ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ロスに来ています(続き)

2006年08月26日 | 雑記
アメリカってところは、都市にいる限りは見るべき物も買うべき物も食うべき物もなく、退屈至極だ。
それでも若い頃はアメリカにきているだけで妙にエキサイトしたのだが、今はアメリカ文化が日本にあふれかえっているせいか、異国にきているという感覚がまったく沸かない。

さて、昨日の続き。なぜ電子マネーを使う気になれないのか?

そもそも、EDYにしてもSUICAにしても、使えるところが限られる。
特定の小売店でしか使えないお金をたくさん持つ意味はない。したがって、どうしても当面使う分だけをチャージすることになる。私の場合、せいぜい3千円だ。

特にSUICAは切符を買う手間を省くためにもっているだけなので、下手にキオスクで使ったりしてチャージ額を減らしたくない。
そもそも、EDY,SUICAにくわえJALマイレージバンクのICカードを持っており、それぞれにいくらチャージされているかなんて絶対に覚えていられない。

前にも書いたが、これがポストペイ、つまりチャージ不要でクレジットカードのように事後引き落としならちょっと事情が違ってくるだろう。

それなら、私もキオスクなどで日常的に使うかもしれない。
(だからといって「VIEWカードを作れ」とかいわれたらお断りだが。)

もしポストペイになるのなら残高を気にする必要はないし、チャージも不要だから、結局おサイフケータイってのはあまりいらないのかもしれない。
おサイフケータイなら利用履歴がわかるんだろうが、日常の買い物なんてそもそも履歴はわからないけど、それでそんなに困った経験もない。

まあ、結局のところ、どこの店でも使える全国共通商品券である日本銀行券のほうがまだ当面ははるかに便利だ、ということだと思う。

余談だが、今回成田空港にいくのに快速エアポート成田のグリーン車を使った。
駅構内でスイカでグリーン券を購入(スイカに記憶)させ、それを座席の上のランプにかざすとランプがグリーンに変り、検札が省略される。

すごい仕組みだと感心したけど、地方の私鉄でよくある「座席の前にホルダー作って、そこに特急券を差しておけば検札は省略」というやり方でもユーザーの利便性という意味では全然変らないよね。JRは確かに紙代の節約になるんだろうけど。

しかし、これもスイカで購入した場合のみ割引、というインセンティブをつけている。結局、ETCにしてもそうだが「便利だからみんな使うだろう」ということで導入しても、実際はインセンティブがないと普及は加速しない、ということなのだろうか。

ロスに来ています

2006年08月25日 | 雑記
ロス行きのノースウエスト機上で書いている。
とはいっても、コネクションbyボーイングではないのでリアルタイムではなく、オレンジカウンティのモーテルからの接続。

例のロンドンの事件以来、手荷物には液状のものを持ち込めなくなった。
一人で出張するときは荷物の受け取り時間が待てない性格なので、どんなに長い出張でも手荷物だけで済ませることにしているが、問題は歯磨きを持っていけないことだ。
着いたら小さいチューブを買って、帰りには捨ててこなければならない。

北米線および北米系航空会社の場合は空港の免税店で購入した酒や液状、ジェル状の化粧品であっても持ち込めないので、免税店は相当の痛手を受けているのではないか。

まあ、私自身この時期に好んで北米系に乗りたいわけではないが、マイルの関係でしょうがない。ワールドパークスはJALマイルと違い期限がないので、使いやすいのだ。

そうはいっても、JALマイレージバンクも、ANAマイレージも加入している。
国内便ではワールドパークスは適用されないし、海外でも豪州などへはスカイチームは直行では飛んでいない。

ANAカードはEDY付きにした。これだと、EDYを使うたびにマイルがつく。そういったインセンティブがあればEDYを使う気にもなるが、そうでなければあえて電子マネーを使おうとは思わない。

この辺がちょっとETCと違うところだと思う。

とここまで書いたところで仕事に行く時間になった。

ボーイングが機内インターネットサービスを中止

2006年08月20日 | 雑記
ボーイングは機内での高速インターネット接続サービス「コネクションバイボーイング」を中止する。理由は、期待したほど利用が伸びず、採算がとれないからだという。

飛行機の中は、従来ネットにつながらない唯一の場所だった。
特に欧州線、太平洋線は10時間以上ネットから遮断される。普通に考えると機上での高速インターネット接続は誰からも待ち望まれていたサービスのように思う。

常にメールチェックをしないと落ち着かないビジネスマンは不可欠だろう。30ドルという料金も、会社の経費ならなんということはない。
また、ネットサーフィンは時間つぶしに最適だ。プライベートでも需要は高いように思われる。さらに、これはマナーの問題もあるかもしれないが、スカイプを使って通話もできる。

