7月15日~19日にかけて、今年2回目の北海道ツアーに出かけた。一番の目的は、自分にとっては98座目となる百名山の幌尻岳に登頂することだった。4泊5日という日程では、誰も同行する人はおらず一人で行くつもりだったが、直前になって既に百名山完登済みの“かわいさん”が同行してくれることになり、心強い同行者ができてぐっと緊張感が和らいだ。
まず、1日目は、新千歳空港からレンタカーを借りて、新冠までのドライブだ。この日は移動だけで、新冠町の丘の上にある「新冠温泉 レ・コードの湯 ホテルヒルズ」に宿泊する。新冠町は、日本有数の軽種馬産地として栄えている街だ。至る所に馬の牧場風景が広がり、ハイセイコーやナリタブライアン、オフリキャップ等の馬像が建てられており、まさにサラブレッドの街と言っていい。
登山は、2日目からの予定なので、まずはホテルに早めに入って英気を養うことにした。ホテルの周りも広大な牧草地が広がり、北海道らしい風景が広がっている。
日没近くになって、ホテルの温泉の屋上にある展望台から空を眺めてみると、雲間からスポットライトの光が射しているような幻想的な風景が見えていた。
水平線には雲が多く、夕焼けを期待してしばらく眺めていると雲の切れ間から夕陽が姿を現した。
空が全体的に赤く染まり、夕焼けらしくなってはいたが、くっきりした夕焼けではなく翌日の天気は、あまり期待できそうもなかった。
ホテルの夕食は、こんな感じだ。山に登ると、たいした食事はできないので、ちょっと贅沢で栄養のある食事がありがたい。
2日目の朝、ホテルの玄関前だ。
ロッジ風のお洒落なホテルで、外から眺めてみると、まるで海外の別荘地に来たかのような雰囲気だ。
さて、ホテルを出るといよいよ幌尻岳の登山口へと向かう。今回、私が選択したのは、渡渉を20回以上も行う平取町豊糠からのルートではなく、新冠からの登山ルートだ。新冠からはまず泉町町道ゲートまで25キロの舗装道路を進む。町道ゲートからは、未舗装道路となり23キロのダートを進む。舗装道路なら気楽だが、ダートとなると30~40キロ/hくらいしか出せない。8:50。新冠ダムに到着する。
新冠ダムの上を走ると、新冠ダムのゲートがある。
新冠ダムのゲートから更に未舗装道路を17キロ走るとイドンナップ山荘だ。イドンナップ山荘は無人の避難小屋で、幌尻岳登山者はここで車を止めることになる。さすがに百名山だけあって、こんな山奥なのに数十台の車がすでに止まっていた。
イドンナップ山荘の先には、2年前、アドベンチャーレーサーの田中陽希さんが、日本百名山一筆書きでこのルートを歩いたことから、今年の7月8日に「幌尻岳新冠陽希コース」と命名したという石碑が建っていた。
まだ出来立ての石碑の前で記念写真を撮る。百名山の中でも最難関と言われる幌尻岳をこれから目指すと思うと、身が引き締まる思いだ。
9:43。イドンナップ山荘前のゲートを抜けると、新冠幌尻山荘まで約17キロの林道歩きとなる。
数分歩くと、北電ゲートがある。このゲートは、がっちり施錠されており、登山者は隙間をくぐって通り抜けなければならない。
10:38。橋の途中にもゲートがあり、最初のゲートよりも更に狭くてキビシイ出入口だ。回転扉は人一人しか通り抜けることが出来ず、荷物は下ろさなければならない。
その後も、似たような景色がいつまでも続く林道歩きだ。雨も降りだし、景色は良く見えない。また、ヒグマとの遭遇の可能性もあり、ひと時も気が抜けない。通常山での林道歩きといえば、せいぜい4キロくらいだが、17キロもあるというのは精神的に苦痛だ。12:05。それでも、ポロシリ山荘まであと10キロという案内板を見ると嬉しい。
13:15。ポロシリ山荘まであと5キロまで来た。また、北電ゲートからの距離を示す道標が0.5~1キロ毎にあるので、目標ができて気が休まる。
14:40。新冠ポロシリ山荘がついに見えた。
新冠ポロシリ山荘は2階建てで、40人は楽に入る大きな山荘だ。管理人はいないが、素泊まりで1泊一人1000円を募金箱に入れるようになっている。すぐ横に川が流れていて、そこの水が使えるが煮沸は必要である。屋外にはトイレが設置され、管理が行き届いているようでキレイだった。
事前に、管理者に連絡を取った所、この日は大勢宿泊する予定だと聞いていたのだが、当日と翌日の天気が良くない予報が出ていたせいか、結局宿泊したのは、我々を含めて6名だけだった。外は雨が降っており、やることもないので夕食を早めにとって午後6時には就寝する。
