マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

2020年12月19日 | 
図書館で予約してた本がやっと来ました。
平易な文章でとても読みやすく、考えさせられる事も沢山で一気に読んでしまいました。
エンパシーとは他人の靴を履いてみる事‥‥人の立場になって考えてみる事、大事ですよね。
そして人間は虐めるのが好きなんじゃなくて罰するのが好きなんだ‥‥確かにそうかもね。最近は何か過ちをすると寄ってたかってバッシング。
youは何しにニッポンへ?の件ではちょっと反省させられたり。
色々思うところありました。
それにしても中学生なのに物凄くしっかりしてて、大人で感心します。やっぱり教育は大事ね。

天上の葦

2020年06月05日 | 
太田愛さんの「天上の葦」。
面白くて分厚い上下2冊をあっという間に読み終えてしまった。
次はどうなるんだろう?と頁をめくる手が止まらずついつい夜更かし。
お陰で今日は目がショボショボ。
正光さんの言ってた言葉、常に小さな火から始まる。そして闘えるのは火が小さなうちだけ。火が広がり風が起こり、風が煽って大火となればもう手のつけようがない。そうなってから気付いてももはやなす術はない。

読み終わってテレビをつけたら香港のニュースをやっていた。小説の中だけじゃなく現実に闘っている人々がいるのを見て背中がゾワリとした。
誹謗中傷やデマは論外だが、まともな事でも自由に言えなくなる世の中は嫌だよね。

最近読んだ本

2020年04月10日 | 
ずっと前に図書館で予約してた本が一気に来た。
昼間はなかなか落ち着いて本を読めないので、夜中の2時3時迄読んでることが多い。
お蔭で睡眠不足。これは体に良くない・・・と思いつつも面白くてやめられない。
最近読んだのは、
荒城に白百合ありて(須賀しのぶ)
渦 妹背山婦女庭訓 魂結び(大島真寿美)
黒武御神火御殿(宮部みゆき)
犯人のいない殺人の夜、探偵倶楽部(東野圭吾)
空の青さをみつめていると(谷川俊太郎)

時代物、推理物、詩・・と脈絡がないのが私らしい。





むらさきのスカートの女〜今村夏子

2020年02月17日 | 
むらさきのスカートの女に異常な程の興味を抱いて付き纏い観察する黄色いカーディガンの女。
その異常なストーカーぶりは滑稽を通り越して不気味で怖い。平易な文章なのであっという間に完読。
コンビニ人間、にちょっと似てる。こっちの方がずっと明るいけどね。

美しき愚かものたちのタブロー~原田マハ

2019年12月20日 | 
二日で読了。凄く面白くて大感動。
松方コレクション展、この本を読んでから観たら感慨もひとしおだったろうな。

松方さん、よくぞこれだけのものを集めてくださいました。
吉田茂さん、よくぞ寄贈?返還?の約束を取り付けてくださいました。

そして日置釭三郎さん、あなたが戦時下のフランスで命がけでナチスから松方コレクションを守ってくださったお陰で国立西洋美術館ができたのですね。どんなにご苦労されたことでしょう。読んでて胸が締め付けられるようでした。

ゴッホの「アルルの寝室」もモネの「睡蓮」もロダンやルノワールが見られるのもあなたのお陰です。







これからは見る目が変わること間違いなし。












ライオンのおやつ

2019年12月15日 | 
小川糸さんの「ライオンのおやつ」。

どんな内容か知らないまま小川糸さんの本が好きなので図書館で予約して待つこと数か月。

読み始めて、ちょっとドッキリ。

小川糸さんの文章はとても読みやすくてスイスイ読めましたが、今回のは内容が内容なだけに途中辛くなって一時中断したことも。

200頁辺りでそれまで堪えていた涙が

でも読後感は爽やかでした。

舞台は瀬戸内海の小島「レモン島」にあるホスピス。ホスピスの名前はライオンの家。

主人公の海野雫は末期がんで余命宣告をされた若い独身女性。

残された日々を世間のしがらみから解き放たれて温暖で風光明媚な海の近くで過ごしたいとこの島にやってきた。

この島で出会う人々や犬の六花に囲まれて雫は自分の死と向き合っていくのだが・・・


先日四国に行った時に電車で瀬戸内海を渡ったのですが、その時の感動を思い出しました。
穏やかな海の水面がキラキラ輝いてそれは美しかった。瀬戸内海ってこんなに島が沢山あるんだ!と驚きました。
きっと人の心も穏やかなんだろうな~

もしこんな素敵なホスピスがあったら私もお世話になりたいと思いました。雫ちゃんのミルクレープ美味しそうだったなぁ。
私の思い出のおやつは何だろう・・・自分の人生も満更ではないと思わせてくれる一冊です。

