とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

アイスランドの火山噴火の影響

2010-04-20 20:46:02 | ニュース


今、アイスランドのエイヤフィヤットラヨークトル氷河にある火山からの噴煙が世界的に大きな影響を及ぼしている。最初は、遠い国の火山が噴火して周辺の人たちは大変だなーぐらいしか思ってなかった。それが、未だにヨーロッパを発着する航空便がほとんど欠航となっていて、各国の首脳陣やスポーツ選手の移動が制限され、ポーランドの大統領の葬儀への参列を取り止めたとか、試合を欠場するしかないといった話も聞く。また、航空貨物の輸送もままならず、物によっては入手できなくなって困っているという話もある。

この火山からの噴煙は、ヨーロッパの航空領域を侵すほどの高度に舞い上がり、航空機の飛行を妨げているという訳である。日本でも、桜島とか浅間山から噴煙が上がったニュースを聞くことがあるが、ここまで凄い噴火はどんなものだろう。写真を見るとたしかに凄い噴煙をあげているのがわかる。

1783年、同じくアイスランドのラキ火山からの噴火は北半球の平均気温を2度下げ、飢饉を招いたと言われる恐ろしい災害だったというが、今回の噴火は何時まで続くのであろうか。この火山ガスの中には大量の硫黄酸化物が含まれており,それらは硫酸の霧となって大気中をただよい,一部は酸性雨となって地上に降りそそぐかもしれない。また,成層圏に昇った霧は北半球全体の空をおおい,日射をさえぎって気候の寒冷化を引き起こす可能性もある。地球温暖化が叫ばれているが、逆に寒冷化の原因になることも考えられる。

穿った見方では、アイスランドの火山噴火が、CO2排出量の削減に貢献しているという話がある。それは、火山灰の影響でヨーロッパを発着する航空便がほとんど欠航となったお陰で、航空機が排出する大量のCO2が、ヨーロッパの空において激減したというのである。ヨーロッパの航空機は毎日34万4000トンのCO2を排出しているが、この火山噴火で排出しているCO2は、1万トンにも満たないそうだ。これは凄い削減である。

ただ、CO2排出量の削減となったとしても異常な状況になることに間違いない。このところ、巨大地震も世界各国で起きており、自然災害の恐ろしさをつくづく感じさせられる。日本では、季節はずれの大雪、大雨等天候不順で野菜の生育が遅れているという話もあり、この先どうなることやら心配だ。