ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

X01HT買っちゃいました

2007年05月31日 | モバイル・ウエアラブル
ソフトバンクのスマートフォンX01HTを買っちゃいました。
夏にはX01Hという国産新機種がでる、という発表があったにもかかわらず、品切れだったホワイトが限定で入った、ということで思わず契約。

来週早々届くようです。

ソフトバンクの新スーパーボーナス加入で、二ヶ月間インターネット接続が無料とのこと。通常は「し放題」で一ヶ月最大一万円。でも大体1メガ=千円なので、ちょっと使ったら1万円と思った方がいいらしい。
家でも会社でもブロードバンドでつなぎ放題という環境下、通勤や出張移動時のためだけに1万円だしてインターネット接続しようとは思わないね。まあ無料期間にせいぜい使ってみましょう。

3Gなので今使っている702NK(NOKIA6630)もSIMの差し替えで使える、つまり3Gは機種変更ではなく、電話機買い増しなんですね。契約して初めて知りました。

ならば、702NKは○○○フリーにして(つい最近できるようになったそうな)海外出張でつかうかな、なんてよからぬ事を考えています。
2年以上使ったんだから許して。

どうした、ブルートゥース

2007年05月31日 | モバイル・ウエアラブル
ドコモとAUの夏モデルを見てびっくり。ブルートゥース対応機が全然ない。
AUでは2機種だけ?
何故かソフトバンクは殆どの機種で対応しているのだが。

ブルートゥース(以下BT)内蔵は車と携帯の連携を進めるために必要な基本的なインフラで、欧米では車用ハンズフリー機器としてほぼ常識的な装備となっている。

一方、信号待ちが多く、高速道路走行割合が低い日本ではハンズフリー自体があまり普及していない。
ましてやBTハンズフリーの知名度は殆どゼロに近い。自動車業界でも知らない人間が多いのだ。
当然携帯にBTを搭載して欲しいという消費者ニーズが低く、コストアップになり待ち受け時間に悪影響があるBTは落とされるフィーチャーになってしまっている、ということだろう。

アルパインは携帯BT内蔵が進むと読んで2007モデルのナビにBTハンズフリー機能を内蔵した。
しかしBT内蔵というフィーチャーはまったく市場から評価されず、コストを売価に反映できなかった、といっている。

携帯大手2社のBTに対する冷淡な姿勢は車と通信の融合に関しては間違いなく逆風となるだろう。

まあ、それはそれとしても。
日本の携帯電話がますますグローバルスタンダードとかけ離れた存在になっていくような気がしてならない。

日本語の乱れ論争と異文化非許容の危険性

2007年05月27日 | 雑記
日本語の乱れという話をよく聞く。

有名なら抜き言葉のほかでもっとも例に挙がるのが、ファミレス言葉だろう。
「ご注文はピザでよろしかったでしょうか?」
「ピザのほうお持ちしました」
「1万円からお預かりします」

確かに聞いていて引っかかるものがある。
でも、年寄りは引っかかるから不快を感じて噛み付くわけで、これは実は非常に危険な思想だと思う。

そもそも言葉なんてなにが正しくてなにが間違っているなんてないように思う。
日本語の乱れを指摘する場合、なにを正としているのだろうか。
昭和初期?江戸時代?
日本においては明治時代に東京方言を公官庁が採用し、それが標準語となっているわけだが、その明治初頭の東京方言を今後未来永劫守りぬくことに日本文化になにかすばらしい意味でもあるのだろうか?

言葉というものは自然と同じで、人為的な手が加えられないかぎり正しく自然淘汰が行われる。絶滅したり発生したりすることは当たり前のことなのだ。逆に人為的に手を加えることのほうがおかしな結果を生んでしまうのではないか。
実際、マスコミニケーション誕生以前には誰にも言葉の保存活動なんてできなかった。そうした中で言葉の発生以来変化を繰り返してきたのが現代の日本語だろう。人為的に明治初期の東京方言に固定する必要があるのだろうか?