読書の秋‼️

2019年12月09日 | 
前に図書館で予約してた本が一気に来てしまいました。

愛なき世界 三浦しをん
ライオンのおやつ 小川糸
愛菜の本棚 芦田愛菜
美しき愚か者たちのタブロー 原田マハ
騎士団長殺し(4冊)村上春樹

嬉しい悲鳴😊せっせと読まねば。読書の秋だもの…

最近読んだ本

2019年09月20日 | 
東野圭吾「マスカレード・ナイト」
大島真寿美「ピエタ」
木皿泉「さざなみのよる」
角田光代「さがしもの」
瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された」

マスカレードナイトは定番の面白さ。
ピエタはヴィバルディを先生と慕うピエタの合唱合奏の少女達の話。水の都ヴェニスを舞台に一枚の楽譜を巡るミステリー仕立てで最後には驚きと感動が。とても面白く読みました。大島さんの文章はとても読みやすく情景がありありと目に浮かぶようです。直木賞受賞作も楽しみ。

瀬尾まいこさんの『そしてバトンは…』は、ありえない設定のファンタジー。現実世界ではこういう状況で悲惨な事件が沢山起きてるけど、こんな風になれたら本当にいいよね、と思えた。そしてそうしようと思えば出来るような気もしてきた、出てくる人が皆んな善人なので読んでいて癒されるしホッとする。
優子ちゃんの愛され力、羨ましい。

最近読んだ本

2019年05月23日 | 
図書館で予約してた本が一気に来てしまった。
幸いかなめさんの舞台も終わったのでゆっくり読書タイム。

柚木麻子  マジカルグランマ
是枝裕和  万引き家族
柚月裕子  検事の死命
有栖川有栖 こうして誰もいなくなった
      国名シリーズ スウェーデン館の謎、ロシア紅茶の謎、ブラジル蝶の謎、マレー鉄道の謎、インド倶楽部の謎、スイス時計の謎。英国庭園の謎、モロッコ水晶の謎

有栖川有栖の国名シリーズとマジカルグランマ読了。
どちらも面白かった。






カササギ殺人事件

2019年05月19日 | 
ちょっと変わったミステリー。

上巻の最後で探偵が「犯人が分かった!」と言うので下巻で謎が解き明かされるのかと思って勇んでページを開いてみたら・・・いきなり全然別の話が始まって、「エーッ」。

劇中劇のようにミステリーの中に別のミステリーが入れ子になってるような構成は初めてでビックリしました。

最初は・・・なあんだ、早く謎解きしてくれればいいのに・・・と思って読んでいた私も自然と別のミステリーの方にも惹きつけられていきました。ラストで両者が合流するような感じで面白かった。

でもこんなに登場人物が嫌な人ばかりというのも珍しい。
大抵は誰かに同情するとか感情移入できそうなものだけど一切なかったな。

ミステリー三昧の日々

2019年03月03日 | 
タイムリーなことにかなめ様の舞台が終わった途端、図書館で予約してた本が続々と届いた。
ここ数日は立て続けにミステリーを深夜まで読み耽る。

昨日がなければ明日もない(宮部みゆき)
沈黙のパレード(東野圭吾)
インド倶楽部の謎(有栖川有栖)

そして群ようこさんのれんげ荘シリーズ
こちらはミステリーではありませんが。

どの本も面白いんだけど、昨日〜は後味が悪いイヤミスだった。
沈黙の〜の方が読後感は良し。
インドはまだ途中だけど、前世とかちょっとオカルトチックで面白い。火村とアリスのコンビ好き。

れんげ荘は共感できる部分が多くとても面白かった、

しかしどの本も、姉妹や母娘、家族の激しい争いとか葛藤が描かれてて色々考えさせられます。

銀河鉄道の父

2018年08月28日 | 
門井慶喜さんの直木賞受賞作「銀河鉄道の父」を読みました。

宮沢賢治の父政次郎と賢治を取り巻く家族の情愛溢れる物語。

今まで宮沢賢治に抱いていたイメージが見事に覆されました。

その作品のイメージから、賢治って清貧で真面目な聖人ぽい人なんだろうと勝手に思っていたのですが全然違いました。

病弱ではありますが、お金持ちのお坊ちゃまで何かというと父親に金の無心をするようなヘタレな息子。

でもその才能を信じ続ける親馬鹿丸出しのお父さんの愛が凄いです。

チフスや結核などものともせず、ずっと付きっきりで介抱する・・・こんなお父さんいます?

政次郎さん、かっこよすぎます。

私もかくありたい・・・子供を信じ続け無償の愛を注げる親。

身銭を切って文化的な講習会や講演会を開いたり町のために尽力しても、質屋をやってるからという理由で他人に守銭奴と呼ばれたり感謝されることのなかった政次郎さん。

でも今私は言いたい。「宮沢賢治の作品を読めるのはあなたのお陰です。ありがとうございます。」と。

もう一度子供の頃に読んだ宮沢賢治作品集を引っ張り出して読んでみたくなりました。

難解な造語や難しい言葉も賢治なりの自負と言葉の遊びだったんだなあ、今なら理解できるかな❓