ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

車内決済なんて需要はあるのか?

2006年11月30日 | ITS
前のエントリーでBMWとVisaの車内決済システムについて書いたあと、しばらく車内決済ということについて考えていた。

一体、車の中で決済する必要があることってどれほどあるのだろうか。
勿論、日本において最大の需要は有料道路料金支払いであり、それはETCである。
これに付随して駐車場とか、ドライブスルーとかにDSRCを活用するという話は当然あるだろう。これについては、実現に向けてのハードルは極めて高い、と書いてきた。

それ以外に、どんな需要があるのだろうか。
確かに、ラジオで流れている曲を保存したい、というニーズは存在するだろう。
それ以外には?と考えると、意外にないのだ。
ナビの地図データをそんなに頻繁にお金を出してアップデートする必要はない。
POI(Point Of Interest:観光地情報)だって、言うほどの需要はない。
通常、旅行に行く前には事前に調べるものだ。走り始めてからどこへ行こうか、何を食べようか、どこに泊まろうか、なんて考えることはあまりない。
そもそも、そんな情報にお金を払わないだろう。

と考えると、音楽以外には現実的な需要はなさそうなのだ。
果たして、音楽を購入するだけのためにカードやカードリーダーが要るのだろうか?

さらに言えば、音楽データをダウンロードするということは、車に記憶装置があるということ。これからを考えれば、HDDだろう。
HDDがあるなら、当然ミュージックサーバ機能がついているはずだ。
そんな環境で、一曲いくらで音楽をダウンロード購入するだろうか?
しないとは言わないが、主体はCDからのダビングでしょう。

結局、車内決済システムは実現性の薄い単なるアイデアショーケースということになりそうだ。

BMWとVISAが車内決済システムを開発

2006年11月28日 | ITS
BMWとVisaはドイツで車内決済システムを開発したという。
ドイツ語だけど、ここにニュースリンクがあります。
パリのクレジットカード関連エキジビションで公開されたもので、すぐに実際の生産車へ導入されるということではないようだ。

車内に専用のカードリーダーを設置し、ICチップつきのカードを挿入することで車内決済を可能とする。
エキジビションでは530iに装着し、ラジオから流れる音楽をその場でインラインミュージックストアから購入するという実演を行っていたとのこと。

また、このICカードを挿入することでラジオ局選曲、パワーシートの位置、ミラーの位置などの個人にあわせた車内環境セッティングをすることも可能、という。

う~ん、個人的にはこんな手の込んだ仕組みは不要だと思うけど。
仮に今後「車内からオンラインで音楽購入」というスタイルが定着するとしても、携帯経由で支払い認証をすれば良い話だと思う。

東風汽車が日本上陸っていうけど

2006年11月25日 | 雑記
今日の日経の1面に、中国大手カーメーカー東風汽車が来年、日本に上陸するという記事が載っていた。

「2000-3000ccの4人乗りスポーツカーを300万円で年間2000台を販売する。」

これが日経の誤報でないとしたら、とんでもなく無謀な計画だ。
そもそも今の日本では「300万円の4人乗りスポーツカー」なんて、仮にトヨタブランドであっても年間2000台程度の市場だ。
そのうえ、このセグメントは性能とかブランドに相当なこだわりのある人しか買わない。

年間50台も売れないだろう。

12月10日追記 レスポンスさんに画像があがってます。
50台も怪しくなってきました。

Tomtomポータブルナビ 衛星捕捉支援ソフトを導入

2006年11月22日 | ITS
欧州、北米でポータブルナビ(PND)を使ったことがあるが、接続直後は衛星を捕捉するまで自車位置を表示しないのがちょっとかったるい。

そんな中、オランダのPND大手「TomTom」は、インターネットの自社サイトからむこう一週間の衛星位置情報をダウンロードしておけば、電源をいれて数秒で衛星を捕捉可能とするサービス「QuickGPSfix service」を始めた。
一週間に一度PCに接続しなければならないのは面倒で実用性については多少疑問もあるが、PNDも確実に日々進化している。

