新国立劇場中劇場で。
半円形に張り出した舞台。(本来は9列目までの客席があるところ)
こちらがホテルのテラスという設定。本来の舞台のところはヴェネチアの海で、海の向こうにはリド島が見えます。
リド島ではかの有名なヴェネチア映画祭が開かれていますが、こちらのホテルに集っているのは二流どころの監督や俳優たち。
このホテルのテラスを舞台に、大竹しのぶ演ずる往年の大女優(監督である高齢の夫を無くしたばかりの未亡人)を巡って繰り広げられる4人の監督(岡本健一、高橋克実、中川晃教、段田安則)のバトル。
三谷幸喜さんの作品、豪華キャストということで期待が大きすぎたのかもしれないけど、ちょっと期待はずれ感は否めない。
予想通りの面白さではあるのですが、それ以下でも以上でもない。三谷さんとこの面子ならばもっと面白いはずなのに、とつい思ってしまう。
観客のエゴと言われればそうなんだけど、ちょっと残念。
ジキルとハイドでの優香さんのはじけっぷりが凄く良かったので、今回の大竹さんにも凄く期待してたのですが…いつもの大竹さんよりはちょっとテンション低め??
大竹さんだけじゃなく他の出演者の方も影が薄い感じ。
イギリスの監督役の中川晃教君がちょっと堅物のイギリス人ぽくて好演でした。歌声も聴けたし
女優のエージェント役の峯村リエさんと狂言回しの八嶋智人さんがとても良かったです。
未亡人が変装して監督たちの真意を探るところがとても面白かったのでもっと見ていたかったのに、ここに至るまでが長くこのシーンが意外と短かくて物足りなさが残りました。
次回「君となら」はどうなんでしょうか?