マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

カリギュラ

2019年11月23日 | 舞台・映画
初台の新国立劇場中劇場で「カリギュラ」観劇。

20分の休憩を挟んで1幕・2幕各70分ずつの約三時間の舞台。

その間ほとんど出ずっぱり喋りっぱなしの菅田将暉君。やっぱり凄い!!

とても難解な言葉の羅列を緩急つけたリズミカルなセリフ回しと動きで見事にカリギュラを体現していました。

2階席最前列下手側でしたが、ひび割れた床や鏡などの舞台装置や照明も美しくとても見易かった。

菅田君のカリギュラは冷酷非道な暴君と言うよりも愛する妹を亡くし自分を見失い壊れていく弱さ、誰にも愛されていないと自嘲する哀れさ孤独さを感じさせる少年のようだった。

グッズ売り場は長蛇の列でした。





オイディプス

2019年10月17日 | 舞台・映画
シアターコクーンで海老蔵さんと黒木瞳さん、森山未來君出演の「オイディプス」を観てきました。


ギリシャ悲劇は元々あまり好きではないのですが、シアターコクーンだし、キャストも良いしと期待していたのですが。
休憩なしの1時間50分、眠くて眠くてたまらないとても長く感じた舞台でした。
こんなに寝たの久しぶり…周りを見ると結構皆さんこっくりこっくり。
変に近未来?現代?的な演出もなんだかなぁ。
真相が分かってからもダラダラ長くて興ざめでした。
それまでスーツ姿で普通に喋っていたオイディプス王が終盤目を潰してからは血みどろの衣姿でいきなり歌舞伎口調になるのも…
演出家は外国の方で現代劇、歌舞伎、ダンスなど各界の才能を集結したという事ですが、上手く噛み合ってないように思いました。
昔観た蜷川幸雄さんのオイディプスは素晴らしかったなぁ…遠い目
そして先日観た野田さんも。やっぱりこの人の演出だから観たい‼️と思わせる演出家って凄い。

NODA MAP 「Q」 2回目

2019年10月15日 | 舞台・映画
2回目のQ観劇。
前回は初日開けてすぐだったけど完璧‼️と思えた舞台でしたが、その時以上に完璧‼️と思えました。
前回は2階席の後ろの方センターで見やすいことは見やすかったのですが、二幕は時々うとうとしちゃったところもあり…⁇?というところもあったのですが。
今日は端っこだけど前の方でオペラなしでも全体がよく見えたので集中が途切れることはありませんでした。
二幕であんな悲惨な事になっていたなんて。
じゅりえの名前を捨てて!という言葉とシベリア抑留中に亡くなった(⁈)無名戦士を結びつけるところが野田さんらしいです。あの場面の松さん上川さんの演技に魂が揺さぶられ涙が😂
広瀬すずちゃんの愛らしさ、志尊淳さんの動きの軽やかさ美しさ、羽野晶紀さんの巧みさ、さとしさんのカッコ良いコミカルさ、伊勢さんの迫力と皆さん素晴らしかった。
でもやっぱりイチオシは松たか子さんですね。
そしてクイーンの曲が本当によく合ってて、胸を締め付けられるようなシーンがいくつも。
これ絶対観た方が良いです。当日券もあるようですから。

NODA MAP『Q』

2019年10月10日 | 舞台・映画
池袋の東京芸術劇場プレイハウスで『Q』を観てきました。
入場の際は、チケットに記名されている本人確認のため免許証などの確認書類の提示が求められました。私は本人だったから問題なしでスムーズに入場できましたが、友達に一緒に買って貰った方はその方と一緒に入らないとややこしい事になりそうですね。

物販はパンフレットとトートバッグのみ。
パンフレットは分厚くて大変読み応えのあるものでした。キャストの写真、インタビュー、稽古場写真は勿論のこと(写真は篠山紀信氏)野田さんと吉永小百合さんの往復書簡(手書き)、是枝監督の寄稿…クイーンについても…これで1300円とはお値打ち😊

