新国立劇場中ホールに行って参りました。
本日のお席は10列目やや上手より。前が通路なので見やすく出入りもしやすく
「近松心中物語」は、秋元松代が近松の作品から「冥途の飛脚」「ひぢりめん卯月の紅葉」「跡追い心中卯月のいろあげ」の三篇を選び再構成し独自の物語性を織り込んで執筆したものだそうです。
簡単に言ってしまうと、二組のタイプの異なるカップルの心中の話。
忠兵衛と梅川は純愛を貫くためにまっしぐらに死へと向かっていきます。生き方が不器用で自分の事より相手の幸せを願っているような健気な二人。真面目で一途さゆえに招いた悲劇的結末。でも、最期「一緒に死んでほしい」と忠兵衛に言われた梅川が本当に幸せそうに死んでいく心中場面は凄絶な美しさで心打たれました。
この場面は雪組の「心中恋の大和路」と同じようなセットで思わず壮さんと愛加あゆちゃんのラストシーンと重ねて観てしまいました。
宮沢りえさんの梅川がとても良かった。セリフの一言一言がとても説得力があって素晴らしい。
色んな経験をしてきたりえさんだからこそ演じられるお役だなあ。。。と痛感。
堤真一さんの忠兵衛も清廉な感じで素敵でしたよ。梅川が一目惚れするのもわかる。
もう一組は傘屋の婿養子与兵衛とお亀の夫婦。
子供のころから与兵衛のことが大好きで晴れて夫婦になった今でも与兵衛への執着心は強くなるばかりのお亀。
婿養子に入った与兵衛は仕事もせずに遊んでばかりのいい加減な男。それでも幼馴染の忠兵衛のためにお店の金を50両もこっそり貸してやるような情に厚いところもある。だがそのために追われる身となり、逃げだすとお亀も着いてきて逃避行。
曽根崎心中に憧れるお亀と心中を図るが与兵衛だけは死にきれず乞食坊主になり彷徨うことに。
この二人はかみ合わない夫婦。愛情を押し付けて一緒に心中したいお亀と何となく引きずられて着いてきてしまったけど何とか逃げ出したい与兵衛。お互い自分の事しか考えてないエゴイスト同士。この二人のシーンは、コミカルで笑えます。忠兵衛と梅川が神聖なものだとするととても人間臭く思えます。小池栄子さんと池田成志さん、グッジョブ
古典でありながら現代人にも共感できる・・・そんなところがいつまでも古びないで人気があるんでしょうね。
本日のお席は10列目やや上手より。前が通路なので見やすく出入りもしやすく
「近松心中物語」は、秋元松代が近松の作品から「冥途の飛脚」「ひぢりめん卯月の紅葉」「跡追い心中卯月のいろあげ」の三篇を選び再構成し独自の物語性を織り込んで執筆したものだそうです。
簡単に言ってしまうと、二組のタイプの異なるカップルの心中の話。
忠兵衛と梅川は純愛を貫くためにまっしぐらに死へと向かっていきます。生き方が不器用で自分の事より相手の幸せを願っているような健気な二人。真面目で一途さゆえに招いた悲劇的結末。でも、最期「一緒に死んでほしい」と忠兵衛に言われた梅川が本当に幸せそうに死んでいく心中場面は凄絶な美しさで心打たれました。
この場面は雪組の「心中恋の大和路」と同じようなセットで思わず壮さんと愛加あゆちゃんのラストシーンと重ねて観てしまいました。
宮沢りえさんの梅川がとても良かった。セリフの一言一言がとても説得力があって素晴らしい。
色んな経験をしてきたりえさんだからこそ演じられるお役だなあ。。。と痛感。
堤真一さんの忠兵衛も清廉な感じで素敵でしたよ。梅川が一目惚れするのもわかる。
もう一組は傘屋の婿養子与兵衛とお亀の夫婦。
子供のころから与兵衛のことが大好きで晴れて夫婦になった今でも与兵衛への執着心は強くなるばかりのお亀。
婿養子に入った与兵衛は仕事もせずに遊んでばかりのいい加減な男。それでも幼馴染の忠兵衛のためにお店の金を50両もこっそり貸してやるような情に厚いところもある。だがそのために追われる身となり、逃げだすとお亀も着いてきて逃避行。
曽根崎心中に憧れるお亀と心中を図るが与兵衛だけは死にきれず乞食坊主になり彷徨うことに。
この二人はかみ合わない夫婦。愛情を押し付けて一緒に心中したいお亀と何となく引きずられて着いてきてしまったけど何とか逃げ出したい与兵衛。お互い自分の事しか考えてないエゴイスト同士。この二人のシーンは、コミカルで笑えます。忠兵衛と梅川が神聖なものだとするととても人間臭く思えます。小池栄子さんと池田成志さん、グッジョブ
古典でありながら現代人にも共感できる・・・そんなところがいつまでも古びないで人気があるんでしょうね。