世の中には陰謀論というのがあります。
一番メジャー?なのは、Qアノン。
トランプ前大統領とプーチン大統領が正義の味方、アメリカ民主党やEU、世界的大企業が悪の帝国(これを彼らはDS=ディープステートと呼んでます)。
DSは世界経済を牛耳るだけでなく、児童誘拐等の極悪な組織犯罪を行っている。
そして正義の味方が近い将来DSを一斉に逮捕し悪を一掃する。
荒唐無稽な話ですが、じっさいに2021年に彼らによるアメリカで議会議事堂襲撃事件がありました。
日本にも少なからずこの信者がいます。
彼らの主張によれば近いうちに正義の味方トランプ前大統領が「世界同時緊急放送」を流しDS一味を一斉に逮捕する、その後はDSに支配されていた金融がリセットされ全国民に6億円を配る、というようなものです。(細かいところが間違ってるかもしれませんが、どっちにしても与太話なので勘弁してください)
前置きが長かったですが、ここからが本題。
99.9%の人は全国民に6億円配る、なんて話は信じません。これを信じちゃう時点でその人がどういう人かというのはまあ、わかりますよね。
さらに、もし全国民に6億円くばったら紙幣は紙切れになっちゃう、というのも普通はわかるはずです。だってみんな6億円持ってるんだもん。インフレの仕組みとかいう難しい経済学以前の問題です。
そこが理解できないということは、かなりやばい。
つまり、彼らは極端に「簡単に騙され、しかも頭を使わない」人たちなんですね。
これって、詐欺師の絶好のターゲットですよね?
一方で、陰謀論を広めている人たち、今流でいえばインフルエンサーたちはSNSやYOUTUBEなどを使うそれなりに企画力・行動力がある人たちです。
とてもこんなおバカな話を信じる人ではありません。
つまり、彼らは詐欺師の側にいる、ということです。その証拠にインフルエンサーたちは皆再生回数による収入、サロン、本の出版、物品販売等でこれをマネタライズしています。
ひっかける話は荒唐無稽なほうが良い。彼らが集めたいのは騙しやすい人達なんです。
これは、SNS詐欺にもいえます。国際ロマンスやら巨額資金の移転など、普通の人なら絶対信じない話で釣ってそれに引っかかる「とても騙しやすい」人をターゲットにするんです。
まあ、6億円貰えるという話を信じるだけなら世の中に害はあまりないかもしれません。
問題なのは、この構図が医療関係にも存在するということです。ご存じ反ワクチンを筆頭に、反近代医療、反抗がん剤などなど。
この分野で教祖になっているは例外なく大量の本を出版しています。メールマガジンとかサロン、講演会も盛んに行い金儲けをしています。
そしてその間違った、あるいは根拠のない医療知識により実際に人命にかかわる害をもたらしています。
彼らは何かにつけて「大手製薬会社は金儲けのために人命を犠牲にしている」といううたい文句を吐きますが、それは実は当の本人なんです。
(製薬会社は膨大な開発・試験費用が掛かるので金儲けしないとやっていけません。もし製薬会社がもうからない業種になってしまったら医療は崩壊します)
とここまで書いたけど、だまされてる人はこんな長い文章読まないし、多分読んでも理解できないんだろうな。
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