いまだに私はPNDは過渡的商品に終わると思っている。
そう考える背景には様々な理由があるが、それはまた別途。

しかし、TomTomのような若い、革新的な会社が携帯キャリアなどを手を組んで新商品、新サービスを展開してくると、PNDが単独で進化し、商品としての独自の地位というか、文化を形成する可能性はある。
そうなったらちょっと状況が変ってくるかもしれない。

カー・オブ・ザ・イヤー

2006年11月21日 | 雑記
今年のカー・オブ・ザ・イヤー(以下COTY)はレクサスLS460に決まったが、業界ではこれは随分前から既成事実だったようだ。
一方、RJCカー・オブ・ザ・イヤー(以下、R-COTY)は当日まで何が獲るかは業界でもわからず、結果は三菱の軽自動車アイとなった。

COTYは選考委員の投票結果はすべて記名で公表される。
一方、R-COTYは無記名投票だ。

COTYは記名投票だから、票が事前に読めるのだ。
仮にカーメーカーの広報と選考委員の間で個人的な話し合いがあったとしよう。
(仮定法で書いたが、こうした接触があることは誰もが知っている事実だ)
COTYの場合は「私はXXに何点いれますから」と言う約束は必ず守られることになる。
破ったらわかってしまうからだ。
しかし、記名で、かつ公開されるから、明らかに特定の車種への加担が見られるような採点はしにくいだろう。

一方のR-COTYは、約束は守らなくてもばれない。
選考委員は、メーカー広報の売り込み攻撃に「まあ、配慮しておきますから」程度のことをいって、実際の投票では自分の思いで投票が出来る。
しかし、「不自然な投票」を行っても後ろ指を差される心配がない、という逆の要素もある。

この二つ、どちらがクリーンなのか等というようなことはあえて論じない。
しかし、以下のリストでわかるとおり、この10年間で同じ車が選ばれたことは3回(*印)しかない。

カーオブザイヤー
1997年プリウス(トヨタ)*
1998年アルテッツア(トヨタ)
1999年ビッツ(トヨタ)
2000年シビック(ホンダ)*
2001年フィット(ホンダ)*
2002年アコード(ホンダ)
2003年レガシー(スバル)
2004年レジェンド(ホンダ)
2005年ロードスター(マツダ)
2006年レクサスLS460(トヨタ)

RJCカーオブザイヤー
1997年プリウス(トヨタ)*
1998年レガシー(スバル)
1999年セドリック・グロリア(日産)
2000年シビック(ホンダ)*
2001年フィット(ホンダ)*
2002年アテンザ(マツダ)
2003年RX-8(マツダ)
2004年フーガ(日産)
2005年スイフト(スズキ)
2006年アイ(三菱)

もうひとつ、今年からあなたが選ぶカーオブザイヤーなるプロジェクトがインターネットで進行しているが、1週間たった時点での順位は
1.アイ(三菱)
2.シルフィー(日産)
3.レクサスLS460(トヨタ)
4.エスティマ(トヨタ)
5.オロチ(光岡)
以下略

明らかに違和感を覚える車が1台上位にはいっている。(光岡じゃないよ)
誰でも参加できるということは、組織票を排除できないということだ。
組織票なのか、いたずらに近いものなのかはわからないが、こんな結果じゃだれもこの賞に興味をもてなくなるだろう。

アメリカの通信型ナビゲーション

2006年11月18日 | ITS
台北を離陸。つい最近、CKS中正国際空港は台湾桃園国際空港と改称されたそうだ。
いまさら指導者の名前というのもちょっとなのかもしれないし、大陸との関係もあるのかもしれない。
(中正は蒋介石の別名。CKSは蒋介石のイニシャル。桃園は地名。)
でも、NYはJFKだけど。

UA機内の通販誌「SKY MALL」にスマートフォン向けの通信型ナビサービスTELENAVの広告が載っていた。年間使用料(通信料込み)が119ドル。GPS機能のないタイプには別置きのGPSアンテナが137ドル(3ヶ月利用料込み)。今大流行のスマートフォン「ブラックベリー」にも対応する。
通信型なので、当然、最新地図のアップデートは価格に含まれ、ガソリン価格情報などにも対応している。