色々考えてみると、言葉の乱れに対する批判というのは実は単に自分の文化を侵害されて不愉快だ、ということだけなのだ。
しかし、こうした相手の文化を認めない姿勢は危険な民族主義を生む。

「ピザのほう」って言葉遣いは文化なんて呼べないだろう?とおもったあなた、それが危険なんです。自分が理解できないものは文化と呼ばない、この考えかたがひいては人種差別まで発展する。

95年だったか、米が不作でタイからタイ米を輸入したことがある。まずいといって結局あまり消費されずに捨てられてしまったが、そのこと自体は責められない。ジャポニカ米を食べるのが日本の文化で、インディカ米を食べるのがタイの文化、というだけのことだったのだ。種類の違う穀物の輸入を決めた政府が大馬鹿だったのだろう。

怖いのは、この騒ぎの中で「タイ人はまずい米を食べていて可哀想だ」というようなことを真顔でいう人が結構いたことだ。こうした思想は本当に危険だ。異文化を理解する、理解できないまでもその存在を認めるという考え方がない限り、本当の世界平和はやってこない。

AvisレンタカーにWiFiサービス

2007年05月27日 | ITS
レスポンスによれば、アメリカのAvisレンタカーはこの夏からレンタカーの一部に車内Wi-Fiコネクションを設置し、移動しながらインターネットを楽しめるサービスを開始する、という。記事リンク
この記事を読んでびっくりしたのは、以下のくだり。

「Wi-Fi機器を提供するオートネットモバイル社によると、全米の95%の道路がカバーされ、トンネル内でも途切れることなくインターネット接続が提供可能だと言う。」

本当かよ。95%の道路が既にWiFiでカバーされているなら、アメリカのテレマティクスインフラはもう完成している、という事になる。

ところが、ちょっと調べてみると「世界初の自動車向けインターネットサービスプロバイダー」と称するオートネットモバイルが提供するのは単に12V電源をもつEV-DOまたはHSDPAネットワーク無線LANモデム。「車内にWiFiネットワークを作れる」ということであり、全米95%の道路でWiFi接続が出来るわけではないのだ。

EV-DOまたはHSDPAということは、要は3G携帯通信で、その通信業者は未公開ながらVerizonらしい。確かにVerizonのネットワークなら95%はいっていると思うが、実際に道路上で95%の実用接続が出来るのだろうか。

ということで、記事だけ読んだらびっくりするような内容だが、3G携帯使って車の中でインターネットをするのと大差ない。

むしろ理解しにくいのは、何で車内に無線LANのネットワークが必要なのか、ということだ。助手席の奥さんはノートブックでネットサーフィン、後席の子供たちはPSPでネット対戦、ってな状況ぐらいしか思い浮かばない。

この(めったにはありそうもない)状況を実現するために、月50ドルを払う個人ユーザーがどれほどいるだろうか。

いたとしたら、よっぽど献身的なお父さんだ。お父さんは黙々と運転しなくちゃいけないんだから。

首都高の従量制料金 続き

2007年05月22日 | 高速道路
首都高速道路(株)のWEBSITEをみてみたら、こんなQ&Aが載っていた。(概要)

Q:ETCをつけていない車にはどのように距離別料金を適用するのか
A:出口に料金所のない首都高にでは利用距離を算出するのにETCが必要。ETCを使わないユーザーへの料金適用はユーザーや有識者の意見を聞いて引き続き検討する。

これをどう読むか。

まさか本当に「明確な解決策は今のところないので今後有識者の意見を聞く」というほどゆるい考えで進めているとは思えない。

考えられる解決策は
・ETC未装着車へは最大料金を適用する(反発大きそう)
・ETC未装着車は通行できなくする(無理でしょう)
・ETC未装着車専用に数箇所関所のような追加料金集金所を作る(渋滞を招く)
・ETC未装着車に機械を臨時レンタルする(入り口料金所での業務が大変)

他にあるかな?
いずれにしてもどれも現実味がない。
しいて技術的に実現可能な方法は現金客からは最大料金徴収。これなら不利益を強いることでETC装着を加速させることも可能。