お芝居の内容は1幕は源平のロミジュリ。90分があっという間。
広瀬すずちゃん、可愛いだけじゃなく声がよく通るし滑舌良くてとても瑞々しくて良かったです。でも何と言っても松たか子さんが素晴らしかった〜✨
声がよく演技が上手いだけじゃなくコミカルな動きもとても面白かったし最後は切なかったし。
因みに2幕はその後のロミジュリの話です。
クイーンの曲がよく合ってました。
野田さん、丸くなったと仰ってたけどまだまだ尖ってるなと思った私です。
でもNODA MAPにしては分かりやすいお芝居でしたよ。

吉永小百合様との共通点

2019年10月06日 | 舞台・映画
昨日の「サワコの朝」のゲストは吉永小百合さん。

天海祐希さんとのW主演映画「最高の人生の見つけ方」を試写会で観て、改めてそのお年(とても義姉と同じ年とは思えない!)には見えない初々しさと透明感に驚きました。ウェディングドレス姿も全然違和感なし。

天海さんはイメージ通りのカッコいい女、吉永さんは家族のために一生懸命に尽くしてるのに誰からも顧みられない寂しい女性。そんな二人がある場所で出会いひょんなことから冒険の旅に出るのですが。
二人の中間位の年の自分には共感できることも多々ありとても面白かったです。

そんな自分とかけ離れた吉永小百合さんとの唯一の共通点を見つけた。
元々怠け者なので自分に負荷をかけて奮い立たせないと一日中家でテレビを観たりお菓子を食べてゴロゴロしちゃうから・・・と仰ってて、あ~私と一緒だとちょっと安心したのです。

私もよく出かけるので、「いつもアクティブで元気だね!」と人に言われるのですが、本当は家が大好き
何にも予定がない時は、一日中撮りためたビデオを観たり本を読んだり、一人でまったりお茶したりお菓子食べたり・・・するのが至福の時。夫が何日か留守だったりすると家事も何もしないでとんでもなく自堕落になる。
でもそんな日が何日か続くと、だんだん息苦しくなってきて外に出たくなる。
そんな自分なので、次々と予定を入れてしまうのですね、きっと。
私に負荷をかけてくれる夫の存在にも感謝しなくてはね。

一人暮らしになって、何にも興味を持てなくなったら・・・と考えると恐ろしい。
いつまでも好奇心旺盛でいたいな。



10月からの観劇予定

2019年10月01日 | 舞台・映画
NODA MAP・Q
雪組・ハリウッドゴシップ
オイディプス
花組
オグリ
カリギュラ(菅田将暉)
ファントム(加藤和樹、木下晴香)
ヤマハホール(かなめ様)
星組・モーツァルト
月組・
風博士
麒麟にの・る
ブルーノート2豆
天保12年のシェイクスピア

礼真琴ちゃんのモーツアルト、取れるといいな

ブラッケン・ムーア~荒地の亡霊

2019年08月26日 | 舞台・映画
シアタークリエで「ブラッケン・ムーア~荒地の亡霊」を観てきました。
どんなお話か全然知らず、チラシを見た感じでは、暗くて重い芝居を想像してたのですが全然違いました。とても面白かった。
舞台は1937年の英国ヨークシャー州の炭鉱主のお屋敷。いかにも裕福そうな重厚なインテリア。
ここで繰り広げられるオカルトチックなサスペンス劇。
多くは語れません。ネタバレになると楽しさ半減ですから。
でも面白かった〜途中はとても怖かった〜思わずキャッ!と声をあげそうになる場面も。
演者の皆さんが素晴らしい。特に岡田将生君の演技。
木村多江さんも良かったけどちょっと声が細くて小さくて聞こえないセリフがいくつかあって残念。役柄的なものもあるので仕方ないんでしょうけど、なんせ後方席(19列目)だったもので。
岡田君と峯村さんの台詞はとても良く聞き取れました。
ハラハラドキドキしながらも共感できるところも多々あり、色々考えさせられる事も。
いいお芝居でした。先日観た青空を彷彿と。
おススメです。

