1羽買ってきてお腹の中にこれらを詰め大鍋でただコトコト煮るだけでナンチャッテ参鶏湯が出来てしまうんですよ。


味付けも一切してないから、スープも胃に優しいいい味です。
鶏肉もしっとりふんわり仕上がって好みで塩・コショウ、ダンナは石垣島ラー油をかけて食べてました。

時間が経つと中のもち米が粥状になってそれもまたよしという感じです。

韓国では、日本の鰻の様に暑気払いのために真夏に食べる料理だというのも頷けます。
(私はてっきり真冬の料理だと思っていました。)

参鶏湯好きの方は是非試してみてね。









メルヴェイユの料理教室

2010年09月08日 | グルメ
九月のメルヴェイユの料理教室。
メニューは八月のシェフズテーブルの中から2品。
デザートには以前戴いて美味しかったメロンのスープをリクエスト。



アミューズはサーモンのムース?



前菜のフルーツトマトのガスパチョの中には鮑、サザエ、水蛸などの海の幸と夏野菜がぎっしり。
贅沢なガスパチョです。結構ボリュームありました。
上にフワッとのったセロリ風味の泡がいいアクセントになってます。



メインはスズキのパイ包み。


サクサクのパイを切ると中からホタテのムースと鱸のいい香りが~食欲をそそります。
パイも全然しつこくなく、ふっくらとしたホタテのムースと鱸に酸味のあるソースショロンがよく合い、更に美味しさを引き立てていました。このソースは美味しいけど作るの難しそうでした。



メロンのスープの中にはくりぬいた果肉とアニス風味のジュレ、バニラアイスが浮かんでいて、その上にはライムの泡がホワーッとかかっていてとても涼しげ。
味もさっぱり系なのでパイ包みのようなしっかりしたお料理の後にはピッタリのデザートでした。

そういえばメルヴェイユは9/15がお誕生日だそうで、9/16~20迄6周年記念メニューになるのだそうです。
18~20はランチメニューもあるようですよ。

表にでろいっ!

2010年09月07日 | 舞台・映画
池袋の芸術劇場小ホールに行って来ました。

野田さんと勘三郎さんが夫婦それに黒木華さんが娘という三人しか出ない舞台ですが、あのキャラの濃い二人が体を張っての丁丁発止のやりとりに大いに笑わせてもらいましたよ。

かなりアドリブも入ってるのかなと思います。
昔のドリフの舞台を観てるみたいなギャグと動き。二人とも実に楽しそうでした。

仕事の打ち合わせと称してDランドのEパレードを観に行きたい父、家族に馬鹿にされながらもアイドルグループジャパニーズのコンサートに行きたい母、キャラクターグッズコレクターで友達とハンバーガー店に並ぶ約束をしているという娘(でも実は・・・)が何とか相手を出しぬいて外出しようと繰り広げる言葉の応酬、エゴのぶつかり合い。

ラスト近くで前回の野田マップの「ザ・キャラクター」に繋がるような事件も予感させてからは、ガラッと雰囲気が変わり…三人が繰り広げるドタバタ劇がちょっとシリアスに。
これからどうなっちゃうんだろうと不安でしたが、救いがあるラストで良かったです。でも最後の方は暗転が多いので少し眠くなってしまいました。ごめんなさい。


娘役の黒木さんのクールな現代ッ子ぶりもよく、大御所二人に負けてませんでした。
顔がちっちゃくて細いんだけど、澄んだよく通る声で、今まで宮沢りえちゃんや深津絵里さんがやってたような透明感のあるキャラの持ち主だなと思いました。これからが楽しみです。

いろんな仕掛けがあって野田マップや勘三郎さんを好きな人は2倍楽しめると思います。


エリザベート2回目観てきました。

2010年09月06日 | ミュージカル
本日二度目の「エリザ」観劇。
城田トートに拝謁してきましたよ~ホントに素敵でした

一番心配だった歌も出だしから最後に至るまで安定していて、低音のよく響くいい声にうっとりこんなに歌えるとは嬉しい驚きです。
美しい顔とすらりとした舞台映えするそのお姿に目は釘づけでした。