さて、これをどう見るか。

ガーミンやマゼランのポータブルナビでも700ドルくらいで購入可能で、しかも欧州の価格動向を見る限りこの先まだ下がるだろう。
一方、これはアンテナに137ドル。その後5年使えば600ドル弱。で、ハードウェアは自分持ち。
私にはこの価格では魅力があるとは思えない。

通信型のアドバンテージということで地図のアップデートを上げる人が多いが、私はこれがキラーコンテンツになるとは思わない。
道路なんて、そんなにしょっちゅう変るもんじゃない。更新なんて2年一度程度で十分なのだ。
実際に地図が古くてどれだけ「深刻に」困ることがあるか。ほとんどないはずだ。

逆にディスアドバンテージとしては、携帯であるがゆえに本人が乗車していない限り使用できないということがある。たとえ家族でも携帯を貸すことはないからだ。
まあアメリカでは車そのものが一人に1台なので問題ないのかもしれないが、一家に1台の場合は、これはちょっと難しいだろう。

一方で、この通信型でプローブをやり、渋滞情報および渋滞予測ルート探索を提供すると予告している企業がある。Dash Expressだ。
来年早々サービスを開始し、2007年夏には全米に展開するという。
こちらは月使用料がもう少し高く、10数ドルを計画しているようだ。当面は自力で会員を増やし、将来はカーメーカーと組んでやりたいという。サテライトラジオのようにカーメーカーにバックマージンを出すようなビジネスモデルを考えているのかもしれない。

アメリカの大都市圏通勤者にとって、フリーウェイ渋滞情報に対するニーズはもしかしたら日本より高いのではないか。朝のニュースでもフリーウェイ情報にはかなりの時間を割いている。まだVICSに類するシステムがないアメリカで、このサービスが大きく化ける可能性もある。

いずれにしても事業が離陸して契約台数が増えなければプローブの精度は上がらない。今後このプロジェクトの動向はよく見ていきたい。

コソピコータのアクセサオリー

2006年11月18日 | 雑記
中歴の電脳市場「NOVA」ではコソピコータのアクセサオリーを購入することが出来る。結構大手の商品らしく、NOVA以外のPCショップでもよく見かけた。(酷い写真でスミマセン)
USBやLANケーブル類、各種コネクタなど、ほとんどのアクセサオリーが揃っていて値段も手ごろ。
もしコソピコータをお使いなら、台湾で購入するといいだろう。
・・・・。

確かに日本人に売ろうとしているわけではなく、日本製品っぽい高級イメージを出したいだけの理由でカタカナをつけているのはよくわかるが、台湾のどこにでも日本人はいる。なんで大量生産するまえにちょっと確認するということをしないのだろうか?

(その後確認したら、この製品シリーズは中国製らしい)

台湾にて(3)

2006年11月18日 | 雑記
懲りずに台湾の話をします。

台湾では女性が営業担当をしているケースがとても多い。
今回仕事をする取引先の担当も女性。電話やメールではやり取りしていたが、会うのは初めて。
キャリアウーマンを想像していたので、待ち合わせのホテルのロビーに普段着のおばさんが2人現れた時にまさかこの人たちがそうだとは夢にも思わなかった。

この二人がその営業担当と上司のプロジェクトマネージャー。
彼女達は流暢な英語をはなすが、同行の男性技術者2名はまったく話せない。
マネージャー女史はエンジニアにてきぱき指示をする。台湾の女性は強い。

結局仕事はさくさくと終わり、3時過ぎには終了。彼女達は3時間かけて台南に帰るので、夕食を共にすることなくそのままさよならとなった。

ということで、初めての街「中歴」(本当は歴は土へんがつく)を一人うろつくこととなる。

まずは、この街の有名店、劉媽媽菜包へ。ここは客家式の点心を売る店で、中でも菜包という饅頭が有名とホテルのおじさんに聞いて、出かけた。

蘿蔔絲(千切りの大根)と豚肉が入ったもの(メニューの一番上のやつ)をひとつ購入。(メニューの一番上は、たいていその店の一押しか名物)。
これは非常に美味しかった。この街に来たら食べる価値がある。中正路x中豊路の交差点に、菜包屋が二軒並んでいるのですぐわかる。一個20NT$
皮がもっちりしていて、肉まんとはまるで違う。

