ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

第二東名

2007年08月15日 | 高速道路
第二東名について、報道番組があった。
磁石誘導、プラトーン走行、車車間、路車間通信による自動運転などが紹介されたので、「そんなすごいことが起こるのか」と漠然と期待してしまった視聴者も多いと思うが、私は第二東名は今からでもいいからやめて欲しいと思っている。

ということでかなりの長文でエントリーを書いたのですが、ちょっとキーを押し間違えて消してしまいました。

明日から夏の休暇ということで家族でボルネオへ行ってきます。
次のエントリーは来週ということで。

皆さん よい休暇を!!

小笠原諸島

2007年08月10日 | 雑記
まるでITSとは関係ないが。
今、テレビ東京で小笠原諸島が紹介されていた。
元々暮らしていたのはアメリカ人であり、その子孫がまだいること、東京とでありながら海がめが産卵に来ることなど、所ジョージをはじめ出演者が驚いていたが、実はそれ以上に驚く歴史が、この島にはある。

戦時中、日本軍の将校(的場少佐、立花中将ら)が撃墜された米軍パイロットの捕虜を処刑し、その肉を食べたのだ。
これは戦犯裁判の記録もある、紛れもない事実だ。彼らは当然、死刑となっている。
そして、この事実を知る日本人はほとんどいない。

英文版Wiki 小笠原諸島(Bonin Island) にはこの事実についての記載があるが、なぜか日本語版wikiにはない。

原爆投下に対する米国人の認識や、教科書における扱いなどがこの時期よく問題にされるが、こうした傾向は特定の国に限ったことではない。
歴史に対する記録なんて、なんでも自国に都合のいいようになってしまうものなのだ。

ETC不正通行?

2007年08月05日 | ITS
今日の日経朝刊にETCの不正通行が増加している、という記事が出ていた。
いわく、2006年度は史上最多の96万件、という。
ETCカードを挿入せずに無人のETCレーンの開閉バーを押しのけて強行突破する手口が増加しているということで、新たな社会悪を糾弾するような記事になっている。

ふーん。でも私だったらどうせ突破するなら開閉バーに車がぶつかっちゃうETCゲートではなく、有人ゲートにするけどな。ETCゲートだって写真取られているんだし。
ていうか、そもそも突破するつもりの人間が何でETC車載器をつけてるの?

本当はETCになったから悪意ある不正通行が増えている訳じゃなくて、カードの挿し忘れ・期限切れによる過失や、読み取り不良が一定比率で発生している、ってことでしょ?
だって、不正通行はETC利用者の増加に対してほぼリニアに増大しているんだから。
実際、首都高速の場合でみると利用が倍増した04年から05年にかけて不正通行も倍増し、利用の伸びが頭打ちになった05から06年にかけては不正通行も対前年並となっている。
不正通行の伸びが鈍化しているのは、慣れや事前ゲート設置によるものだろう。

一部の悪意ある不正通行を社会問題化するよりも、大部分を占めている過失事故を防ぐ仕組みの改良が優先だと思う。
過失の場合こそ、ゲートがしまって急ブレーキをかけて追突が起きたりするわけだ。
逆に悪意ある不正通行は、少なくとも事故にはならない。

道路会社やマスコミは問題にする対象を間違えているのではないか。

3年たちました

2007年08月03日 | 雑記
2004年の8月1日にこのブログを始めて以来、3年が経過した。

最初の頃のエントリーを読み返しても、なかなか的を射たことを言っているし、3年たって振り返ると大半の物事がその通りに進んでいる。

ITSに対する「どう考えても異常な」市場の期待に対する批判をきっかけに始めたブログであるが、さすがに最近は「2010年に11兆円」等というアホな論調にお目にかかることはない。しかし、当時は大手総研や広告代理店が専任チームを作って大騒ぎをしていたのだ。
MRIのITSClubは今となっては商標登録されていること自体が空しいね。)

さて、これからは何を書いていこうか。
実はみんなが「既定路線」だといっているものの中に、まだ疑っているものがある。

まずは電子マネー。
全然だめだとは思わないが、近い将来に小額決済市場が電子マネーに移行する、とまでは思わない。

それと、放送と通信の融合。
インターネットの時代に「送り手の理論」で運営される放送が生き残れるわけがない、というのはよくわかるし、個々人が好みのコンテンツをオンデマンドで楽しめるほうが放送よりも進んでいる、ということは事実だろう。

しかし、これも言うほどの進展はないのではないか、と見ている。
テレビという歴史のあるエンタメビジネスはそんなに簡単には死なないし、むしろ意外なことに「消費者ニーズ」として今後も放送が選ばれていくというシナリオがあると思っている。

4年目に入って、この辺も含めてぼちぼちと書いていきましょう。