ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ガラケー

2010年07月28日 | モバイル・ウエアラブル
日本の伝統的な携帯電話をガラパゴスに例えてガラパゴス携帯というのは知っていたが、最近それをガラケーと呼ぶらしい。
この言葉がどの程度流布しているのかわからないが、「携帯売り場ではガラケーは全く人気がなく、人だかりはiPhoneやXperia等のスマホに集中している」という記事をみた。

はたして本当にそこまでなのかはわからないが、確かに最近通勤電車で周りを見渡すと、iPhoneは3台くらい目に入る。で、折りたたみ式の伝統的な携帯をいじっている人はなんとなく「遅れている」ような感じが、しなくもない。
多分、iPhoneはまだまだ売れるし、他のキャリアも同じようなスマホに力を入れてくるはずだ。

最近、都心部でiPhoneの反応がとても悪くなっていると感じる。ダウンロードスピードが極端に遅いことがある。ソフトバンクが大規模な電波改善活動をしているが、これは実は改善ではなく急増するiPhoneのパケットに対応するためにどうしてもやらざる得ない、ということなのだろう。
私の場合、iPhoneにしてから通勤行き帰りはWEBブラウズ、Youtubeなど、ほぼ常時通信している。私に限らず、iPhoneを持つ人は多かれ少なかれそうだろう。
ソフトバンクは設備投資を進めないと倒れてしまう。

最近雑誌を全く買わなくなった。また、通勤車内を見渡しても、スポーツ紙を読む人の数がめっきり減っている。
スマホの拡大でこの状況はさらに進行し、出版会社はますます苦しくなるだろう。

appleの新商品とは

2010年07月21日 | モバイル・ウエアラブル
appleは20日、2010年第3四半期の業績を発表。過去最高の売上高で、利益は78%の増加となったと公表した。
その中で、今年中にもう一つ、画期的な新商品を発売すると予告した。

一部では、これはTVに関係しているのではないか、といわれている。

一方で、GoogleとSonyは今秋、大画面液晶TVにGoogleの主として検索関連の機能を付与したGoogleTVを発売することをすでに発表している。
私は、これは上手くいかないのではないかと見ているが、はたしてappleはどういった答えを提出するのだろうか。

appleには、iPhone,iPad用に厖大なiOS向けソフトという資産がある。
非常に単純に考えても、iPadでそれに加えてテレビが見れれば「ヒマつぶし機器」としてはもっと便利だ。
でも、大画面TVの画面上にウインドウを表示して、検索をしたいとはあまり思わない。
それはパーソナルデバイスでやることであり、リビングの大画面TVでやることではない。

TVとネットの融合ということであれば、ソニーよりもappleに目があると思う。

とはいえ、しばらく使ってみて実はiPadがそれほどいい物ではない、ということも感じている。
絶望的に持ちにくい。重くて手首が痛くなる。「手に持って見る」デバイスとしては致命的な欠点だと思う。
これはデザインを優先した結果だろう。appleのデザイナーやジョブスが不細工な「取って」を付けることを容認するとは到底思えない。
こうした同社の考え方はiPhone4のアンテナ問題とも通じるものがある。

apple製品である以上、デザインを優先するのは当然のことだろう。顧客もデザインを期待している。
しかし、最低限の使い勝手は確保しないと製品とは呼べない。

痛車の心理

2010年07月17日 | 雑記
イタ車といえばイタリア車のことだったのが、この数年でイタ車とは痛車のことになってしまった。

自動車関連メーカーの新入社員は「実は車にはあまり興味がありません」という若者ばかりだという。
逆に、いまどき「私は車が好きです」という若者は危なくて採用できないのかもしれない。
今、普通の良識ある若い人は車を飾り立てたり改造したりしない。
そんな中で、いまだに大げさな改造をしているのが痛車、ということになる。

しかし、いまひとつわからないのが、「痛い」と自称する心理だ。
あの車を異性が好むとは到底思えない。普通、彼氏があれに乗っていたらドン引きだろう。
痛車のオーナーは、リア充にはなれないことを自覚していて、それについてはもう超越している、ということはなんとなく理解できる。
でも、じゃあ誰に見せたいのか?どんな満足が充足されるのだろうか?

コスプレーヤーに一部通じるところがあるのかもしれない。
女性コスプレーヤーでそこそこ可愛ければ、その世界でちやほやされる。これは良くわかる。
でも、いまだにわからないのが「自演乙」がやるような男性の女性キャラコスプレ。
もしくは、ラブプラのキャラにバースデーケーキを買って、写真をブログにアップするという心理。これも私には理解できない。

痛車は一般人から見れば奇異なものでしかない。
単にあの趣味の人たちの中だけで評価されるからやっている、クローズドな趣味の世界というのなら、まだわかり易いが、どうも「奇異にみられる」「痛い」ことをアピールしているようにも見える。

新聞の電子配信

2010年07月11日 | 雑記
iPadがきて2週間たつ。
結局のところ、私の場合、これは外に持っていくものではない、と思う。
第一に、重い。片手で持って読むとかなり手首に負担がかかる。そしてもちやすさを考慮したデザインにはなっていないので、落とす可能性がある。