それからもう一度電脳市場NOVAをのぞき、2ギガのUSBメモリーを買おうかどうしようか散々迷ってやめた。

その後、太平洋SOGOのそばの覇王猪脚という店に人だかりがしているので、食べてみることにした。
ここは豚足の煮込み屋。蹄膀中段飯(と記憶)というメニューを注文。(写真)

この店は異邦人にはちょっと敷居が高い。
小さなカウンターにおじさんが座っていて、そこに「店内で食べる用」と「持ち帰る用」の色の違う伝票がおいてある。それに注文を自分で書き込み、おじさんに渡して料金を払う。あいてる席に着き、テーブルに伝票を置いておくとおばさんが現れ、それを持っていき、注文の品が運ばれてくる。この一連の仕組みは、しばらく外で観察して確認をした。言葉はまったく通じない。

内容は豚足、煮玉子、シナチク、厚揚げ豆腐の煮込みと、豚足煮込みスープがかかったご飯のセット。いや~、これもうまかった。85NT$。

台湾にて(2)

2006年11月17日 | 雑記
今日もITSとは関係ありません。

さて、PC用電源がここ中(土歴)市で入手できるか、ということであったが、さすがは台湾、造作もなかった。
ホテルのコンシェルジェに聞いたNOVAという店は、実は店ではなく、たくさんの専門店が3フロア一杯に入っている大きな電脳商場ビルだった。

16V2.5Aの電源に富士通の口金をつけて、2500円弱。(NT$=4円で計算。実際はもう少し安い)
予備用を欲しかった所だったのでちょうど良かった。日本で買うより安い。

宿泊している中信大飯店(Chinatrust Hotel)は予想外に良いホテル。
取引先がとってくれたのだが、台湾でも評判がいいのだろう。
朝食つき一万円弱だが、液晶テレビや無料LANなど部屋の設備にはまったく不満がない。朝食ブッフェもかなり品数がある。部屋の冷蔵庫には缶コーラとスプライトが一個ずつしか入っておらず、なんだこりゃとおもったら、なんと無料。
ビールは頼めば持ってきてくれるとのこと。

台北にはないがその他の主要都市には概ね展開されているので、台湾を周遊する場合にはお勧めのホテルだと思う。

これから仕事です。

台湾にて

2006年11月17日 | 雑記
数日間は台湾紀行になってしまいますので、ITS関係の情報はありません。興味のない方はスキップしてください。

仕事の都合で中部国際空港から台北へ向かう。
名鉄は不思議な電車で、豊橋方面から中部国際空港行きの特急にのったのだが、途中の神宮前で乗り換えたほうが中部国際空港には早く着く。別に超特急があるわけではない。神宮前から金山まで行きそこで折り返しとなりまた神宮前に戻るのだ。

乗り換えたほうが10分早く着くが、場合は全席指定の特急しかなく、かつ満席の場合は座れなくても指定券代がかかる、とアナウンスがあったので、そのまま乗り続けることにした。金山がJRとの接続駅だからだろうが、なんか釈然としない。

中部国際空港「セントレア」は初めて。さすがに新しいだけあって立派な空港だ。
UAは1万6千円でビジネスにアップグレードする、というが3時間のフライトで1万6千円はちょっともったいないのでやめました。寝ちゃえばすぐだし。

用心して2時間前に着いたが、全体にすいているので時間をもてあましラウンジへ。
ゴールドカードで使えるラウンジがかなり豪華で、ドリンクサービスの内容も良い。
岡山空港はワンドリンク制限だし、札幌もたしかそんな感じだったが、ここはそんなけちなことを言わず、アルコール飲料も取り放題。すでにテーブルに缶ビールの空き缶が4個ある人もいる。
羽田も設備の良いラウンジがセキュリティの中に新しくできた。
問題は成田で、航空会社のラウンジはいいのだが、カードで入れるラウンジは安っぽいドリンクサーバーがあるだけ。会社の休憩コーナーといった感じで、どうにもいただけない。

