いよいよマラソン当日である。午前3時15分にセットした目覚ましが鳴って目が覚めた。スタート会場までは歩いて10分程度なので、ホテルの朝食をしっかりとって5時少し前に会場に向かった。ただ、残念なことに天気予報が外れ既に雨が降り出していた。酷くはないが風も結構あって気になる天候となっていた。
ここで、えちごくびき野マラソンのコースを紹介しておこう。場所は新潟県上越市。2005年の平成の大合併により周辺14の市町村を編入し佐渡島を超える面積の自治体となっている。コースは、この上越市内をほぼぐるっと巡る。広々とした田園風景や、自然に包まれた山々、雄大な日本海の展望など変化に富む風景と暖かい応援がすばらしく、自分の中では特に気に入っている大会だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/9e/7bb0df4f437ae5d2b4e41534ed7bae52.jpg)
そして、40キロ付近からきつい山登りが続く。全部で5回山越えが必要となる。大会のパンフレットでは「日本一過酷な…」の文字が躍る。まあ、そこまで過酷ではないような気がするが、中盤の山登りでペースを落としすぎたら完走は難しい。
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スタートは5時半である。降りしきる雨の中、スタートを実況する女性アナウンサーのアジテーションに乗せられ否が応でもボルテージが高まってきた。そして、「その先にある感動を求めて!」100キロの道のりが始まった。
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しばらくは平坦な田園の中を進む。雨も小ぶりとなり、空が白み始めた。
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最初のレストエイドでは、赤い法被の少女たちの踊りが元気を与えてくれた。
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遠くには、妙高連山の山並みが見えてきた。
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今年から、一部コースの変更があったようで見慣れぬ風景が続いた。前回までは30キロを過ぎたあたりから山登りになったはずだが、今回は40キロ手前くらいまで平坦な道が続いた。雨で気温が上がらず、思ったよりいいペースで走れていた。ラップタイムを見ると35キロまでは、キロ6分から6分30秒前後で走っている。前半で貯金をかなり作れた気がした。
やがて40キロを過ぎると、最初のきつい登りとなってきた。とたんにペースが落ちてくる。沿道に立てられた中学生の作った案山子を見ながら進む。ファイト等と書かれた言葉に元気付けられた。
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50キロの中間点くらい。スタートから約6時間ちょっとである。残り50キロを7時間半で走ればいい計算になる。これなら行けそうかなと完走の期待が高まってきた。沿道の柳葉ヒマワリが見事だ。別名ゴールデンピラミッドと呼ばれるこの花は、えちごくびき野マラソンの時期になると必ず咲いている。まさにこのマラソンのシンボル的な花である。この花を見ると、えちごを走っていることを思い知らせてくれる。
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この大会では、40箇所ものエイドがある。ほぼ2.5キロごとに給水が出来る。たくさんあってありがたいのだが、提供されたスポーツドリンクはアミノバリューで何度も飲んでいるうちに飽きてしまっていた。50キロを過ぎたあたりからコーラを無性に飲みたくなっていた。自販機を求め頑張って走った。60キロを過ぎたところで自販機を見つけコーラを飲み干す。喉全体に行き渡り、エネルギーが体にみなぎってきた感じがした。山をいくつも登ってペースが落ちていたのが嘘のように走れるようになった。しばらくはコーラパワーで走れたようだ。
最後の山を下ると平坦な道となる。ここでも沿道の花がきれいだ。
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残り20キロとなり、もう一度コーラパワーを期待してコーラを飲みながら走った。ここで歩きを入れたら、貯金を食いつぶしてしまう。キロ9分でも大丈夫な残り時間だったが、何があるか判らない。なんとかキロ8分を維持しながら走った。
そして、90キロを過ぎると日本海に出る。例年だったら、丁度夕日が沈む時間帯である。今回は厚い雲に覆われ、夕日どころか、暗い海が見えるだけだった。カメラにも雨粒が当る。
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92キロのエイドでは、毎度お馴染みの海賊汁が出る。後半は、エイドにもほとんど寄らず素通りしていたが、ここのエイドだけは寄って暖かい海賊汁を頂く。海産物がふんだんに煮込まれた汁は格別の味である。あとは、ゴールを目指すだけである。
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残り数キロになった。真っ暗な田園地帯の中で、コースを示す灯りが頼りだ。あの先がゴールだと思うと力が湧いてきた。雨はずっと降り続いてる。道路を走る車の水しぶきを浴びながらも走り続けた。
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そして、ゴールまで数百メートルとなった。沿道の声援も耳に届いている。ずっとカッパを着ていたので、ゼッケンが見えない。ここで名前を呼んでもらえるようカッパを脱いだ。支度は整い、両手を挙げてゴールイン。タイムは、13時間16分であった。今年も無事完走、5回連続となった。ただ、今年はゴールでのアイスキャンドルがなかったのが残念だった。多分雨でキャンドルが消えて止めたのかもしれない。それでも、完走メダルが復活したのはありがたい。なんといっても完走のご褒美はメダルを頭から掛けてもらうことだ。
