とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

水陸両用観光船「スプラッシュ神戸」に乗る

2011-11-26 18:30:16 | 観光
鉄人28号を見た後、神戸メリケンパークに移動した。ここからは、日本初という水陸両用船スプラッシュに乗る。この水陸両用船は、米国ゼネラルモーター社が、戦時中に水陸両用車、コードネームDUKW(ダック)として製造したものだ。実際に戦時用として使用されていた車両は廃棄処分され、未使用の車両が各国で観光用として平和利用されていた。神戸の車両は、ニューヨークの消防署で水害対策用として保持された後、ハワイ州ホノルル市にて観光用にリストア、そして2006年神戸にやってきたという歴史のある車両だが、丁寧に整備されており、未だ現役バリバリで稼動しているそうだ。


まずは、バスとして乗車する。陸上区間は約60分かけて旧居留地から、フラワーロード、北野異人館、トアロード、ハーバーランドを周遊する。すっごく目立つ車だけに、乗っている我々のほうに、歩行者の視線が集まる。ガイドさんからも、注目を浴びるから手を振って応えて下さいといわれるくらいだ。旧居留地の公園では、12月から始まる神戸ルミナリエのイルミネーションが既に出来ていた。車窓から見える白い模様である。


こちらは、北野にある「スターバックス・コーヒー 神戸北野異人館店」だ。お気に入りのスタバランキングで1位だというだけあって、日本一回転率が悪いスタバだという。異人館仕様のレトロな雰囲気で、神戸の歴史を感じるだけにお客もなかなか帰らないらしい。


こちらは、南京町の中華街入口だ。神戸マラソンでもこの前を走っている。


再び旧居留地に戻ってくる。旧居留地とは、かつて江戸時代末期の安政の五か国条約により外国の治外法権が及んでいたことのある区域を指す。横浜市、大阪市、神戸市、長崎市の旧居留地が有名である。これは、旧居留地十五番館といい、旧アメリカ合衆国領事館だった建物だ。


さて、陸上部分をあらかた回り、いよいよ海上へと向かう。ハーバーランドにあるはね橋が上がり、船の通行が許可された。


そして、3,2,1、スプラッシュの掛け声と共に海面に入っていった。ここから運転手さんは、帽子をかぶり船長に変身する。


海面に出ると、穏やかな波の上を遊覧船としてゆっくり回遊する。お客は、全員シートベルトを外し救命胴衣を身に着けている。


ハーバーランドの観覧車を海から見るのもなかなかいいものだ。ポートタワーも奥に見える。


左に見える水色の塔は神戸港旧信号所だ。高さ46.3mで、大正10年に新港第4突堤に建設され、港に出入する船の交通整理を行っていた。内部にはエレベーターもあり当時は東洋一の信号所として注目されたが、無線の普及などで平成2年3月に役目を終えている。


右側にあるおにぎり型の建物は、神戸メリケンパークオリエンタルホテルだ。屋上には灯台が設置されている。船をかたどった外観は特徴的で、青いイルミネーションに輝く姿は、神戸港の夜景を彩る一つとして有名とのこと。


沖には、ポートアイランドのビル群が見えている。前日は、あの周辺も走っていたのだと思うと感慨深い。


20分ほどの船旅を終え、再び陸上へと戻っていく。


坂の上では、ホースを持ったオジさんが待ち構えている。海水に浸ったスプラッシュを真水で洗い流すためだ。海中でぶらぶらしていたタイヤが固定され一気に坂を駆け上がり船からバスに戻った。


洗浄を十分終えた後、元の乗り場に戻り水陸両用の観光ツアーが終わった。テーマパークのアトラクションの乗り物に乗っているような感じで面白いツアーである。ガイドさんと記念写真を撮ってから、最後にポートタワーの展望台に向かった。


神戸ポートタワーは世界初のパイプ構造の観光タワーで、その形は世界でも例のないユニークなものである。展望台からは、360°みわたせる大パノラマを楽しみ神戸観光の締めくくりとした。