先日見たテレビ番組で、NHK「週刊こどもニュース」のお父さん役を務めていたことで有名な池上彰さんが熱心にフィンランドの教育事情について話していた。
フィンランドは高等教育機関(大学およびその他すべての高等教育機関・課程)の進学率は世界第二位の87パーセントであり、OECDの学習到達度調査は日本や韓国、香港などの教育熱の高い国や欧米先進国を抑えて学力世界一を誇っているそうである。意外な国がトップだと知り、驚いた。そして2位が韓国である。日本といえば、10位前後だった記憶がある。昔は、日本の学力ももっと上だったような気がするが、次第に世界のレベルからは低下しているようだ。
フィンランドの教育事情として、日本と大きく違うところは、まず小学校から大学まで多くの学校で学費が無料であること。それから、教科書の検定制度がないこと。そして、一番凄いことは国民が最も尊敬する職業に教師を挙げていることだ。
日本でも民主党が高校までの学費を無料にする方針を示しているが、フィンランドでは大学も無料なんて教育にかける国の方針が徹底している。国是として教育を第一にしているのであろう。教育方法も日本とは違い「フィンランドメソッド」が今注目を浴びているそうだ。問題を出した時、日本では「正解がある」というのが当たり前だが、フィンランドでは「答えがない」。どんな答えでも回りの人たちを納得させることが出来れば、それが答えになるというのだ。物事は0か1の二元論ではなく、多様性があるということを大事にしているともいえる。何でもテストの点数で決まってしまう日本の教育って何だろうと思ってしまった。
感心したのは、教科書検定制度を廃止したことだ。昔は、検定制度があったらしいが国が教科書の内容に口出すとろくなことはない。フィンランドでは教師に教科書の選択権が与えられており、楽しく教えられる教科書、わかりやすい教科書を自由に選べるらしい。教科書を作る会社は、自由競争なのでたくさんの教師に採用されるべく質の高い教科書を努力して作り始める。その結果、ますますいい教科書がつくられ教師も授業の質を高めることに繋がるのである。
そして、教師が最も国民に尊敬されているというのが素晴らしい。日本の教師は、親に責められ、教育委員会にも気を遣い一番大事な生徒への教育がおざなりになっている。教師の雑用が多すぎるのだ。進路相談とか、いじめ問題、教育委員会への報告、クラブ活動の顧問など雑多な仕事が多すぎるのかもしれない。フィンランドでは、教師への教育内容や教授方法への教育行政の指示が少なく、分権化が進んでいるため教育に専念できる環境にあるのだ。進路の決定は家庭で決めることだし、いじめ問題は学校専属のカウンセラーが対応する、クラブ活動はなく地元のスポーツクラブに入ればいいとされている。
いろいろ聞いていて、なるほどと感心させられる事ばかりだった。こんな国だったら学力がトップになってもおかしくないはずである。政府の年齢層は低く、20代や30代の大臣もいるそうである。若いから政策決定も早く、いいことはどんどん改革されているらしい。人口が少ない国だから、出来ることかもしれないが、日本のように人口が多く肥大化した組織では画期的な改革は無理なんだろうなと暗い気分になった。
フィンランドは高等教育機関(大学およびその他すべての高等教育機関・課程)の進学率は世界第二位の87パーセントであり、OECDの学習到達度調査は日本や韓国、香港などの教育熱の高い国や欧米先進国を抑えて学力世界一を誇っているそうである。意外な国がトップだと知り、驚いた。そして2位が韓国である。日本といえば、10位前後だった記憶がある。昔は、日本の学力ももっと上だったような気がするが、次第に世界のレベルからは低下しているようだ。
フィンランドの教育事情として、日本と大きく違うところは、まず小学校から大学まで多くの学校で学費が無料であること。それから、教科書の検定制度がないこと。そして、一番凄いことは国民が最も尊敬する職業に教師を挙げていることだ。
日本でも民主党が高校までの学費を無料にする方針を示しているが、フィンランドでは大学も無料なんて教育にかける国の方針が徹底している。国是として教育を第一にしているのであろう。教育方法も日本とは違い「フィンランドメソッド」が今注目を浴びているそうだ。問題を出した時、日本では「正解がある」というのが当たり前だが、フィンランドでは「答えがない」。どんな答えでも回りの人たちを納得させることが出来れば、それが答えになるというのだ。物事は0か1の二元論ではなく、多様性があるということを大事にしているともいえる。何でもテストの点数で決まってしまう日本の教育って何だろうと思ってしまった。
感心したのは、教科書検定制度を廃止したことだ。昔は、検定制度があったらしいが国が教科書の内容に口出すとろくなことはない。フィンランドでは教師に教科書の選択権が与えられており、楽しく教えられる教科書、わかりやすい教科書を自由に選べるらしい。教科書を作る会社は、自由競争なのでたくさんの教師に採用されるべく質の高い教科書を努力して作り始める。その結果、ますますいい教科書がつくられ教師も授業の質を高めることに繋がるのである。
そして、教師が最も国民に尊敬されているというのが素晴らしい。日本の教師は、親に責められ、教育委員会にも気を遣い一番大事な生徒への教育がおざなりになっている。教師の雑用が多すぎるのだ。進路相談とか、いじめ問題、教育委員会への報告、クラブ活動の顧問など雑多な仕事が多すぎるのかもしれない。フィンランドでは、教師への教育内容や教授方法への教育行政の指示が少なく、分権化が進んでいるため教育に専念できる環境にあるのだ。進路の決定は家庭で決めることだし、いじめ問題は学校専属のカウンセラーが対応する、クラブ活動はなく地元のスポーツクラブに入ればいいとされている。
いろいろ聞いていて、なるほどと感心させられる事ばかりだった。こんな国だったら学力がトップになってもおかしくないはずである。政府の年齢層は低く、20代や30代の大臣もいるそうである。若いから政策決定も早く、いいことはどんどん改革されているらしい。人口が少ない国だから、出来ることかもしれないが、日本のように人口が多く肥大化した組織では画期的な改革は無理なんだろうなと暗い気分になった。