通勤で確実に座れる人以外、普通の勤め人であればiPadを持ち歩く意味はあまりないと思う。

で、非常に興味のある新聞の電子配信だが、iPhoneでは無料の産経新聞がiPadでは1500円/30日の有料となったことはすでに書いた。

電子配信は業界下位の産経だからこそできるわけで、3大紙は販売店との関係もあり、アンタッチャブルな領域だ。

また、日経も電子配信を始めたが、これはその他コンテンツを付けて月額4000円。この価格は、明らかに紙版に影響がでない範囲という考慮がされた上での設定だろう。
多くの地域で他紙の販売店に販売を委託し、自社独自のネットワークが3大紙に比べて小さい日経ですら紙版の維持には神経を使っている。

ブロードバンドの普及率を考えたら、紙版の宅配というやり方はもってあと10年じゃないかと思う。
会社で何が起こっているかを考えるとわかりやすい。書類を紙で出力し、それを各部署に届けるなんて仕事のやり方は10年前に姿を消している。

もちろん、ブロードバンドは100%普及しているわけではなく、ある程度のPCリテラシーがなければ電子版を読むことはできない。電子版の普及が進めば宅配の部数がへり、維持できなくなる。全ての人に報道を行うために宅配制度を維持することは公器としての新聞の使命なのだ、という大義名分が聞こえてきそうだ。

しかし、毎日ほとんどの家庭に宅配される新聞の紙資源は厖大なものがある。古紙をかなり使っているのだとは思うが、その配達や古新聞の回収まで考えれば環境へのインパクトは相当に大きい。
しかしこれについて、社会の公器であるはずの新聞はまともに議論することがない。

電子書籍リーダーの登場でPCリテラシー問題はいずれ解決するわけで、3大紙も遠くない将来、この問題に真剣に向き合わなければならなくなるのだろう。

盆休みの平日1000円をやめる

2010年07月07日 | 高速道路
今年の盆休みは1000円走り放題を土日に限定する。渋滞が激しいから、という。

そもそも高速道路は無料にするんじゃなかったのか?
無料よりも高い1000円ですら、渋滞するから出来ないという。
じゃあ無料化した後、連休はどうするつもりなのだろう。

盆休みも1000円は土日に限定となると、土日はどれだけ混むんだろうか?
それが嫌なら通常料金で平日に帰省しなさいってこと?

連休中を全部1000円にすると、通常は新幹線や飛行機で帰省する人が高速を使うから渋滞する、というのが事実だろう。それがダメってことは、高速道路の無料化なんて絶対出来ないんじゃないの?

人は経済原則で動く。家族全員で帰省する際に、高速道路料金が1000円とか無料なら、運転が辛くても少々渋滞しても車を使う。差額は場合によっては10万円近い。
連休にJRや航空機からのシフトが起きるのは当然のことだし、激しく渋滞するのも当たり前なのだ。

そんなことも考えずに無料化をマニフェストに記載した、ということなのだろうか?

高速道路無料化の効果

2010年07月06日 | 高速道路
先週末は初めての土日高速道路無料ということでそも結果に注目が集まった。
結果的には行楽地での劇的な集客増にはならなかったようだ。大月から先が無料になった中央高速だが、富士急ハイランドはほとんど入場者に変化が無かったという。まあ、今の若者は富士急ハイランドへは高速バスで行くからあんまり関係ないのかのしれない。
また、週末は今までも千円だから一部区間が無料になったからといって出かける人は多く無かったのかもしれない。

一方殆どの並行する一般道で交通量が減ったという。車を自動車専用道にシフトさせるのは環境、安全の両面から歓迎するべきことだ。そういった意味での効果はあるのだろうが、言われているような経済波及効果は、そんなに無いんじゃないのか?

ETCバー激突5倍に 高速無料化で未搭載車も突入

2010年07月05日 | ITS
 中日本高速道路会社管内の無料化区間にある27カ所の料金所で、自動料金収受システム(ETC)のバーに接触する車が実験開始後に約5倍に増えたという。
産経ニュース
ETCを搭載していない車のドライバーが、バーは自動的に上がると勘違いしたことが原因とみられる。

実施の直前わずか2週間前に無料化の詳細を発表し、その通過方法などに関する広報をほとんど行わなかった事の結果であり、これは何ら不思議ではない。

まだこれで事故が起こったという話は幸いにしてないが、もし人身事故が発生したら、これははっきりいって人災だよ。


ETCをどうするつもりなのか

2010年07月04日 | ITS
訳あって先週末土日ともETCのない車で高速道路をつかったのだが、今はもう料金所渋滞はほぼ解消されているので、たいしたストレスを感じなかった。
未だにETCをつけていない人は、もはやノンストップ通過という理由でETCをつけることはないだろう。
先週から始まった高速道路無料化はETCが無くても適用となり、さらに一旦公表された新しい料金案でもETCによる料金優遇は大幅に制限されていたことから、今後ETC普及拡大は期待できない。

この一連の動きにビジョンが見えない。何をやりたいのだろうか?

