退団後初めてのちゃぴ(愛希れいかさん)の舞台を観てきました。
宝塚でも演じたエリザベートですが、月組で見た時とは違った役作りのようで。以前は可愛げのあるシシイだったように記憶してるのですが、今日観たシシイは自己愛ばかり強くて周りには冷淡な嫌な女って感じでした。フランツが可哀そう。ルドルフも。
これは実際のエリザベート像とも重なってます。
宙組のみりおんの様なシシイと言ったらわかりやすいでしょうか。
初演の一路真輝さんのエリザを観た時には姑にいびられ夫にも見放されシシイが可哀そう!と思ったのに。あれから20年経ち自分の立場も嫁から姑に変わり、実際の(?)エリザベートとフランツの姿も知ってしまった今はエリザベートに共感できなくなってしまいました。
もちろんちゃぴはとても可愛らしく歌も破綻なく安心して観ていられました。
着飾った姿よりもラストのすべてを削ぎ落した姿のちゃぴが一番美しく見えました。
フランツの平方元基君。この前までキャプテンハーロックをやってた人とは思えないほどマザコン皇帝のフランツになってました。幕開きのブルーの軍服を着た若いフランツの時は、なんで井上君がこんな格好してるの?と間違えそうになるくらいルドルフ時代の井上君に似てました。いかにも育ちが良さそう。でも私は真風さんのフランツの方が渋くて好みです。
ルドルフの木村達哉さん。多分初めましてだと思うのですが、なかなか良かったです。歌もダンスもお上手。セリフがちょっと・・・
チビルドは加藤憲史朗君。可愛くて儚げでとても良かった。
涼風さんのゾフィーはとっても歌がお上手でした。帝国の将来を憂う国母としての思いが感じられるゾフィーでした。
ルキーニは山崎育三郎君。前に見た時よりもずっと良かったけど、観る度にこの役って本当に難しいんだな・・・と思う。
そしてトートの井上君。素晴らしかった。
今まで何度も観ていますが、凄く進化していました。暴力的な冷たさと熱さを持つトート。メイクも髪型も衣装も素敵。
とにかくカッコいいんです
もちろん歌は言うことなし。余裕すら感じさせるトートでした。
何度も再演を繰り返しているエリザベートですが、舞台装置や演出、曲のイントロ部分など色々変わっていて新鮮に観ることが出来ました。
来週は花總×古川バージョンを観に行ってきます。
古川トートはどんな風なのかな?楽しみ。
そういえば、6/21の徹子の部屋のゲストは花總まりさんと中井美穂さん。こちらも楽しみ。