とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2023乳頭山・秋田駒ヶ岳登山ツアー:1日目観光

2023-08-08 18:49:12 | 観光
8月に入って第1週は、秋田県の乳頭山と秋田駒ヶ岳の登山に出かけた。秋田県は、しばらく前まで長雨が続き、被害も大きかったそうだが、やっと雨が止み好天になってきていた。

秋田新幹線の田沢湖駅で下車し、レンタカーを借りる。1日目は、田沢湖周辺の観光をする予定だ。田沢湖は以前にも来たことがあり、一通りは観光もしていたが、今回初めての人もいるので、3ヶ所ほど見て回る事にした。まず、最初に立ち寄ったのは、田沢湖クニマス未来館だ。


クニマスは、かつて世界中で田沢湖だけに生息していた固有種だったが、1940年農業用水の確保と電源開発を目的に玉川の酸性水を導入し始めたことにより絶滅してしまった。しかし、2010年山梨県西湖で奇跡的に発見された。その「奇跡の魚クニマス」を飼育・展示しているのが、田沢湖クニマス未来館なのだ。クニマスは酸性の水では生息できないので、田沢湖のPHが中性に戻るまでは、帰ることはできないという。


次に立ち寄ったのは、漢槎宮(浮木神社)。田沢湖畔の潟尻に立つ白木造りの社殿だ。流れついた浮木(大木が湖面から2メートルぐらい顔を出し、斜めに水底に深く消えている流木)を祭ったものといわれている。


漢槎宮の横には、美しい田沢湖の湖面が広がっている。


岸辺には、湖面を真っ黒に覆い尽くすほどの魚の群れが広がっている。餌付け場になっているようで、人の気配を感じてウグイが集まってきたようだ。


さらにその横には、田沢湖のシンボルでもある黄金のたつこ像が建っている。永遠の若さと美貌を願い、湖神となったと伝えられる伝説の美少女たつこ姫のブロンズ像だ。その姿は澄んだ青い湖水を背にして清楚である。


因みに「たつこ姫伝説」は以下のように伝えられている。
田沢湖が田沢潟と呼ばれていた頃、院内にまれにみる美しい娘、辰子がいた。辰子はその美しさと若さを永久に保ちたいものと、密かに大蔵観音に百日百夜の願いをかけた。満願の夜に「北に湧く泉の水を飲めば願いがかなうであろう」とお告げがあった。
辰子は、わらびを摘むと言ってひとりで家を出て、院内岳を越え、深い森の道をたどって行くと、苔蒸す岩の間に清い泉があった。喜び、手にすくい飲むと何故かますます喉が渇き、ついに腹ばいになり泉が枯れるほど飲み続けた。
時が過ぎ、気がつくと辰子は大きな龍になっていた。龍になった辰子は、田沢潟の主となって湖底深くに沈んでいった。

たつこ像から数キロ先に有るのが御座石神社だ。御座石神社という社名は、慶安3年(1650年)に秋田藩主佐竹義隆公が田沢湖を遊覧した際、腰をかけて休んだことに由来する。


神社の前にある湖畔に、ござを敷いたような平坦な岩場が御座石だ。


このあたりで、秋田藩主が、腰をかけて休んだのだろうか。


御座石神社の右手にも辰子像がある。辰子は、御座石神社の祭神、龍子姫神として祀られているのだ。ここは、美貌として知られた辰子に関係し、美のパワースポットとなっていて、女性からの人気が特に高い場所だという。


田沢湖の主な観光スポットを周ってから、近くのスーパーで買い出しをして、この日の宿で素泊まりとなる水沢温泉に移動した。

「2023乳頭山・秋田駒ヶ岳登山ツアー:2日目乳頭山」に続く。