映画『プライド』の予告編
今日は、久しぶりに映画の話。とはいっても、映画館ではなくWOWOWで以前放送されたのをビデオに撮っておいて最近見たものだ。去年の1月に公開されたので、もう1年以上前の映画だが、けっこう面白かったのでレビューを書いてみた。
解説とあらすじの詳細(goo映画より)
声楽家を志す萌は、ハウスクリーニングのバイトで同じく声楽科の史緒と知り合う。1枚5万円のオペラのチケットをゴミ箱に捨てるお嬢様の史緒。驚く萌を、史緒はその夜の公演に誘う。しかし、会場で音楽界の人々を見て、格差を思い知らされた萌は、史緒に激しい憎しみを感じる。貧しい家庭で育った萌は、実はしたたかな野心家だったのだ。父親の会社が倒産し、史緒が一文無しになったことを知ると、同じ境遇の萌は反撃を始める。
少女漫画の巨匠、一条ゆかり原作のコミックを映画化。全く違う境遇で育った二人の少女が、憎しみ合いながらも認め合い、声楽の世界で昇り詰めていく姿を描く。母親に虐待されて育ち、音楽だけが心の支えであった萌は、生まれた時から全てを与えられていた史緒が憎くて仕方がない。しかし、ふとしたきっかけで同じステージに立った二人は、思いがけなく美しいハーモニーを聴かせるのだった。お嬢様、史緒を演じるのは5オクターブの声域を持つ歌手、ステファニー。萌を演じるのは『デスノート』2部作で夜神月の妹を演じた満島ひかり。萌の表向きの素直さと激しい野心家の顔とを見事に演じ分けている。監督は、『デスノート』2部作の金子修介。
キヤスト
·ステファニー(史緒) 日本人の母とアルメニア系アメリカ人の父を持つ
·満島ひかり(萌) 祖母がフランス系アメリカ人のクオーターである
·渡辺大 渡辺謙の息子
·高島礼子
·及川光博
·由紀さおり
·五大路子
·長門裕之
この映画の原作は、少女漫画家一条ゆかり漫画家デビュー40周年記念作品である。もちろん、原作は読んだことがないし、映画はまったくの予備知識なしで見た。史緒ことステファニーは、ハーフだけあってゴージャスなお嬢様役が似合っていた。そんなお嬢様が、父親の破産で一気に貧乏人になってしまう。そして、貧しい家庭で育った萌は、必死に頑張るけなげな少女に見えるが、実は裏表があり人を蹴落としても、のし上がって行こうという野心家だった。のっけから、こんな展開でいかにも少女マンガチックで昔の大映ドラマシリーズの雰囲気だった。これはこれはという感じでちょっと引きそうだったが、けっこうこういう話って引き込まれてしまう。結局最後まで見てしまった。
オペラ歌手を目指す二人が、オペラコンテストで歌うシーンは多分吹替えだろうが、後半、クラブでのデュエットシーンやコンサート会場でのデュエットシーンは、ステファニーと満島ひかり本人が歌っていたようだ。ステファニーはもともと歌手だからうまいのは当たり前だが、女優が本業の満島ひかりも素晴らしい歌声だった。二人が歌うシーンは鳥肌が立つほどぞくぞくした。映画という雰囲気で見たからなおさらであるが、歌のシーンは見ごたえがあった。
ステファニーは、5オクターブの声域を持つということで歌に聞き応えがある。ただ、女優としては初めてなので、演技は心もとない感じはあった。劇中では、もっぱら胸に目がいってしまったのが情けない。満島ひかりは、どこかで見た女優だなと思っていたが、「デスノート」の夜神月の妹だったとはびっくりした。裏表のある複雑な人格の少女役を見事にこなしていたのが印象的だ。また、敵対する二人をくっつけて歌わせようとする恋人の渡辺大は、あのハリウッドスター渡辺謙の長男である。いい男が出てきたなと思ったが、顔を見れば父親にそっくりであり、少女漫画の恋人役にはピッタリだ。長身でかっこよく、女装も似合う。また、音楽会社の副社長は、及川光博だ。キザで金持ちの嫌味な役だが、彼のはまり役であろう。また、クラブのママは高島礼子。これもまさにピッタリの役である。
人によって好き嫌いがありそうな映画だが、ベタな展開が面白くけっこう楽しめた。続編が作られたら見てみたい気がする。
