マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

「ギャラクシー街道」にガッカリ、「ミケランジェロプロジェクト」に感動

2015年11月24日 | 舞台・映画
今月中に使ってしまわなければいけない映画の優待券があったので映画館をはしごしてきました。

観たのは「ミケランジェロプロジェクト」と三谷幸喜さんが好きなので「ギャラクシー街道」。

まずは日劇へ。
もうすぐ始まるというのに、まだ窓口が開いてない・・・この時点で不安がよぎる。しかも私の前には三人しか・・・

「ギャラクシー街道」
正直言って、三谷さん大丈夫?って思いました。

三谷幸喜さんらしいペーソスが散りばめられた映画で、まぁまぁ面白かったけど、今までのと比べると笑いもあまりなくとっ散らかった印象。

そして一番嫌だったのがエログロ度が濃かったこと。TV放映は難しいだろうねぇ。

三谷さんお気に入りの慎吾ちゃんや山本耕史君の役の感じは最悪。

大竹しのぶさんと民王以上に弾けてた(バニーガールのような衣装で出産まで)遠藤憲一さんの怪演が凄かった。

石丸幹二さん、優等生完全に卒業ですね。でもファンとしてはこんな丸さん見たくなかったな。
見てて段々気分が悪くなりました。

「プリンスオブブロードウェイ」の礼音ちゃんを見たくない宝塚ファンと同じ心境

親子連れやカップルが来てたけど、大丈夫かいな?なんてちょっと気になったりも。

日比谷の日劇で観たんですが、平日昼間ということもあってか(?)あの広い劇場に観客は10人ぐらい・・・ちょっとビックリ 

大丈夫か?!日本の映画産業・・・そして来年の大河・・・


「ミケランジェロプロジェクト」

気を取り直して、日比谷のミニシアター、大人の聖地「TOHOシネマズ シャンテ」へ。

こちらは、小さい劇場ながら結構混み合っていました。

ナチス・ドイツに略奪され行方知れずの絵画や彫刻などの美術品を探し出し持主に返す為に結成されたアメリカ人部隊「モニュメントメン」(建築家や美術品収集家、画家、画商など軍隊とは縁遠い人々8名で)の活躍を描く、ちょっと違う視点から見た戦争物の映画。
戦争物と云うよりはサスペンス・冒険活劇と云った方がいいかな。

私の隣のオジサマは途中から前に乗り出して食い入るように画面を見つめていましたが、その気持わかるわ~

スリルとサスペンス、そして美術品への深い思い、とっても面白かったです。

美術品を守るために危険な戦地に赴くということは、人命をかけるということ。

美術品と人命、どちらが大切か?と問われたストークス(ジョージ・クルーニー)は言う。「人命は勿論大切だが、美術品は歴史と文化だ。文化や歴史を失ったら二度と取り戻すことはできない。」

2名の仲間の命を失った彼は、終戦後にまた問われる。「聖母子像はミケランジェロだったな。(これを守るために死んだ彼等は)命をかけるだけの価値があったと思うだろうか?そして10年後も人々はそれを覚えているだろうか?」ストークスの答えは「イエス!」

人それぞれ考え方は違うだろうけど、そうであって欲しいという願望よね。

それにしてもこういう方たちがいたお陰でフェルメールやピカソやルノワール等の名画を今鑑賞できる幸せがあるんですね。全然知らなかった。有難いことですね。

ヒトラーの遺言では、自分が死んだら略奪した絵画などは全て破壊し焼き尽くすように、とあったそうですが、そうならなくて本当に良かったとしみじみ思いました。でも全部が救出されたわけではなく、ピカソやラファエロなどを含むかなりの絵画が焼かれたようで残念です。

今の私達の生活、知らないところで多くの人々に支えられているのだなあ。感謝です

なんだかんだ言っても、やはりハリウッド映画は凄いわ。



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