とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

「グレートトラバース2」ついに最終回へ

2016-01-30 23:18:15 | 山登り
昨年5月25日に北海道の宗谷岬をスタートして、二百名山のひと筆書き人力踏破に挑んできた田中陽希さんの「グレートトラバース2」の放送がついに今日は最終回となった。先ほど見終わったばかりだ。最終回は、「第6集:冬・四国~九州の山 そしてゴールへ」という事で、四国、九州の山を巡り、最後は、鹿児島県の桜島だった。あいにく、噴火のために湯ノ平展望台までの登山となったが、2016年元日に、九州最南端・佐多岬に到達して、長い長い人力踏破の旅を終了したというわけである。

四国は、三嶺から始まり、東赤石山、笹ヶ峰と進んでいく。暖かい四国といえども、冬場は雪が積もる。1日で雪山二座を登ってしまうなんてすごい体力だ。三瓶山では、お鉢めぐりで山をぐるっと回り、ただピークだけを目指す登山から方針変更になった。やみくもにスピードだけを目指すのではなく、走っていては見えなかった景色も楽しむという彼の考えには共感できる。そして、いよいよ九州入り。英彦山は修験の道という事で石段が凄い長さで続いている。由布岳は、黄金色の草原が美しい。何といっても、興味をそそられたのは、巨岩の続く大崩山だ。九州には、こんなにもスリルがあって面白そうな山があるなんて知らなかった。特に象岩のトラバースはスリル満点だ。九州でも、島原湾をカヤックで横断する。陸も海も難なく渡ってしまう彼の体力はあきれるばかりだ。そして、雲仙岳→市房山→尾鈴山→高千穂峰を経て最後は桜島の御岳だが、噴火中の山なので最高点までは行けず、湯ノ平展望台が山としては最後のゴールとなった。しかし、本当のゴールは、100キロ先の佐多岬だ。ロードをひたすら走り、大勢のファンが見守る中のゴールシーンは感動ものだった。

これで旅が終わってしまうのは寂しいと田中陽希さんは言っていたが、ずっと彼を見続けてきた者としても、これで終わってしまうと思うと一抹の寂しさを感じてしまった。しかし、この2年間の前人未踏ともいえる田中陽希さんの挑戦は、我々一般登山者にとっても、大いに勇気を与えてくれ、日本の山々の美しさや険しさ、自然の豊かさを広く知らしめてくれたことは間違いない。魅力的な山が、まだまだ日本中にある事も知ることが出来た。山の魅力を日本中に広げてくれた彼の功績は大きく、これからも日本の登山の歴史に大きな足跡を残したといえるだろう。

さて、グレートトラバースの放送はこれで終わったわけではない。今までは2時間の特番という形で放送されていたが、4月4日(月)より毎週月~木 朝7時~7時15分にて「グレートトラバース2 15min.」という番組が放送されるそうだ。これで一つ一つの山の様子をじっくり見ることが出来る。まだ行ってない日本二百名山の生の姿をじっくり見てみたいと思っている。因みに、日本百名山を登った時の、「グレートトラバース 15min.」も 2月10日(水) (毎週水~金 昼0時~1時)より再放送することも決まり、見逃した人には、再度見るチャンスがでてきた。