山梨県大月市にある標高634mの岩殿山とその周辺を歩いてきた。今回は、久しぶりにたくさん集まり7名の参加者と2匹のワンちゃんが参加してくれた。
中央高速道路の大月インターを降りると、すぐに大月駅前となる。大月駅前からしばらく先に進み左折すると岩殿山登山者専用の駐車場があった。10台程度しか停まることができないが、我々の2台の車が停まるとほぼ満車状態となった。9時少し前だったが、ギリギリセーフだったようだ。
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駐車場からは、これから上る岩殿山の大岩壁が見えた。まさか、あの岩壁を登るわけではあるまいと思ったが、かなり危ないところもあると聞いていたので無事に登れることを願っていた。
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まずは、岩殿城跡入口の看板がある階段を上がり始めた。
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岩殿山までは、約40分ほどでいけるらしいが、その中間点くらいに、お城の形をしたふれあいの館がある。岩殿山の歴史が分かるビデオや展示室、プラネタリウムまであり、入館は無料だ。
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ふれあいの館のすぐ上が、丸山の山頂となる。444.4mの山頂からは富士山がよく見える。
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ふれあいの館で、トイレを済ませて山頂を目指す。この辺りはよく整備されており、4月はお花見の名所にもなるようだ。前方には鏡岩と呼ばれる岩壁があり、その上が岩殿山の頂上となり岩殿城跡がある。
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山頂すぐ手前にある自然の巨岩を利用した岩殿城の城門跡だ。岩殿城は、自然の断崖を巧みに利用しており攻めにくく守りやすい城だったという。
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ほどなく岩殿山山頂に到着する。ここからも富士山の眺望は素晴らしい。
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山頂の標識前でも記念撮影だ。後方の看板には岩殿城の配置図が書かれていた。この城は、小山田氏の居城であり、戦国時代には東国の城郭の中でも屈指の堅固さを持っていたことで知られていたそうだ。現在は、山梨県指定史跡になっている。
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簡単に岩殿山山頂に着いてしまい、これで登山を終わるわけには行かない。今回のメインは、そこから先にある稚児落としと呼ばれる断崖絶壁を通過することだ。一旦戻って分岐で分かれる。これから、本当の山歩きが始まるのだ。まずは、二匹のワンちゃん(リュウ&ラン)が先を先導してくれる。
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分岐からは、本格的な山道になり、30分程進んだところで6~7mくらいの岩壁が立ちはだかった。なかなかワクワクさせてくれる岩場である。ロープと鉄枠を頼りに登り始めた。
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ランも飼い主の手助けを受けながら岩場を登りきった。
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登りきった所から下を覗くとまさに断崖である。目が眩みそうな眺めだが、紅葉の森もいい感じである。
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しばらく尾根道を進む。ずっと富士山を前方に見ながら歩いていける楽しいコースだ。
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次の危険な場所が現れてきた。今度は断崖の側面を渡るのである。狭い部分は、人間がやっと通れる位の幅しかない。人間は、クサリを持って歩けるが、後ろを付いていくリュウが足を踏み外さないか心配である。足を踏み外せば、深い谷底に転落してしまう。
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断崖の側面を渡り切ると、今度は数10mのクサリ場をよじ登ることになる。これも、スリリングな岩場である。かなり長いので頂上まで行くと息が切れたくらいだ。この頂上が兜岩である。
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その先の天神山の小さなピークを越え、幅のせまい尾根道を歩いて行くと、今回のクライマックス、稚児落としが目前に現れてきた。「稚児落とし」とは、戦国時代に追っ手に追われた人たちが、赤ちゃんの泣き声で居所を知られることを恐れて、その子をこの断崖へ落としたという話があることからつけられた名前である。悲しくて恐ろしい名前の場所だ。
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稚児落としの岩壁をバックに記念写真を撮る。
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眼下には、中央高速道路もよく見える。
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稚児落としの岩壁の上で、昼食にした。岩壁の上ではあるが、平らで広い場所となっており展望が最高にいいことから、ここでのんびり昼食をとることにしたのだ。今回は、人数が多いが久しぶりにチーズフォンデユをやることにした。絶景を見ながらの、昼食は最高である。みんなで、楽しく昼食をしていた。
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ところが、チーズの残りが僅かとなった頃、突然別の犬が乱入してきた。飼い主がおらず、単独で山頂まで上がってきたらしい。我々の食料目当てに飛び込んできたので、しばらくパニックになってしまった。慌てて、犬を取り押さえたところである。どうもこの犬は、狩猟犬のようでハンターと共に山に入ったようだが、ハンターとはぐれここまで来てしまっていたようだ。とにかく、食欲旺盛で我々の食料を与えると片っ端から食べてしまうのには呆れた。その点、リュウとランは、飼い主がしつけているので我々の昼食時はおとなしくしていた。
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さて、昼食を途中で切り上げ稚児落としの上から景色を眺めてみた。前方には、これから上がってくる人が豆粒のように見える。ここが、足がすくむ程の絶壁であることがよくわかる。
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それでも、絶壁をバックにここでも記念写真だ。