これを強行するのだろうか。

首都高の従量制料金

2007年05月22日 | 高速道路
今朝の日経に、首都高が従量制料金を2008年にはやる、という記事が載っていた。

今年12月の中央環状線の一部区間開通に伴って、都心環状線のトラフィックを軽減するために中央環状線経由ルートを50円から100円割り引く、また出口にもETC読み取り機を設置し、従量制課金をする、という内容だ。

ETC以外通行できなくするのか?もしくは従量制といっても割引だけにして、ETCのみ割り引くのか?
首都高としては、従量制で最大1200円くらい、平均で760円程度にするという試案を持っていたと思うのだが、どうやってそれを実行するのだろうか。

また、長距離は値上げ、ということについてのドライバーのコンセンサスがとれているとはとても思えないけどね。

もう少し情報を集めてましょう。

ところで。
トラックバックは全面的に受け付けないことにしました。
最近のトラックバックって奴は、100%アフィリエイトビジネス狙い。
それも「極めて稚拙」。
たとえば

皆さん、カーナビゲーションってしってますか?
つけるととっても便利ですよ。特に休日のドライブには最高。
VICSという仕組みで渋滞もわかるようになっているそうです。

というような記事の下に販売サイトへのリンク

って奴。
そもそもアフィリエイトだけのトラバは受けない、と書いてあっても、どうやらロボット検索で自動的にトラバを入れてくるようで、(あまり詳しくないのでわかりませんが)殆どスパムのようなもんです。
ということで、受付を完全に中止しました。

シニアドライバーと運転支援

2007年05月19日 | 自動運転

少し前のことだが、接触事故を起こしたことがある。
私は片側3車線の国道で真ん中を走っていた。追い越し車線に速度を落として左にウインカーを出しているメルセデスがいるのはわかっていたのだが、まさか出てくるとは思わなかった。
普通、前方に合図を出している車がいれば譲るのだが、速度差がありすぎて通常の判断ではあえて減速してまで譲らないような状況だった、といえばなんとなくわかっていただけるだろうか。

先方のドライバーはかつて「くいしん坊万才!」に出ていた初老の俳優だった。
私の車はリヤバンパーに擦り傷が入っていたが、コンパウンドで目立たなくなると判断し、修理不要を申し出た。メルセデスはフロントパンパーがかなり変形していたが、私には関係ない。

しかし、結局俳優からは謝罪もなければ、私が自車の修理を不問にすることへの感謝の言葉もなかった。一般にはきわめて紳士的なイメージの強い俳優であり意外だったのだが、もしかしたら自分には過失がないと思っていたのかもしれない。

私は直進、先方は車線変更という状況で私の右リヤバンパーと先方の左フロントバンパーが接触したわけであり、どちらがどちらにぶつかったかは議論の余地がないのだが。

死角に入っていたのかもしれないが、やはり年齢に伴って状況判断に遅れがでることは否めないだろう。

最近、斜め後方に車両がいることをドライバーに伝えるブラインドスポット検知という装備が欧州車を中心に始まっている。
団塊世代の老齢化がこれから問題となるわが国でも、こうした安全装備の充実はきわめて重要だろう。
いつ完成するかわからない車車間通信よりも、レーダー・センサー技術によるスタンドアロンの運転支援を進めるのが先だと思う。

それ以上に最近疑問に思うのだけど、カーナビ表示がシニアドライバーにとって果たして安全なのか、ということだ。
センターパネルへの視線移動は結構大きい。そして、交差点略図などに対する理解速度は年齢とともに低下する。

理想をいえば、実際にみえている前方景色に薄くレイヤーをかぶせるように方向指示がでるのが最も安全だろう。
その前段階として、交差点略図のヘッドアップディスプレイ化があるとおもう。

運転視界にかかるヘッドアップディスプレイは現在の保安基準では認められていないが、法規制も含めて官民で検討するべきだ。


エコ消費と自家用車

2007年05月17日 | ITS
昨年、若者のクルマ離れについて書いたが、その要因のひとつに環境教育の影響=クルマへのネガティブイメージ=があると指摘した。

5月の連休に富士急ハイランドに行ったという知人から聞いた話だが、若いカップルを満載にした高速バスが何十台もやってくるという。
私の若いころにはデートで郊外の遊園地に行くといったらクルマ以外まったく考えもしなかったのだが、最近の若者はまったく違う思考回路を持っているようだ。

