アポイ岳は、北海道様似郡様似町の日高山脈支稜線西南端に位置する標高810.6mの山である。地名の由来はアイヌ語の「アペ・オ・イ」(火のあるところ)から。山が「幌満かんらん岩」と呼ばれているかんらん岩でできており、標高が低いわりに、特殊な岩体のため森林が発達せず、「蛇紋岩植物」が生育する高山植物の宝庫として有名であり、花の百名山としても有名だ。
ビジターセンターで学んだことによると、アポイ岳の「幌満かんらん岩」は、世界的に見てもここにしかないという貴重な岩であるそうだ。かんらん岩の研究をする学者は、世界中からこのアポイ岳の「幌満かんらん岩」を見に来るという。何が貴重かというと、この幌満かんらん岩は、マントル物質そのものであるという。地球の内部は、マントルという物質でできているが、人類の科学力をもってしてもマントルまで掘り進むことは未だにできていない。そのマントル物質が、アポイ岳ではむき出しになっているからスゴイというわけだ。そういう場所であるからこそ、2015年にはユネスコ世界ジオパークに認定されている。
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アポイ山荘で早めの朝食をとり、アポイ岳登山口を7:30に出発する。登山口では、入林届けに記入する。
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ここにも、熊出没注意の大きな看板がある。北海道では、何処の山に行っても熊に遭遇する可能性があるのだ。
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シャクナゲを見つける。
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8:25。3合目を通過する。登山道には、1合ごとに道標が建っているので登山の目安になる。また、木には、熊除けの鐘が吊り下げられている。
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8:45。5合目の避難小屋に到着する。
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5合目を過ぎると、岩がむき出しになった登山道に変わってくる。
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花の百名山だけあって、このあといろんな花を目にするようになってくる。
雨露に濡れたイブキジャコウソウ。
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サマニオトギリ。
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6~7合目は、はんれい岩質とかんらん岩の互層になっている。
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キンロバイ。
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エゾカワラマツバ。
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アポイアザミ。
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アポイマンテマ。
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ホソバトウキ。
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この黒っぽい岩が筋になっているのは、かんらん岩がむき出しになっているのだろうか?
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9:52。9合目を通過する。
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9:56。アポイ岳山頂810.6mに到着する。
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30分ほど山頂で休憩した後、幌満お花畑方面に向かう。幌満お花畑方面のルートは、登山者が少ないのか道幅が狭く歩きにくい。
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視界が開けてきて前方を見ると、鞍部が平らになっているのが見える。そこが幌満お花畑らしい。
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10:55。幌満お花畑に到着する。
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ここでしか見られないエゾルリムラサキ。薄紫の可愛い花だ。
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ヒメエゾネギ。
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お花畑から遠望すると、昨日泊ったアポイ山荘が見えた。
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下山していく途中、大勢の高校生が見えた。地元の浦河高校の高校生だ。学校行事としてアポイ岳登山をしているという。
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馬の背お花畑で、これからアポイ岳を目指す高校生を見送る。
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13:05。無事下山。
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その後、アポイ山荘の温泉に入って軽く昼食をとって、一路150キロ先の新千歳空港まで向かった。レンタカーを返却後、最終便の飛行機に搭乗し、4泊5日の登山ツアーが無事終わった。好天には恵まれなかったが、登山の時だけは雨に降られず、ほぼ予定通りの計画で終わったのはラッキーだった。
参考1.アポイ岳のコースマップ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/2b/1d4bb8d3ef4ec41fae5d3c9cb7ce511f.jpg)
参考2.アポイ岳の高低図
ビジターセンターで学んだことによると、アポイ岳の「幌満かんらん岩」は、世界的に見てもここにしかないという貴重な岩であるそうだ。かんらん岩の研究をする学者は、世界中からこのアポイ岳の「幌満かんらん岩」を見に来るという。何が貴重かというと、この幌満かんらん岩は、マントル物質そのものであるという。地球の内部は、マントルという物質でできているが、人類の科学力をもってしてもマントルまで掘り進むことは未だにできていない。そのマントル物質が、アポイ岳ではむき出しになっているからスゴイというわけだ。そういう場所であるからこそ、2015年にはユネスコ世界ジオパークに認定されている。
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アポイ山荘で早めの朝食をとり、アポイ岳登山口を7:30に出発する。登山口では、入林届けに記入する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/87/4a82aeaf62373907928c8dac6201c9ce.jpg)
ここにも、熊出没注意の大きな看板がある。北海道では、何処の山に行っても熊に遭遇する可能性があるのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/08/8bf49ded4ea188c562b9e5843656e6ed.jpg)
シャクナゲを見つける。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/52/5f4486932a2c18f64d4458887426be44.jpg)
8:25。3合目を通過する。登山道には、1合ごとに道標が建っているので登山の目安になる。また、木には、熊除けの鐘が吊り下げられている。
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8:45。5合目の避難小屋に到着する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/66/5032db2ed4ef4134ef457fb2bdc49b06.jpg)
5合目を過ぎると、岩がむき出しになった登山道に変わってくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/61/59811788c80db1c04db77bc03ce3c5ce.jpg)
花の百名山だけあって、このあといろんな花を目にするようになってくる。
雨露に濡れたイブキジャコウソウ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/c5/5eca0907d44c6003330d22cb12d190f5.jpg)
サマニオトギリ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/10/754f443d38dfdfbe0ffb33f6131964e3.jpg)
6~7合目は、はんれい岩質とかんらん岩の互層になっている。
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キンロバイ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/84/71758c991f226d967556d75f93b05d8f.jpg)
エゾカワラマツバ。
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アポイアザミ。
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アポイマンテマ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/ea/e219db57e7c3cb07809f6317562f4280.jpg)
ホソバトウキ。
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この黒っぽい岩が筋になっているのは、かんらん岩がむき出しになっているのだろうか?
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9:52。9合目を通過する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/7b/46b13d3171d0d240549b86031463c6ea.jpg)
9:56。アポイ岳山頂810.6mに到着する。
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30分ほど山頂で休憩した後、幌満お花畑方面に向かう。幌満お花畑方面のルートは、登山者が少ないのか道幅が狭く歩きにくい。
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視界が開けてきて前方を見ると、鞍部が平らになっているのが見える。そこが幌満お花畑らしい。
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10:55。幌満お花畑に到着する。
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ここでしか見られないエゾルリムラサキ。薄紫の可愛い花だ。
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ヒメエゾネギ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/b2/fd0e8dedf5198718486439d3dbef045d.jpg)
お花畑から遠望すると、昨日泊ったアポイ山荘が見えた。
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下山していく途中、大勢の高校生が見えた。地元の浦河高校の高校生だ。学校行事としてアポイ岳登山をしているという。
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馬の背お花畑で、これからアポイ岳を目指す高校生を見送る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/41/db4a2d0c027a5391c942e730cbe21bba.jpg)
13:05。無事下山。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/07/30a57b79363ec99770f99e9614657bff.jpg)
その後、アポイ山荘の温泉に入って軽く昼食をとって、一路150キロ先の新千歳空港まで向かった。レンタカーを返却後、最終便の飛行機に搭乗し、4泊5日の登山ツアーが無事終わった。好天には恵まれなかったが、登山の時だけは雨に降られず、ほぼ予定通りの計画で終わったのはラッキーだった。
参考1.アポイ岳のコースマップ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/2b/1d4bb8d3ef4ec41fae5d3c9cb7ce511f.jpg)
参考2.アポイ岳の高低図
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