ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

車の中のインターネット(さらに続き)

2005年03月20日 | ITS
後席にモニターを置くのであれば、車内でのインターネット接続は十分に現実的だ。
しかし、実際にはそれに対応した商品はない。

後席用の車載液晶モニターはいくらでもあるが、正式に車載に耐えるパソコンというのはない。車載する場合はものすごくスペックが厳しい。ダッシュボード付近は真夏に100度を超える。
また、対振動性能も家電品とは比べ物にならないほど厳しい。
例えば今、I-Podを車載する用品が多数出ているが、肝心のI-Podは車載スペックに対応していない。真夏に車内に置きっぱなしにして壊れてしまっても文句は言えない。

そうなると、結局のところはノートPCということになる。
ノートPCを車内に持ち込んでDC12V充電器で給電すれば、特に特殊な事をしなくても車内にPC環境を持ち込むことはは可能だ。
パケットつなぎ放題のようなサービスなら、まずまずリーズナブルな価格で車内インターネットができる。

やろうと思えば既に出来ることなのに、それほどやっている人はいないということは、結局あまり需要がないのかもしれない。
しかし一方で考えれば、車の後席でPCを使うようなユーザー層にとっては、ノートPCに12Vで給電し、モバイルでネットに接続するという手続きは、費用、手間、知識のどの面をとってもハードルが高い。

例えば標準装備もしくは純正のオプションで後席からインターネット接続(WEBブラウズ)が出来る車があったら、果たしてどうなのだろう。

私はテレマティクスなんかよりは可能性があると思う。
既に小学校低学年でも、自分でネットに接続する時代だ。ファミリーカーの後席でのネット接続需要は単に顕在化していないだけで、かなりある。
ハードの価格がこなれることが前提だが、もう一つの要素は通信料だ。
後席モニターによる接続は使用時間が限定される。少なくとも、後席に乗員を乗せてドライブしている最中しか使わない訳だから、例えば通信キャリアも専用端末に対する戦略的なつなぎ放題料金を設定するという手はあると思う。

ハードメーカーと通信キャリアのコラボがあれば、可能性は十分あるだろう。

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