マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

美輪様降臨?

2015年02月12日 | ミュージカル
先日、日生劇場で観た「ラ・カージュ・オ・フォール」レポ。

席は1階M列通路際。通路際は大好きです。特にこの公演はね。

昨年の「ラブ・ネバー・ダイズ」の時に体調不良で休演されたりして心配だった鹿賀丈史さんでしたが、艶やかな歌声は健在でした。 セリフを喋るときのタメがちょっと気になったけど。

市村正親さんの可愛く健気で愛情深いザザもより一層深く濃くなってました。

この作品、多分20年ぐらい前に初めて観てから再演される度に観るほど好きなんですが、最初は女装したザザを見て「綺麗」としか思わなかったのです。

でも年月を経て自分も年を取り、ザザを演じている市村さんも病気をされたりと色々あったので、同性愛者というだけではなく年をとった故の悲哀がストレートに心に突き刺さってきました。

「ありのままの私」を歌っている時のザザは美輪明宏さんにそっくりで(見た目も歌い方も)美輪様が乗り移っているのでは?と思うほどでしたよ。それ程に凄みがありました。

そして胸を張り毅然とした態度で去ってゆく時、すぐ横を風のように通り抜けて行かれたのですが、何とも良い香りが漂ってきました。

今回ほどあのシーンで感動したことはありませんでした。

主要キャストは、ほぼ前回と同じですが、息子の恋人役がとっても清楚で愛らしくて歌もダンスもお上手で誰?と思ったら愛原実花さんでした。確か「凍てついた明日」でかなめちゃんの相手役のボニーを演じられた方でしたよね。香寿さんのジャクリーヌも健在。

ラストの変装して逃げるシーン。今井さんも可笑しいですがモリクミさんの凄い迫力には負けますね。

指揮がマエストロ塩田なので幕開きから盛り上げ、カテコで盛り上がり最高潮に。オールスタンディングオベーションで何回幕が開いたか覚えてないほどの拍手喝采でした

この中でザザが「観る極楽にやる地獄」って言うセリフがあるのですが、ふっとその瞬間お隣の東京宝塚劇場でさよなら公演中のかなめちゃんのことがよぎったのです。

トップになってまだ2年半?くらいで辞めちゃうのはもったいない、もっともっとかなめちゃんの男役を観ていたいって私達は思ってたけど、かなめちゃん自身はもう5~6年やってるように感じるって言ってましたよね。その一言に全てが集約されてるって思いました。

トップになってから、見る度に痩せていき頬もげっそりした最近の姿を見ると可哀想で、もっとふっくらしたほうが可愛いよ!と思うんだけど、お稽古に入ると寝食を忘れて芝居に打ち込んじゃう性分ではなかなか難しいのかもしれないね。



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