初めてキャストに彼の名前を見たときは「ありえない!」と愕然となり、「小池先生は何考えてんだろうね???」と噂し合ったものですが、怖いもの見たさで(?)城田優トートのチケットを取ったら、ヅカファンの友人からは「チャレンジャーだねぇ!」と馬鹿にされた私。
でもやはり小池先生の目に狂いはなかったわ。
内野トートを初めて見た時の衝撃が蘇ってきました。
新しいミュージカルスターの誕生ですね。

一緒に観た友達は途中から胸がドキドキしてきちゃった・・・そうです。
二人で「城田優君で大当たりだったね」と話しながら帰ってきました。

かなり着こなしが難しいと思われるトートの衣装や金髪のロン毛がこんなに似合うトートは今までいなかったのでは?
ビジュアル的にはピカイチだと思います。長いマントの裾のさばき方も美しいんですよ。
石丸トートはかなり情熱的でぐいぐいシシイに迫る死神でしたが、城田トートはクールビューティーというかどことなく斜にかまえてシシイのことを観ているように思えました。若さ故の残酷さとか青い感じが魅力的。
カテコでは他の誰よりも深々と長くお辞儀をしている姿が印象的でした。

瀬奈さんは随分歌が安定してきて「私だけに」も前回より高音が楽に出てるようで安心して聴いていられました。
今日一番胸を打たれたのは精神病院での「あなたの魂は自由~」と歌うところ。皆さんも同じように感じたようで前回なかった拍手が今日はでした。

カテコの後のトークショーは瀬奈・石川・城田の三人でしたが、優くんは公演の間が何日か空くと不安と緊張で悪夢を見たり眠れなかったりお腹が痛くなったりするとか。どんな悪夢かというと、闇広でポールを降りるはずがロープになっていたり(ここでショック!か?とのツッコミが)、自分の知らないうちに闇広の振付が変わっていてパニックになったり・・・ですって。凄いプレッシャーと責任感に押しつぶされそうになりながら闘っているんですね。

メイクも30分位かけて自分でやるそうで、目の周りに墨汁みたいのを塗るんだけどまばたきすると瞼にくっついて真っ黒になっちゃうので拭いてまた描いてとかやってるとすぐ時間になっちゃう・・・とご苦労されてる様子。
もともと彫りが深いのでそんなに濃いメイクはしてない様ですが、目の周りのハイライトがキラキラして王子様チックでしたよ。

ドクターゼーブルガーのシーンでマントを脱ぎ捨てるところは、なかなか上手くいかないので、瀬奈さんにお手本を見せてもらったそうです。そのシーンを優くんと瀬奈さんと二人が再現してくれて大喝采でした。

石川禅さん曰く「元男役さんは華奢に見えるけど握力が強い!馬車や階段でよろけそうになるとグイッとシシイに抱きとめられる。」今日は客席に前フランツ・ヨーゼフ役の鈴木綜馬さんがいらしたそうです。

カーテンコールやトークショーの時も先輩や他のキャストを立てるとても謙虚な態度・言動とお茶目で可愛い仕草に好感度大幅アップです。
今日は伊礼彼方君の初日だったらしいのですが、伊礼くんとの闇広も鳥肌ものでしたよ。
城田トートを見逃したら、かなり人生損すると思います。

エリザベート 城田トート

2010年09月05日 | ミュージカル
先日、エリザベートを観劇したお友達から興奮気味のメールが来ました。その感想は・・・

終演と同時に窓口長蛇の列!!もう、感動です!!素晴らしかったです前半、高音域が不安定なところもありましたが、後はすっかり安定していて、その魅力に釘付けです。久々に闇広で鳥肌がたちましたネタばれになるけど、ドクターセーブルガーの場面なんて、泣けちゃう位、超カッコイんですから姿も歌も演技も、あんなトートなら連れて行って欲しいまさにニューヒーロー出現ですもち、リピートしてしまいました

だそうです。

私は明日、初城田優トートなのですが、スゴーく楽しみになってきましたよ

レポお楽しみに。