今日は、久しぶりに映画の話。とはいっても、映画館ではなくWOWOWで以前放送されたのをビデオに撮っておいて最近見たものだ。去年の1月に公開されたので、もう1年以上前の映画だが、けっこう面白かったのでレビューを書いてみた。
解説とあらすじの詳細(goo映画より)
声楽家を志す萌は、ハウスクリーニングのバイトで同じく声楽科の史緒と知り合う。1枚5万円のオペラのチケットをゴミ箱に捨てるお嬢様の史緒。驚く萌を、史緒はその夜の公演に誘う。しかし、会場で音楽界の人々を見て、格差を思い知らされた萌は、史緒に激しい憎しみを感じる。貧しい家庭で育った萌は、実はしたたかな野心家だったのだ。父親の会社が倒産し、史緒が一文無しになったことを知ると、同じ境遇の萌は反撃を始める。
少女漫画の巨匠、一条ゆかり原作のコミックを映画化。全く違う境遇で育った二人の少女が、憎しみ合いながらも認め合い、声楽の世界で昇り詰めていく姿を描く。母親に虐待されて育ち、音楽だけが心の支えであった萌は、生まれた時から全てを与えられていた史緒が憎くて仕方がない。しかし、ふとしたきっかけで同じステージに立った二人は、思いがけなく美しいハーモニーを聴かせるのだった。お嬢様、史緒を演じるのは5オクターブの声域を持つ歌手、ステファニー。萌を演じるのは『デスノート』2部作で夜神月の妹を演じた満島ひかり。萌の表向きの素直さと激しい野心家の顔とを見事に演じ分けている。監督は、『デスノート』2部作の金子修介。
キヤスト
·ステファニー(史緒) 日本人の母とアルメニア系アメリカ人の父を持つ
·満島ひかり(萌) 祖母がフランス系アメリカ人のクオーターである
·渡辺大 渡辺謙の息子
·高島礼子
·及川光博
·由紀さおり
·五大路子
·長門裕之
この映画の原作は、少女漫画家一条ゆかり漫画家デビュー40周年記念作品である。もちろん、原作は読んだことがないし、映画はまったくの予備知識なしで見た。史緒ことステファニーは、ハーフだけあってゴージャスなお嬢様役が似合っていた。そんなお嬢様が、父親の破産で一気に貧乏人になってしまう。そして、貧しい家庭で育った萌は、必死に頑張るけなげな少女に見えるが、実は裏表があり人を蹴落としても、のし上がって行こうという野心家だった。のっけから、こんな展開でいかにも少女マンガチックで昔の大映ドラマシリーズの雰囲気だった。これはこれはという感じでちょっと引きそうだったが、けっこうこういう話って引き込まれてしまう。結局最後まで見てしまった。
オペラ歌手を目指す二人が、オペラコンテストで歌うシーンは多分吹替えだろうが、後半、クラブでのデュエットシーンやコンサート会場でのデュエットシーンは、ステファニーと満島ひかり本人が歌っていたようだ。ステファニーはもともと歌手だからうまいのは当たり前だが、女優が本業の満島ひかりも素晴らしい歌声だった。二人が歌うシーンは鳥肌が立つほどぞくぞくした。映画という雰囲気で見たからなおさらであるが、歌のシーンは見ごたえがあった。
ステファニーは、5オクターブの声域を持つということで歌に聞き応えがある。ただ、女優としては初めてなので、演技は心もとない感じはあった。劇中では、もっぱら胸に目がいってしまったのが情けない。満島ひかりは、どこかで見た女優だなと思っていたが、「デスノート」の夜神月の妹だったとはびっくりした。裏表のある複雑な人格の少女役を見事にこなしていたのが印象的だ。また、敵対する二人をくっつけて歌わせようとする恋人の渡辺大は、あのハリウッドスター渡辺謙の長男である。いい男が出てきたなと思ったが、顔を見れば父親にそっくりであり、少女漫画の恋人役にはピッタリだ。長身でかっこよく、女装も似合う。また、音楽会社の副社長は、及川光博だ。キザで金持ちの嫌味な役だが、彼のはまり役であろう。また、クラブのママは高島礼子。これもまさにピッタリの役である。
人によって好き嫌いがありそうな映画だが、ベタな展開が面白くけっこう楽しめた。続編が作られたら見てみたい気がする。