上海に来るにあたって、使っていたiPhoneをどうするか、が問題だった。
契約を残しておいても月々の基本料金がバカバカしく、また日本からの電話を受けると受けた側で国際電話代が発生する。
しかし、解約してiPod touchで使うというのもなんだかつまらない。
で、いろいろ調べたらGEVEYというメーカーが出しているちっこいチップの入ったSIMスロットを使うと海外のSIMが使えるということがわかったのでネット通販で購入。SBは解約して端末代の月賦ははらい続けるし、スーパーボーナスだかなんだかの違約金約一万円もお支払いしたのでなにもやましいことはありません。
上海に到着後、すぐに中国聯通(聯は実際は簡体なので違います)へ行って、500MB/月のデータ付きプランを契約。中国国内無料通話240分(だったかな)もついて月々1850円程度とリーズナブル。これはプリペイド扱いで、少なくなったら入金が必要。中国連銀カードがないとオンライン入金はできない。
さて、これからが問題。
前々回に書いたけど、中国はネット規制がかかってる。ネット版万里の長城。
YOUTUBE,FACEBOOK,TWITTER,ニコニコ動画,HULUなど、基本的にiPhoneを使う理由とも言えるサイトにアクセス出来ない。
しかし、なんにでも抜け道はあり、VPNという日本へ直結するトンネルを介してつなぐことができる。このサービスを提供する業者さんも沢山いて、1000円/月程度かかる。
しかし、これも不安定で必ずつながるわけではない。
あと、普通にiPhoneを使っていたら500MB/月は足りない事がわかり、なるべくWiFi環境で重いコンテンツは見るようにした。
街歩きで絶対に必要なMAPが、結構データを食う。GOOGLEマップはキャッシュできないのが問題。そこで、ガリレオという地図閲覧ソフトを導入。
これは地図データをiPhoneに入れることができる。しかしマップがgoogleマップではなく、情報量が少ないのであまり使い勝手は良くない。
自分がどこにいるのかがわかるだけ、という割り切りで使うしかない。
長くなるけど、もう少し書きます。
会社から会社用の携帯をすぐに支給された。プライベートと混同したくないので、プライベートはすべてiPhoneを使うようにし、会社のは仕事以外では使わないことにしたのだが、貰った携帯が前任者のもので、2007年製のサムソン。一応こっちでは外資系企業なんだから新品のプラックベリー位支給しろよ、と思う。
使うに耐えないダサさだったので自腹で買い替え。中国はすべてSIMフリーなので機種変更は何ら問題ない。
とはいえ、会社用に大枚払う気はないのでモトローラのアンドロイド携帯を購入。フルキーボードがついて、ちょっと見ブラックベリーみたいでわずか9千円程度。その上保護膜貼り付け、シリコンカバー、4GBのUSB付きストラップがおまけについてきた。ちょっと安っぽいけど軽くていい。
ところが、アンドロイドマーケットにアクセスが出来ない。
アンドロイドマーケット(今はGOOGLE PLAY)が使えないアンドロイド携帯って、なんなんだ?と思った。電気屋でうられているスマホはノキア以外は全部アンドロイドなのに、どうしているんだ???
答えは簡単。中国の企業がやっているアンドロイドマーケットが8つもある。
そこでは中国人がつくったアンドロイド用ソフトが手に入るのだが、海外のソフトも普通に落とせる。
日本語入力環境がどうしても必要だったので、フリーソフトの定番SHIMEJIを導入したが、私のMOTOではフリックに切り替わらず、いまいち使い勝手が悪いのでATOKを導入。快適に使えるのはいいが、「ソフトの代金を支払えない」のだ。ダウンロードボタンを押して、インストールが終わるまで、料金支払に関する画面が出てこない。JUSTシステムさん、ごめんなさい。支払う方法があれば払います。(iPhone版は正式に購入してます)
とまあ、やっぱりここは中国だなぁ、と思った次第。
中国語の入力はiPhoneでも、アンドロイドでも手書き入力があり、認識率は極めて高くこれはとても快適に使える。
ちなみに中国ではナビの行き先入力も手書きが主流です。
次は、中国のナビ事情について書きます。これも想像を超えた世界でした。