チケットの怪

2019年08月16日 | 舞台・映画
絶対に取れっこないと思っていた公演のチケットなのにプレイガイドから当選メールが届いた。
えっ?どういうこと。人気トップさんの退団公演なのに。
新手の詐欺かと疑ってしまったよ。
だって最近はダメ元で取り合えず申し込んでみたものの「残念ながらご用意できませんでした」というお知らせしか受け取ったことなかったから。

チケット代が高くなったからリピート組が減ったこともあるだろうし、チケット転売に関してのルールが厳しくなったことで抑止力が働いているのかも?
本当に観たい人が観られるようになったとしたら嬉しいことではあるけれど、人気公演だと保険をかけてあちこちのプレイガイド他で申し込むことも多いので、重複して当選しちゃったときのためにちゃんとリセールのシステムも整えて欲しいです。


恋のヴェネツィア狂騒曲千秋楽

2019年07月28日 | 舞台・映画
今日も面白かったです。
今日の席はA席1階最後列センターでしたが傾斜があるのでとても見易かったです。
ただ前席との間はそれほど広くなく普通でした。

1回観たことがあるのに思わず吹き出してしまうシーン多数でとても面白かった。
アドリブやトラブル?と思ったシーンもきっちり台本通りだったということを確認できました。凄いなぁ~!!役者さんって。

今日は千秋楽だったのでカテコに福田雄一さんも登場。
オールスタンディングオベーション
そんなことしないでくださいよ~おさえておさえて、みたいに手をバタバタしてとても恐縮している様子のムロツヨシさん、とても可愛くキュートで好感度アップ

こういうハッピーエンドのドタバタ喜劇を観るとストレスやもろもろのイヤーなことが吹っ飛んで行って気分爽快になりますね😊

さあ、明日からも暑さに負けずガンバロウ

かなめさんの年末の舞台、麒麟にの・る、もそんな舞台だといいなぁ。

恋のヴェネツィア狂騒曲

2019年07月24日 | 舞台・映画
新国立劇場中劇場で「恋のヴェネツィア狂騒曲」を観てきました。

面白かった〜初めから終わりまで笑いっぱなし。久々にこんなに笑う舞台観た。

福田雄一ワールド全開で台詞なのかアドリブなのかわからないほど。

ムロツヨシさん、面白すぎる。テレビで見る100倍くらい面白かったな。
賀来賢人君の変な間の鼻に付く色男も、都合が悪くなると寝ちゃう浅野和之さんもうまいなぁ。

吉田羊さんの男装、良く似合ってた。かなめさんだとこの扮装で出てきたらかっこいい男の人って間違えそうだけど、羊さんは一目で女性が男装してると分かるくらい可愛らしい感じ。マントの扱いとか殺陣とかハチャメチャだったけどドタバタコメディーだからなんでしょうね。

堤真一さんはリーゼントでフロックコートを着た姿はとてもカッコ良かったですよ

1幕終盤でムロツヨシさん演じる召使が料理をパクパク食べるのですが、その後惨劇が!!最前列の皆さまはお気を付けくださいね。
私は6列(S席最前列、5列目迄はSS席)センターでしたがとても見やすくて良い席でした。
中劇場の席は他の劇場と比べて前席との間が広く、脚を思いっきり伸ばしても前の席に届かないくらい広々としています。
椅子には座布団もあるのでお尻が痛くなりません。(明治座や小劇場にもありました。)

