とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

久能山東照宮が国宝に

2010-10-22 23:21:04 | 観光
先日の新聞報道によれば静岡市駿河区の久能山東照宮が国宝に指定される見通しとなったという。今まで、一般的には東照宮といえば日光が頭に浮かんだ人が多いだろう。だが、静岡県民にとっての東照宮は何といっても久能山である。やはり国宝という扱いとなれば、知名度もアップし地元も大いに賑わいが予想されるだろう。静岡県民としては嬉しいニュースだ。

久能山東照宮は、駿河湾を望む小高い丘の上にあり、最初の鳥居からは1159段の石段を上らなくてはならない。つづら折の石段を上がりながら眺める駿河湾の景色は素晴らしい眺めである。そして、地元特産の石垣イチゴの温室がいくつも並んでいる風景も見ごたえがある。

そして今回、国宝に指定されたのは本殿と拝殿、石の間からなる複合社殿である。江戸時代を通じて全国に波及した権現社殿の先駆けとなった最古の東照宮建築という価値が認められたものだそうだ。たしかに社殿の極彩色の彫刻などは鮮やかで、日光東照宮と比べても劣るところはない。なによりも一番のポイントは、家康は死後、この地に葬られることを遺言で残しており、日光東照宮は亡きがらの一部を後に移したものであるということだ。この事からいっても、久能山東照宮は日光東照宮のルーツといってもいいようだ。

来年も、久能山東照宮に参拝する機会があると思うが、その時は国宝としてしっかり拝観してきたいと思う。