この、誰もが今後ますます拡大すると思っていたサービスが不振により中止だというのだ。
なぜ、期待したほど利用が伸びないのだろうか。

不振の原因には以下のことがあるかもしれない。

まず、機内ではPC画面が隣や後ろの乗客から丸見えである、ということ。
社用であれ、私用であれ、基本的にネット接続というのはプライベートな行為なのだ。

次に、バッテリーの問題。エコノミーシートでは電源は提供されない。結果、PCを見ることが出来る時間は2時間程度しかない。

また、事前登録が必要だが、そのやり方があまり宣伝されていないということもありそうだ。

もうひとつ言えば、ビジネス出張の場合「飛行機の中くらいゆっくりさせてくれ」という気持ちもあるかもしれない。

しかし、実際のところは単に「業界が期待するほどには消費者は常にネットに繋がっていたいと思ってない」ということなんじゃないか。

車載地デジの付け替えなど

2006年08月18日 | 雑記
夏休みは家族でタイに行ってました。
久しぶりにPCをもたずにでかけたので、当然更新もせず。
一週間PCに触らなかったのは、この10年で初めてだろう。

さて、家族旅行と相前後して車が新車になった。
ETC、地デジの移植、TVジャンパー装着等をばたばたと行ったが、トラブル続きでまいった。

まず、ETC。成田へ行く途中の首都高速でゲートがあがらず。
その後、東関道では事前ゲートで「通過できます」といわれたので、そのままETCゲート通過。成田の清算も問題なし。

帰路の成田入り口もOK。ところが東関道ではゲートは閉まらなかったが車載機は沈黙。多分「突破」をしてしまった。
そしてその直後の首都高でもゲートが開かず。

カードの挿入は問題なく、電源もちゃんときているのでアンテナの接触としか考えられない。実際、コネクター部が押されて多少曲がって入っていたことがわかり修正したが、正しく接続できているかどうやって確認したらいいのかがわからない。
事前ゲートのある高速に行くか、ETC/一般ゲートを試すしかないのだろう。

そして、地デジ。前の車では問題なかったが、付け替えたら「オルタノイズ」(エンジンの回転にあわせて出るヒューン音)が発生。
いろいろ試行錯誤し、チューナー本体の近くでアースを取ることでほぼ解消。でも音量を上げるとまだ出ている。

あと、微妙に受信感度が低下した。私の住むあたりは六本木ヒルズが東京タワーを隠す「電波障害」地域だが、前の車ではそこそこ受信していた。
しかし、付け替えたところ国道20号桜上水あたりから西ではまったく受信できなくなった。チューナー、アンテナとも同じものなので、アンテナ位置とか車本体による微妙な影響があるのだろう。

後席モニターは台湾メーカーが持ち込んだサンプルを装着。
センターコンソールの後方にアームを出してつけるタイプだが、これが良い。
まるで標準装備部品のような仕上がり。今度画像をアップします。

ということで、プライベートな近況でした。

なお、原田工業の車載ワンセグチューナーは「諸般の事情で発売中止」となったようだ。何か問題があったのだろう。
自動車用品業界では車載ワンセグは大注目商品で、数社が韓国/台湾メーカーで商品化を目指しているようだが、なかなか難しいらしい。

ETC再セットアップ

2006年08月06日 | ITS
ついに、というか、やっとというか、車を買い換えた。
昨日の朝、前の車のETCを外し、今日早速新しい車に付け替えたのだが、その場合はセットアップ店で再セットアップせよ、ということになっている。

実は、ナンバープレート情報とのマッチングはゲートではチェックしておらず、車のランクが変らなければまったく問題なく通れる。
おそらく、ナンバーの視認性がわるかったり、カバーがかかっている車が多く、ナンバー情報とのマッチングでゲートを閉めるわけには行かないのだろう。

まあ、そうはいっても再セットアップが規則だ、ということなので購入したディーラーでやってもらったが、特別お値引きしてもらっても2800円かかった。

こんな変更はユーザーがインターネットで出来るようにするべきだ。
絶対に覚えられないIDとパスワードを要求するETCマイレージにしても、なんでこんなに厳重にセキュリティをかける必要があるのだろうと思う。

偽造ハイカでの経験から相当神経質になっている、ということだろうが、そのせいで普通のユーザーが不便になるような仕組みは勘弁して欲しい。

ネット接続・車と家庭の根本的な違い

2006年08月01日 | ITS
この二年間、いろんな視点からクルマと通信は融合しないと主張し続けてきた。
一方で、ユビキタスが一般的になる中で、クルマがネットに接続されるのは時間の問題だと主張する人が未だに多くいる。

そういう人に言いたい。
「物事は単純に考えたほうが良い」

確かに、インターネットは一般人の通常の生活まで影響を及ぼすような大革命をもたらした。
しかし、そもそも家庭に1台、ネットにつながるPCが導入されることになった理由は、WEBとEメールだろう。
それ以外の機能や利便は、確かに便利なものばかりだが、一家に1台導入させるようなキラーコンテンツとしての力はない。
しかし、キラーでなくとも、すでに家庭はネットに接続されていることが前提だから、ビジネスモデルの構築はたやすい。

一方、今販売されるクルマの過半に液晶画面がついている理由は、100%ナビゲーションだ。その他にもいろいろ便利な機能は付加されたが、それら自体はキラーコンテンツではない。
そして、カーナビはローカルの地図データと位置センサーで駆動するタイプでまったく十分なのだ。

家庭ではキラーコンテンツを楽しむためにネットに接続する必然性があり、その上で周辺サービスが拡大していくだろう。
しかし、クルマでは、キラーコンテンツであるナビゲーションを動かすために必ずしもネット接続は必要ではなく、したがっていくらネット接続による周辺サービスを展開しても成功しない。

極めて単純なことだとおもう。