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ゴール後は、女子中学生が毛布を掛けてくれたり、完走賞の受け取りやらチップの取り外し等至れるつくせりのボランティア活動に感激する。今年も、気持ちよく走れる事ができた。心配していた膝痛もなく、ダメージも少なくすみそうだ。
ここで、えちごくびき野マラソンのコースを紹介しておこう。場所は新潟県上越市。2005年の平成の大合併により周辺14の市町村を編入し佐渡島を超える面積の自治体となっている。コースは、この上越市内をほぼぐるっと巡る。広々とした田園風景や、自然に包まれた山々、雄大な日本海の展望など変化に富む風景と暖かい応援がすばらしく、自分の中では特に気に入っている大会だ。
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そして、40キロ付近からきつい山登りが続く。全部で5回山越えが必要となる。大会のパンフレットでは「日本一過酷な…」の文字が躍る。まあ、そこまで過酷ではないような気がするが、中盤の山登りでペースを落としすぎたら完走は難しい。
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スタートは5時半である。降りしきる雨の中、スタートを実況する女性アナウンサーのアジテーションに乗せられ否が応でもボルテージが高まってきた。そして、「その先にある感動を求めて!」100キロの道のりが始まった。
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しばらくは平坦な田園の中を進む。雨も小ぶりとなり、空が白み始めた。
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最初のレストエイドでは、赤い法被の少女たちの踊りが元気を与えてくれた。
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遠くには、妙高連山の山並みが見えてきた。
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今年から、一部コースの変更があったようで見慣れぬ風景が続いた。前回までは30キロを過ぎたあたりから山登りになったはずだが、今回は40キロ手前くらいまで平坦な道が続いた。雨で気温が上がらず、思ったよりいいペースで走れていた。ラップタイムを見ると35キロまでは、キロ6分から6分30秒前後で走っている。前半で貯金をかなり作れた気がした。
やがて40キロを過ぎると、最初のきつい登りとなってきた。とたんにペースが落ちてくる。沿道に立てられた中学生の作った案山子を見ながら進む。ファイト等と書かれた言葉に元気付けられた。
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50キロの中間点くらい。スタートから約6時間ちょっとである。残り50キロを7時間半で走ればいい計算になる。これなら行けそうかなと完走の期待が高まってきた。沿道の柳葉ヒマワリが見事だ。別名ゴールデンピラミッドと呼ばれるこの花は、えちごくびき野マラソンの時期になると必ず咲いている。まさにこのマラソンのシンボル的な花である。この花を見ると、えちごを走っていることを思い知らせてくれる。
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この大会では、40箇所ものエイドがある。ほぼ2.5キロごとに給水が出来る。たくさんあってありがたいのだが、提供されたスポーツドリンクはアミノバリューで何度も飲んでいるうちに飽きてしまっていた。50キロを過ぎたあたりからコーラを無性に飲みたくなっていた。自販機を求め頑張って走った。60キロを過ぎたところで自販機を見つけコーラを飲み干す。喉全体に行き渡り、エネルギーが体にみなぎってきた感じがした。山をいくつも登ってペースが落ちていたのが嘘のように走れるようになった。しばらくはコーラパワーで走れたようだ。
最後の山を下ると平坦な道となる。ここでも沿道の花がきれいだ。
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残り20キロとなり、もう一度コーラパワーを期待してコーラを飲みながら走った。ここで歩きを入れたら、貯金を食いつぶしてしまう。キロ9分でも大丈夫な残り時間だったが、何があるか判らない。なんとかキロ8分を維持しながら走った。
そして、90キロを過ぎると日本海に出る。例年だったら、丁度夕日が沈む時間帯である。今回は厚い雲に覆われ、夕日どころか、暗い海が見えるだけだった。カメラにも雨粒が当る。
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92キロのエイドでは、毎度お馴染みの海賊汁が出る。後半は、エイドにもほとんど寄らず素通りしていたが、ここのエイドだけは寄って暖かい海賊汁を頂く。海産物がふんだんに煮込まれた汁は格別の味である。あとは、ゴールを目指すだけである。
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残り数キロになった。真っ暗な田園地帯の中で、コースを示す灯りが頼りだ。あの先がゴールだと思うと力が湧いてきた。雨はずっと降り続いてる。道路を走る車の水しぶきを浴びながらも走り続けた。
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そして、ゴールまで数百メートルとなった。沿道の声援も耳に届いている。ずっとカッパを着ていたので、ゼッケンが見えない。ここで名前を呼んでもらえるようカッパを脱いだ。支度は整い、両手を挙げてゴールイン。タイムは、13時間16分であった。今年も無事完走、5回連続となった。ただ、今年はゴールでのアイスキャンドルがなかったのが残念だった。多分雨でキャンドルが消えて止めたのかもしれない。それでも、完走メダルが復活したのはありがたい。なんといっても完走のご褒美はメダルを頭から掛けてもらうことだ。
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ゴール後は、女子中学生が毛布を掛けてくれたり、完走賞の受け取りやらチップの取り外し等至れるつくせりのボランティア活動に感激する。今年も、気持ちよく走れる事ができた。心配していた膝痛もなく、ダメージも少なくすみそうだ。