一方、最近話題のエコ消費。
英国のあるスーパーでは、各商品が原産地からどのくらいの距離を運ばれてきたかが表示されているという。エコに敏感な消費者はなるべく移動エネルギーを消費していない商品を選ぶ。いわゆるフードマイレージという考え方だ。

日本の総フードマイレージは韓国の3-4倍、という報告もあるが、まあ、これもその裏側は結構複雑で、たとえば発展途上国の主要産業である第一次産業の発展を阻害するなどの負の側面もあるし、地産地消といって東京郊外の細切れな農地で野菜を作るなんてことをしたらかえってエネルギーを消費してしまうのでは、とも思ってしまう。
つまりは、単純な距離の話ではなく肝心なのはいかに効率よく生産し輸送するか、という話であるべきなのだろう。

しかし、いずれにしても商品輸送に費やすエネルギーをミニマイズする努力はされてしかるべきだ。

さて、こうした環境教育を物心ついたときから受けて、きわめて高い環境意識をもった世代が成人した時には、「個人のレジャーのためにガソリンを燃やすなんて、もってのほかだ」という感覚が芽生えてもまったく不思議ではないだろう。
自動車業界にとっては大変なことになるかもしれない。

理解できない商売

2007年05月16日 | インチキ・疑似科学
全然ITSと関係ないんだけど、どうしても気になったので。

今日の日経夕刊に中国の彫刻師が作った高さ55cmのそれは見事な彫り物の通信販売広告(全面)が掲載されている。
価格19万円(税抜き)と高価だが、風景、建物や七福神の微細な彫り物で、そのくらい出す価値は十分あると感じる商品だ。

しかし、どうしても理解できないのが、「手作りにつき限定20セット」の表示。
全部売れても400万円弱の売上げということか?

他の新聞への掲載状況は知らないが、仮に日経夕刊だけの掲載でさらに東京地区限定としても全面広告は700万円。多分もっと他にも出しているだろうから、新聞広告料だけでも数千万円かかっていそうだ。
これはどう考えてもペイしない商売だ。

まあ、限定20セットは一種の謳い文句、ということにしても、広告料、マージンなどを考えたらその数十倍は販売しなければ商売になりそうもない。

一方、有名彫刻師の手彫りというようなことが書いてあるが、そんなものが千個のオーダーで量産できるとも思えない。

一体この商売にはどんなカラクリがあるのだろうね。

大体カラクリは想像できますが。中傷が目的ではないので、企業名などは記載しません。例えばこんな動画参照。)

東京スペシャルインポートカーショー

2007年05月16日 | 雑記
先週末はビッグサイトに「東京スペシャルインポートカーショー」を見に行ってきた。

一口で言えば、東京オートサロンの小さいバージョン、車は輸入車限定、という感じ。国産車の下駄化に伴い、どうやら最近の車いじりのターゲットは輸入車になってきているようだ。
BMW、メルセデス、ミニを中心にした欧州系と、C300とかハマー等のアメ車系に分かれるが、頭悪そうなアメ車系は下火でトレンドは欧州車に傾きつつある。

改造の内容自体は東京オートサロンと同じようなものだが、こちらはオートサロンと違い「コンパニオン撮影禁止」なので余計な来場者が少なく見やすかった。

車いじりの中心が輸入車になっていることと若者の車離れは関係している。昔の国産車のドレスアップや改造には、お金はないけど「憧れの輸入車に近づける」というセオリーがあったのだが、いまやそのマーケットは死滅したといっていい。
そうした行為は逆に精神的にプアーだと受け止められてしまう可能性すらある。

車に関心があって金をかけるのはある程度以上の世代だから、最初から外車を買うということになるのだろう。輸入車を買うこと自体、その気になれば誰でも出来る。輸入車が憧れの対象でも、KOOLな記号でもなくなってしまっている以上、これはもう単なる趣味の世界でしかないのだと思う。