技術的には適用できたにもかかわらず、1000円割引をETCに限定したのは強引な普及策に他ならない。でもそこには、車載器の100%普及がゴールにあったはずだ。

ETC付き車への優遇に対して批判があったのは事実。ただ、それは金持ち優遇とか、天下り利権とかいうどちらかというと感情論であり、本当にITSにとって車載器の100%普及がゴールなら、そちらを修正するのが筋で、ETCを批判するのはあたらない。

では、現政権(なのか、国交省が主導しているのか)はITSにとってETC100%普及は必要ない、と判断したのだろうか?
たしかに今のETCには料金収受機能しかなく、ITSには使えない。路車協調をやる「ITS車載器」が必要になるのだが、これはETC+αの機器であり、ETCとしての利便が大前提だ。
ETC優遇を止める=DSRCをITSに活用することを止める、ということに他ならない。

なのに、DSRC路車協調で今年度に350億円をかけて路側機を設置している。
DSRCによるITSに将来があるのかないのか、きっちり議論されずに多額の税金が使われようとしている。

ETCは道路事業者にとってはITによる業務効率化だろう。
だとすると、中途半端に終わるのが最悪だ。投資はかかったが、従来業務を止めれない、ということになる。ここにもビジョンがない。

音声認識

2010年07月03日 | モバイル・ウエアラブル
この原稿はiPhoneの音声認識メールで書いている。はっきりいってこの認識率は驚きだ。これならば、ナビゲーションを音声で、かなり正確に操作することができるようになるのかもしれない。技術の進歩には驚くばかりだ。ここまで書いて訂正は2箇所のみ。書いてというよりは読み上げてが正しいな。

マクドナルド カーナビで注文

2010年07月03日 | ITS
日本マクドナルドの原田社長は、ITを活用した店舗運営がコスト低減に寄与し、携帯電話のクーポンは成功だったとした上で、今後の展望として自動者関連との協業、カーナビで注文しETCで支払い、というようなビジネスを示唆した。
日経新聞電子版のフォーラムにて。

いわく、日本マクドナルドでは1秒の注文受付時間短縮が8億円の売上につながるという。
ツイッターでは、さすが元アップルのCEO、発想が違うとかつぶやかれているが、ETCのドライブスルー利用はすでに10年言われ続けて、いまだに実現しないアイデアでしかない。

はたしてお客さんはそんなことがしたいのだろうか?

別に今だって「携帯で注文、携帯で支払い」ができるだろう。
たかだかハンバーガーのテークアウトに予約注文をしてくださるお客様がどれだけいるのか?それこそETCレーンみたいに専用レーンを作って、ほぼノンストップで受け取れるぐらいのことをしないとだめだろう。でも、別にそこまですることもないなぁー、とわたしは思う。

カーナビで注文ってのもハードルが高い。走行中の操作はできない。出来るようにしちゃってる人は多いけど。でも、ビッグマックかクオーターパウンダーか悩んで中央分離帯に激突死、なんて人生の終わり方は最悪だろう。


iPad版産経新聞

2010年07月02日 | モバイル・ウエアラブル
産経新聞のiphone版を通勤時に見ているがフルコンテンツを無料で提供しているのには驚く。一方でiPad版はHDになり、月額1500円の課金となる。iPadではiPhone版を読む事は出来ない。

iPhoneで無料だった事からiPadでの課金については概ね批判的な意見が多いようだが、iPadのHD版を無料にしたら新聞社として、もはやビジネスではなくなってしまうだろう。
しかし、マーケティング的には改善の余地があるように感じる。

まず1500円はちょっと微妙だろう。980円じゃないかな。まあこれは経営的に良く良くケース検討した結果だろうが。
次に、お試し期間がない。
いきなり1500円/月は払わないだろう。

ポイントは、宅配を断っちゃってこっちにしたほうが差額分お得だよ、と言う事をキチンと伝えなければだめ。
お試し期間を設けて、その間に宅配との差額や、宅配からの切り替えを促すメッセージを出せばいい。
年間購読料の差は数万円になる。
産経はシェアが高くないんだから、宅配からの切り替えはほとんどが他紙からの乗り換えだろう。

やりようによってネット課金ビジネスの数少ない成功例になりうると思うのだが、今のやり方だと有料購読は爆発的には伸びないように思う。

iPad

2010年07月02日 | モバイル・ウエアラブル
ipad衝動買い。今日到着。1週間ちょっとで届いた。
多分、外に持っていかないと思ったのでWIFIだけのタイプ。持っていじってみたが、結構重くこれを満員電車で見るに気はならない。落としそうだし。
やっぱり外には持っていかないな。

でも新幹線の出張時は、新型車両ならWiFiで見れるからいいかもね。

瞬時に立ち上がり、さっと検索ができるという使い勝手はお茶の間のテレビの前で使うのによい。我が家ではノートPCがいつでも電源ONになっていたけど、この習慣はやめにしようと思う。