ラストはハッピーエンドで音楽に合わせてキャストが客席を練り歩きます。通路際のお客さんはラッキーですね。

上演時間は15分の休憩を挟んで2時間32分。
あっという間でした。
観られて良かったな。

オペラハウスと中劇場の間のホールには初台アート・ロフトのコーナーが。

ゼッフィレッリのアイーダの装置と衣装 素晴らしい舞台を思い出しました。






まだまだ他にも沢山ありました。




骨と十字架

2019年07月22日 | 舞台・映画
新国立劇場小劇場で「骨と十字架」を観てきました。

舞台を囲むようにコの字型に客席がありセンターの最前列だったので目の前で繰り広げられる迫真のお芝居に自分も参加しているような感覚に。

朝日の劇評によると、カトリック総本山での高位の聖職者たちが繰り広げる尋問劇、と書いてあったので専門用語が飛び交う暗くて難しいお芝居を想像していたのですが・・・全然違いました。面白かったですよ。

小林隆さんや近藤芳正さんの人柄から来るのか意外にもクスッと笑える場面もありそんなに身構えなくても大丈夫でした。

司祭でありながら古生物学者でもあるテイヤールのジレンマや苦悩が司祭たちとの会話劇の中で鮮やかに浮き彫りになっていきます。立場や時代は違ってもこういう苦しみを抱えている人は今もいるのかもしれません。共感できる事もあり面白かったけどずっしり重いお土産を貰ったような気がする舞台でした。

皆さん熱演でしたが、一番気になったのが伊達暁さんという方。滑舌がいいのにとても自然体ですーっとセリフが心に入ってくるようでした。

舞台美術も音楽も素敵でした。

欲を言えば途中休憩が入るのですが短いお芝居なので休憩は無い方が緊張の糸が切れなくてより面白かったのでは?と思いました。

名優

2019年07月22日 | 舞台・映画
先日テレビで観た映画。「万引き家族」と「日の名残り」。
小説でも読んだけど映画の方がずっと良かった。
本を読んでた時の自分の想像を遥かに超えた表情、仕草に感動。
映画は監督のものと良く言われるけれど、名優なくして名作無しと思う。

キネマと恋人

2019年06月21日 | 舞台・映画
物凄く久しぶりのケラさんの舞台。以前は良く観ていたのだが、年と共にあのブラックな世界観が辛くなって遠ざかっていた。



「キネマと恋人」は初演時に数々の演劇賞を受賞した作品・・・ということだしポスターもロマンティックな感じで素敵だったので急遽観に行くことに。なんとか補助席をゲット。

一番後ろの端っこの席でしたが、世田谷パブリックシアターはこじんまりしてるので見易かったです。オペラ持ってったけどほとんど使わなかった。(高木さんと寅次郎さんが一緒に出る時には使いましたけど。)


観た感想はというと・・・観に行って良かった~とっても良かったです。今月観た舞台の中で1番かも。
キャストの皆さん、特に緒川たまきさんが素晴らしかった。
そして暗転までも一つの物語にしてしまうような演出、映像も。
早替わりもあったりして楽しめるし映画の中の人たち面白すぎるし。
全てが良かった。

「カイロの紫の薔薇」ってどんな映画なのかしら?観てみたくなりました。

普段の生活の辛さを映画の中で夢を見て救われる、活力になるというハルコさんの気持ちがよ~く分かる。
ラストはハッピーエンド?かと思いきやほろ苦く切ない。ケラさんらしい。

あの後ハルコさんはどうしたのかなぁ・・・気になる。

本当に面白い舞台でした。

もちろんカテコはスタオベ

帰りに乗った世田谷線は招き猫電車。

通路には猫の足跡。つり革も可愛い。


帰ってからウディアレンのカイロの紫の薔薇について調べてみたら全く同じストーリーなんですね。ミア・ファローが主演。時代も1930年代。ミア・ファロー、好きな女優さんでした。なんだか映像が眼に浮かぶようです。

化粧二題

2019年06月18日 | 舞台・映画
紀伊国屋サザンシアターで。10列センター。
休憩なしの1時間35分。ストプレはこれくらいの長さがいいな。

前半は有森也実さんの女座長バージョン。後半は内野聖陽さんの男座長バージョン。
それぞれ一人芝居なので化粧したり衣装付けたりしながらのお芝居。俳優さんの力量が問われる舞台ですが、お二人とも流石。
客席を巻き込む熱量に感動。

面白かった