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稚児落としから先は、下山するだけだ。帰り道は、三匹のワンちゃんが先を争うように先導してくれる。
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登山道が終わると車道を歩くことになる。川沿いの紅葉がきれいだ。狩猟犬は、車道に入ったところで飼い主が見つかり無事保護された。
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中央高速道路の下を歩く。
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岩殿山が目の前に見えてきた。あんな岩山に良く登ったなと、我ながら感心する。
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大月駅の裏を通り、駐車場に戻った。全歩行時間は3時間半ほどで、登山としては物足らない距離だったが稚児落としからの展望は、まさに絶景だった。富士山もずっと見えており楽しく暖かい秋の一日だった。
中央高速道路の大月インターを降りると、すぐに大月駅前となる。大月駅前からしばらく先に進み左折すると岩殿山登山者専用の駐車場があった。10台程度しか停まることができないが、我々の2台の車が停まるとほぼ満車状態となった。9時少し前だったが、ギリギリセーフだったようだ。
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駐車場からは、これから上る岩殿山の大岩壁が見えた。まさか、あの岩壁を登るわけではあるまいと思ったが、かなり危ないところもあると聞いていたので無事に登れることを願っていた。
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まずは、岩殿城跡入口の看板がある階段を上がり始めた。
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岩殿山までは、約40分ほどでいけるらしいが、その中間点くらいに、お城の形をしたふれあいの館がある。岩殿山の歴史が分かるビデオや展示室、プラネタリウムまであり、入館は無料だ。
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ふれあいの館のすぐ上が、丸山の山頂となる。444.4mの山頂からは富士山がよく見える。
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ふれあいの館で、トイレを済ませて山頂を目指す。この辺りはよく整備されており、4月はお花見の名所にもなるようだ。前方には鏡岩と呼ばれる岩壁があり、その上が岩殿山の頂上となり岩殿城跡がある。
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山頂すぐ手前にある自然の巨岩を利用した岩殿城の城門跡だ。岩殿城は、自然の断崖を巧みに利用しており攻めにくく守りやすい城だったという。
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ほどなく岩殿山山頂に到着する。ここからも富士山の眺望は素晴らしい。
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山頂の標識前でも記念撮影だ。後方の看板には岩殿城の配置図が書かれていた。この城は、小山田氏の居城であり、戦国時代には東国の城郭の中でも屈指の堅固さを持っていたことで知られていたそうだ。現在は、山梨県指定史跡になっている。
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簡単に岩殿山山頂に着いてしまい、これで登山を終わるわけには行かない。今回のメインは、そこから先にある稚児落としと呼ばれる断崖絶壁を通過することだ。一旦戻って分岐で分かれる。これから、本当の山歩きが始まるのだ。まずは、二匹のワンちゃん(リュウ&ラン)が先を先導してくれる。
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分岐からは、本格的な山道になり、30分程進んだところで6~7mくらいの岩壁が立ちはだかった。なかなかワクワクさせてくれる岩場である。ロープと鉄枠を頼りに登り始めた。
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ランも飼い主の手助けを受けながら岩場を登りきった。
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登りきった所から下を覗くとまさに断崖である。目が眩みそうな眺めだが、紅葉の森もいい感じである。
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次の危険な場所が現れてきた。今度は断崖の側面を渡るのである。狭い部分は、人間がやっと通れる位の幅しかない。人間は、クサリを持って歩けるが、後ろを付いていくリュウが足を踏み外さないか心配である。足を踏み外せば、深い谷底に転落してしまう。
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断崖の側面を渡り切ると、今度は数10mのクサリ場をよじ登ることになる。これも、スリリングな岩場である。かなり長いので頂上まで行くと息が切れたくらいだ。この頂上が兜岩である。
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その先の天神山の小さなピークを越え、幅のせまい尾根道を歩いて行くと、今回のクライマックス、稚児落としが目前に現れてきた。「稚児落とし」とは、戦国時代に追っ手に追われた人たちが、赤ちゃんの泣き声で居所を知られることを恐れて、その子をこの断崖へ落としたという話があることからつけられた名前である。悲しくて恐ろしい名前の場所だ。
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稚児落としの岩壁をバックに記念写真を撮る。
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稚児落としから先は、下山するだけだ。帰り道は、三匹のワンちゃんが先を争うように先導してくれる。
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登山道が終わると車道を歩くことになる。川沿いの紅葉がきれいだ。狩猟犬は、車道に入ったところで飼い主が見つかり無事保護された。
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中央高速道路の下を歩く。
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大月駅の裏を通り、駐車場に戻った。全歩行時間は3時間半ほどで、登山としては物足らない距離だったが稚児落としからの展望は、まさに絶景だった。富士山もずっと見えており楽しく暖かい秋の一日だった。