参考1:今回のコースマップ
参考2.今回の高低図
「2017幌尻岳&アポイ岳登山ツアー:3日目幌尻岳登山~林道歩き」に続く。
まず、1日目は、新千歳空港からレンタカーを借りて、新冠までのドライブだ。この日は移動だけで、新冠町の丘の上にある「新冠温泉 レ・コードの湯 ホテルヒルズ」に宿泊する。新冠町は、日本有数の軽種馬産地として栄えている街だ。至る所に馬の牧場風景が広がり、ハイセイコーやナリタブライアン、オフリキャップ等の馬像が建てられており、まさにサラブレッドの街と言っていい。
登山は、2日目からの予定なので、まずはホテルに早めに入って英気を養うことにした。ホテルの周りも広大な牧草地が広がり、北海道らしい風景が広がっている。
日没近くになって、ホテルの温泉の屋上にある展望台から空を眺めてみると、雲間からスポットライトの光が射しているような幻想的な風景が見えていた。
水平線には雲が多く、夕焼けを期待してしばらく眺めていると雲の切れ間から夕陽が姿を現した。
空が全体的に赤く染まり、夕焼けらしくなってはいたが、くっきりした夕焼けではなく翌日の天気は、あまり期待できそうもなかった。
ホテルの夕食は、こんな感じだ。山に登ると、たいした食事はできないので、ちょっと贅沢で栄養のある食事がありがたい。
2日目の朝、ホテルの玄関前だ。
ロッジ風のお洒落なホテルで、外から眺めてみると、まるで海外の別荘地に来たかのような雰囲気だ。
さて、ホテルを出るといよいよ幌尻岳の登山口へと向かう。今回、私が選択したのは、渡渉を20回以上も行う平取町豊糠からのルートではなく、新冠からの登山ルートだ。新冠からはまず泉町町道ゲートまで25キロの舗装道路を進む。町道ゲートからは、未舗装道路となり23キロのダートを進む。舗装道路なら気楽だが、ダートとなると30~40キロ/hくらいしか出せない。8:50。新冠ダムに到着する。
新冠ダムの上を走ると、新冠ダムのゲートがある。
新冠ダムのゲートから更に未舗装道路を17キロ走るとイドンナップ山荘だ。イドンナップ山荘は無人の避難小屋で、幌尻岳登山者はここで車を止めることになる。さすがに百名山だけあって、こんな山奥なのに数十台の車がすでに止まっていた。
イドンナップ山荘の先には、2年前、アドベンチャーレーサーの田中陽希さんが、日本百名山一筆書きでこのルートを歩いたことから、今年の7月8日に「幌尻岳新冠陽希コース」と命名したという石碑が建っていた。
まだ出来立ての石碑の前で記念写真を撮る。百名山の中でも最難関と言われる幌尻岳をこれから目指すと思うと、身が引き締まる思いだ。
9:43。イドンナップ山荘前のゲートを抜けると、新冠幌尻山荘まで約17キロの林道歩きとなる。
数分歩くと、北電ゲートがある。このゲートは、がっちり施錠されており、登山者は隙間をくぐって通り抜けなければならない。
10:38。橋の途中にもゲートがあり、最初のゲートよりも更に狭くてキビシイ出入口だ。回転扉は人一人しか通り抜けることが出来ず、荷物は下ろさなければならない。
その後も、似たような景色がいつまでも続く林道歩きだ。雨も降りだし、景色は良く見えない。また、ヒグマとの遭遇の可能性もあり、ひと時も気が抜けない。通常山での林道歩きといえば、せいぜい4キロくらいだが、17キロもあるというのは精神的に苦痛だ。12:05。それでも、ポロシリ山荘まであと10キロという案内板を見ると嬉しい。
13:15。ポロシリ山荘まであと5キロまで来た。また、北電ゲートからの距離を示す道標が0.5~1キロ毎にあるので、目標ができて気が休まる。
14:40。新冠ポロシリ山荘がついに見えた。
新冠ポロシリ山荘は2階建てで、40人は楽に入る大きな山荘だ。管理人はいないが、素泊まりで1泊一人1000円を募金箱に入れるようになっている。すぐ横に川が流れていて、そこの水が使えるが煮沸は必要である。屋外にはトイレが設置され、管理が行き届いているようでキレイだった。
事前に、管理者に連絡を取った所、この日は大勢宿泊する予定だと聞いていたのだが、当日と翌日の天気が良くない予報が出ていたせいか、結局宿泊したのは、我々を含めて6名だけだった。外は雨が降っており、やることもないので夕食を早めにとって午後6時には就寝する。
参考1:今回のコースマップ
参考2.今回の高低図
「2017幌尻岳&アポイ岳登山ツアー:3日目幌尻岳登山~林道歩き」に続く。