ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

表参道のライトアップ

2009年12月13日 | 雑記
表参道がクリスマスライトアップされ、大変な人手らしい。

しかし、普通の休日の表参道は案外閑散としている。
日曜、祭日に仕事がある場合は駐車スペースがあるのでクルマでいくことがおおく、行き帰りとも表参道を通るのだが、夜でも路上駐車のスペースがところどころあいている。20年ほどまえなら、休日の夜は渋滞するから表参道は通らなかった。

表参道ヒルズも、少なくとも外から見る限りは閑散としてる。
休日の夜であんな状況ではほとんどのお店が赤字だろうとおもっていたら、案の定すでに15店舗ほどが「シャッター」状態らしい。

そもそも都心部のショッピングセンターは供給過多になっているなかで、最近の不況やファストファッションの台頭でますます厳しいだろう。

間違いなく表参道・原宿は我が国のファッションの震源地だ。でもその文化は裏原宿とか、同潤会アパートの中の小さいショップとかにあった。表参道ヒルズはおしゃれではあるけれどそれとはずいぶんと違うものに思える。
あのショッピングセンターを訪れるためにわざわざ表参道を歩いて通り抜ける人がそんなにいるとも思えない。

このままでは表参道ヒルズは廃墟になってしまう可能性もある。

iPhoneとドライブレコーダー

2009年12月02日 | ITS
ドライブレコーダーという車載機器があることはご存知の方も多いと思う。
車両の前方を常に記録し、事故などの衝撃があると何秒かさかのぼってその記録を取り出せる装置だ。

数ヶ月前に携帯をiPhoneに換えたのだが、ふと思ったのはiPhoneはそのままドライブレコーダーになるな、ということ。本体にGセンサーが入っていて、ムービーがとれて、記録ができる。しかもGPSもついているから、事故発生時の位置情報も記録できそうだ。
ソフトウェアさえあればドライブレコーダーとして十分に使えると思う。

そんなことを考えていたら、携帯をドラレコにするという商品はもう発売されているらしい。

携帯がカーナビを駆逐する、という話は昔からよく聞いたが、そんなことはないだろうと思っていた。しかし、今後スマートフォンはさらに進化していくだろうしそうなればこの話も現実味を帯びてくる。

クルマ+通信という考え方はずっと否定してきた。
いまでも「クルマが通信機能を持つ」ことにはならないと思っている。

しかし「運転する時だけ携帯をクルマに装着する」という考え方であれば成立するのかもしれない。


DSSS

2009年12月01日 | ITS
ずいぶん久しぶりのエントリーになりました。生きてます。

聞くところによると、警察庁が補正予算で149億円を計上していたDSSSの路車間通信安全運転支援が事業仕訳で認められず、実際についた予算は4億円になったらしい。

そもそも、これとスマートウェイの路側機設置250億円との関係を私は詳しく知らない。DSSSだから、光ビーコン系で安全情報を提供するんだろうが、スマートウェイがDSRC、DSSSが光ビーコンってのは、状況による使い分けというよりも省庁間の壁に起因しているようにしか思えない。もう一歩余計なことをいえば、それぞれの利権が関係しているだろう。(ビーコン路側機は信号機メーカーが作っている。もし利権という言葉が不適切であれば「ながいつきあい」)

それはそれとしても、スマートウェイと合わせて路車間通信に400億円もの巨額を使おうとしていたのには驚く。スマートウェイの250億円は特に議論もなく事業仕訳をすり抜けているようだが、はたしてスマートウェイはOKでDSSSがダメ、ということになにか理由があるのだろうか。

そのDSRCだが、対応車載機が普及するとは到底考えられない。

やはり、カーメーカーは本気でDSRC車載機を普及させる気はないようだ。その理由は、インフラ整備の様子見というのもあるが、「価格に見合う価値がない」というのが一番の理由らしい。レクサスではかなりの装着率になっているようだが、このブランドのお客さんはいまだに「一番いいやつ持ってこい」という方が多いのであまり参考にはならない。
市販ナビメーカーも、路側機を作っている数社を除いてはほとんど市販モデルへの組み込みなんてしないだろう。むしろ来年はPNDとの戦いで、実売10万円前後が主流となる。キラーコンテンツは地デジやポータブルオーディオ連携で、DSRCが入りこむ余地なんて1mmもない。だから市場認知も進まない。

250億円は全くの無駄金になると思う。