中(土歴)市の中信大飯店にチェックイン。
PCの電源を忘れたことに気づく。部屋には無料の有線LANがあり、明日の仕事のことも考えると心配。現在47%。
PC専門店の所在を聞いたので、明日行ってみよう。

予告通り、ここからはB級グルメブログです。

中(土歴)観光夜市へでかけた。12時までやっている。

まずは麻辣臭豆腐。臭豆腐とは豆腐を発酵させたもので、実際に強烈に臭いが、このメニューは麻婆豆腐味のスープで煮込んでいるため、臭さは飛んでいる。
スープの中に豆腐1丁分。葱がたっぷり乗って60NT$(240円)
次に葱油餅。これは薄いお好み焼きという感じ。25NT$
そして、永川牛肉麺。夜市から5分ほど南に歩く。
ここはTVにも紹介されている有名店。24時間営業。
大きな牛のすね肉がごろごろ入っている。85NT$。350円ほどなので結構高い。

ニューローミェンといえば通じるが、辛さをどうするか聞かれる。小辣(シャオラー)といえば、程よく辛いのが出てくるようだ。

まあ、味はいいのだが台湾の麺はうどんのようで、これはあまり好きになれない。

と、これだけ食べたらもう完全満腹。

明日電源を入手できれば、また続きをアップします。
ITSに関係なくてごめんなさい。

今度は台湾

2006年11月15日 | 雑記
昨日急に決まって、明日夜から台湾出張になった。
仕事自体は取引先との数時間の打ち合わせだが、前泊、後泊で2泊になる。

わざわざ台北までいく必要がないので、桃園省の中【土歴】市に宿をとった。
中正国際空港に近い台北郊外の結構大きな町だ。

今回はまったくアテンドなし。台南からでてくる取引先は多分仕事が終われば帰ってしまうだろうから、一人で初めての町を探検することになる。

ということで、またまたアジアB級グルメブログのようになってしまうかもしれません。

車載ワンセグチューナー もう少し

2006年11月14日 | ITS
先週各社から車載ワンセグチューナーが出揃ったという記事をアップしたが、らくなび大事典さまから慶洋エンジニアリングの情報をいただいた。
同社はカーオーディオ各社にカーテレビ関連部品をOEM供給している会社で、クラリオンとビクターの商品は写真からわかるようにここからのOEM供給だ。
(しかし、価格差が1万近くあるのはどういうものだろうか)

ケンウッドは、 「独自の画像処理アルゴリズムの採用でクラス最高レベルの画質を実現」と謳っており、まだ実際に見てはいないが、かなり自信があるのだろう。

三洋は圧倒的に小さい。シート下におくまでもなく、アンテナ別体タイプならグローブボックス内でも設置が出来そうだ。AVNにワンセグと12セグを入れてしまう技術がある同社ならではだろう。
聞いた話では、年内の生産分はすべて出荷先が決まっているそうだ。

三洋ミニゴリラ

2006年11月13日 | ITS
すでにコメントでも紹介いただいているが、三洋から携帯ナビの新製品「ミニゴリラ」が発表された。

1.国内初のメーカーブランド商品
メモリータイプのPND(パーソナルナビデバイス)としては、わが国ではナショナルブランドでは初の登場となる。
他ナビメーカーは海外での発売を計画しているようだが(例:パイオニアAVIC-S1)、高額商品とカニバリするので国内導入の計画はないという。そういう意味でも(失礼な言い方だが)下位メーカーである三洋ならではの商品だ。
ゴリラブランドでポータブルを中心に展開をしてきた三洋がメモリータイプを出すことは、まずは自然の流れだと思う。ワンセグとの組み合わせというのも面白い。

2.市場の見通し
欧米であれほど人気のPNDだが、日本では市場を形成出来ないだろういうのがほとんどの業界関係者の意見だ。
そもそも、カーナビは日本で進化した。したがってわが国では車載専用タイプが当たり前になっている。しかもGPS単独では精度が悪かった時代からスタートしているので、業界関係者の間ではGPS単独機に対する不信が「通念」として存在する。