三菱電機が展示していた懐かしの「DIATONE」ブランドのカースピーカーにはびっくり。フロントツイーターX2、フロントドア埋め込みウーファーX2の4スピーカーだけの構成なのに、信じられないぐらいいい音を出す。
4スピーカーで、装着加工(デッドニングの特殊加工を施す必要あり)まで含めて100万円近いそうだ。
ホームオーディオの技術者が本気で取り組んでいるとの事。

スリーダイヤの大企業がこんなニッチなマーケットに本気で取り組むという姿勢は評価したいと思う。

日産のエントリーナビにみるナビの将来

2007年05月14日 | ITS
久しぶりのエントリーです。

ちょっと旧聞になるが、先月の23日、日産は2007モデルの純正ナビゲーションを発表した。

この中に、日産の型番でMS107-Aというモデルがある。
「1ギガのフラッシュメモリーを搭載した2DINタイプのシンプル&簡単ナビ」ということで紹介されているが、これは三洋のOEM。見た目は普通の2DINナビだが、中身はミニゴリラという商品だ。
ワンセグチューナー内蔵で11万円程度。

軽や女性ユーザーをターゲットにしたローエンド商品なので、業界的には大して話題になっていないが、実はこれは大きな可能性を秘めたモデルじゃないか、と思っている。

このナビは日産OEM専用品であり、三洋ブランドで市販に出す計画はないようだ。さらに言えば、メモリーナビベースの2DINカーナビという商品は、少なくとも国内市場向けには三洋にしか作りえない。
20-30万円のDVDやHDDナビを飯の種にしている松下やパイオニアといったメーカーにとっては、絶対に市場に出してはいけない商品なのだ。

このモデル、1ギガであるため住所検索では番地レベルまでしかでないが、2ギガになれば号レベルまで収録が出来るだろう。
メモリー自体の価格はいまや1ギガも2ギガもたいした差はない。2ギガモデルの登場は時間の問題のような気がする。

で、号レベルまで検索できるとすれば、「現在地を知り、目的地にたどり着く」というナビに要求される基本性能としては十分な商品になるのだ。

HDDナビとの決定的な商品力差は、ミュージックサーバー機能だと思うが、これとて次期モデルでiPodもしくはUSB対応したら、それでOKのような気がする。

将来のカーナビのスタンダードってのは、この辺に落ち着くような気がしてならない。

ゲルマニウムを疑う

2007年05月03日 | インチキ・疑似科学
連休を無駄に過ごしています。ということで、今日は雑記的に。

家人がゲルマニウム温浴ボールなるものを買ってきて、風呂に入れたら汗が良く出た、という。
パッケージを見てみると、そのほかにも唐辛子成分であるカプサイシンが入っていて、こりゃ血行がよくなってあたりまえだなぁと思いつつ、ゲルマニウムという言葉でググってみると...

600万件ヒットし、そのほとんどがゲルマニウムを賞賛している。どうやら32度を超えると電子がマイナスになって、それがなんちゃらして肩こりに効くというような話だが、こりゃなんとも胡散臭い。
そして、こうした絶賛サイトはほぼ100%商売なのだ。
一見個人のブログに見えても、たいていは下の方にアフィリエイトが貼られている。

一方、ウィキペディアのゲルマニウムの項には、「そのような効能、効果は医学的に証明されていない。」と明確に書かれている。
独立行政法人国立健康・栄養研究所のHPを見れば、さらに詳細にヒトへの有効性を証明した文献はなくむしろ経口摂取は危険だ、ということが書かれている。

「効いた」「汗がでた」という人多いが、心理的なものじゃないのかとおもう。
あるブログでは「コップいっぱいのイオン水を飲んで、42度のゲルマニウム風呂に20分入ったら汗がたくさん出てびっくりした」と書いてあったが、水飲んで風呂に20分入れば汗をかかないほうがおかしい。

そもそも私は代替医療や健康食品はほとんど信用していないのだが、それでもこれだけ既成事実のように扱われているゲルマニウム温浴ですら実は疑わしいものだったというのは、正直ショックだ。