さらに、中級車以上には標準装備が普通になってきた。この流れが変ることは絶対にないだろう。

3.どこに商機をもとめるのか
後付ナビの市場は「中古車や大衆車への廉価ナビ」と、「標準装備では満足できない人の高級ナビ」の二極分化が進んでいる。
ミニゴリラはワンセグつきで9万円。現在の廉価ナビが10万円弱であることを考えると、その市場をある程度取る商品になるとは思う。

一方で、PNDのビジネスチャンスは軽自動車だ、と言い切る人もいる。
しかし、軽自動車は買い物や幼稚園の送り迎えという半径数十キロの使い方が中心で、そうそうナビが必要な場面はない。
そして、そういったユーザー(主に主婦)の自動車用品に対するサイフの紐は想像を遥かに超えて堅いのだ。
7-8万円という価格は極めて厳しい。

携帯可能でワンセグつき、というフューチャーがどう評価されるかは正直私もわからない。
しかし、もし買うのであれば差額13000円だったらワンセグ付きだろう。

これから帰国

2006年11月10日 | ITS
今日、帰国する。
最近は仕事のメールが80-100通/日の割合ではいるので(とはいっても、8割は「開けて閉じる」ってやつですが)出張なんかでちょっと油断するととんでもないことになる。月曜に全クリアしたのだが、昨夜時点で240未読。
メールによる強迫観念におそわれている感じがする。

それはそうと、最近アダルトサイトのトラックバックがものすごい勢いで入る。どうも自動的にトラックバックをつけているようで同じタイトルでいくつも入る。

ということで、トラックバックは承認方式にさせていただきました。アダルトやコマーシャル以外は無条件で通しますので、お気軽に。

昨日の昼は小さなカフェで焼き鳥「キップサテ」。
サテはまさにインドネシア料理のサテで、インドネシア同様ピーナッツソースがかかる。
オランダはかつてのインドネシア宗主国であり、サテはオランダの国民食のひとつになっている。

夜はアムステルダム中心地、飾り窓の近くの中華街にある人気中華「南記」。小さい食堂だけど満員。店頭にチャーシューをぶら下げ、麺粥を中心にだすタイプの店。

どうも、ちょっと油断すると食い物の話になってしまいます。
では。

各社から車載ワンセグチューナーが出揃う

2006年11月10日 | ITS
先日、三洋の車載ワンセグチューナーについて書いたが、その後各社から商品発売情報が出揃った。
すべての商品が、ビデオ入力端子をもつ手持ちのナビ画面ならメーカーを問わずワンセグをみることが出来る仕様になっている。
それらを含め、現在入手可能な商品についてまとめてみよう。
(リンク先はすべてメーカーのニュースリリース)

クラリオン DTB160 37800円
ケンウッド KNA-DT1 42000円
ビクター KV-DT10 46200円
三洋 NVP-DTS10 39375円
CAMOS TD-1S 34650円

そして、これは半分裏技だが、東芝のDVDプレーヤー「ポータロウ」のオプションで発売されているワンセグチューナーキットなら12000円程度で購入可能。
カー電源はポータロウ本体に付属なので、別に入手する必要がある。
ただしあくまで携帯DVDプレーヤーのオプションであり、上記の車載専用品とは感度や車載耐久性で価格に応じた差があると思う。
車載スペック商品には想像以上の耐熱、耐振動、耐ノイズ性能などが要求される。

車載ワンセグチューナーはカーアンテナ大手の原田工業が発売を予告しながら中止し、またカー用品大手のデータシステムも10月発売を予告していたが、延期されている。納得いく商品に仕上がらないのか、部品供給などに問題があるのか理由はわからないが、いろいろと難しいのだろう。

もともとワンセグは携帯電話程度の画面を対象にした放送であり、カーナビの7インチモニターでは「ダビングを繰り返したビデオ」のような画像しか期待できない。(とはいっても、アナログ放送の砂嵐よりは遥かにましであるが)
クリアなデジタル放送本来の画像を期待する場合は12セグの車載チューナーでなければだめで、まだ7万円以上するためマニア向け商品の域をでていないが、いずれは車載も12セグに落ち着くと思う。