ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

上海スマホ生活必須ソフト

2016年11月18日 | 上海生活
上海で生活する上でスマホと少額決済登録は欠かせません。
この関係の記事は過去に何回か上げていますが、変化の速い分野なので一旦アップデートしましょう。

1.支付宝
言うまでもないスマホ決済システム。すべてのコンビニやスーパー、ほとんどレストラン、多くの商店で使用可能。自動販売機でも対応するものがあります。
最近は私もめっきり現金を使わなくなりました。微信の微信支付でもいいけど、支付宝のほうが汎用性高い。
電気水道などは請求書の2次元バーコードを首ベージ上部左端の掃一掃でスキャンするだけでOK.電話代のチャージや個人間の資金移動も簡単にできます。
銀行カードとの紐付をしたほうが断然便利です。ただし、支付宝は外国人の名前は身分証=パスポート通りでないと受け付けられません。銀行口座を作るときに漢字にしないように。
2.大衆点評
食べログのようなものですが、お店によっては支付宝等をつかった優待支払ができます。大衆点評ソフト上でスマホ支払をすると満100元毎に5元等(店により違う)の割引を受けることができます。また、店によっては大衆点評のページから割引クーポンを買うことができますが、これも会計時に店員さんにいって必要分を購入すればよく、実際は割引です。
3.美味不用等
等は中国語では待つこと。このソフトはレストランの順番待ち札をオンラインで取得できます。対象レストランは限られますが、対応していればつかわない手はありません。番号を取ったあと、番号が近づくとスマホに連絡が来ます。
4.Mobike(摩拜单车)/ofo
シェアリング自転車の検索、解錠、支払ソフト。最近はどんどん自転車が増えてほぼ使いたいときに近くで探せます。
ofoは最近上海に登場。私は使ってませんが、デポジットがMobikeより安いようです。
Mobikeの使い方は過去記事参照ください。
5.上海公交
上海のバスはGPSでバスロケをしています。このソフトで次に来るバスがどこを走っているかがわかります。
但し、時々狂います。
6.上海交通卡
NFC搭載のアンドロイド機なら、このソフトを入れると交通カードのチャージができます。銀行カードの紐付要。
7.航班管家
フライトナンバーを入れると、使用機材の前のフライト状況等から遅延を予想して通知してくれます。
また、チェックイン開始等の通知も入ります。同様ソフトはいろいろあります。
8.豌豆莢
アンドロイド向け。GooglePlayが使えない中国で、なんでもソフトがそろうアプリショップ。ショップといってもお金払わないので、なんだか微妙ですが。
9.飢了マまたは百度外売
どちらも出前(デリバリー)ソフト。近くの出前対応レストランと写真入りメニューが表示され、選んで支付宝等で支払完了。
百度は赤い制服のライダーが今どこにいるか、GPSの地図情報が表示されるので配達状況がリアルタイムにわかります。
10.滴滴打車
ある程度の中国語が話せるようになったら絶対に使うべきソフト。通常タクシーも、Uberのような自家用車タクシーも呼べます。ミニバンが呼べるので、大人数のときには特に便利。使い方は前に記事を上げてますので参照ください。
11. VPN Shortcut または VPN設定
アンドロイド向け。VPN設定画面をワンクリックで呼び出すだけのソフト。通常のアンドロイドでは自分でショートカット作れるようですが、私のHuawayではできなかったので。

Android Auto スマホ単体でも使えるの本末転倒

2016年11月10日 | ITS
Androidスマホとカーナビ(カーディスプレイ)を接続するAndroid Autoがスマホ単体でも使用可能になった、というニュースが流れている。RESPONSE記事

このブログでこのAnfroid Autoやアップル版であるCarPlayについては何回か取り上げている。
これらは車とスマホをつないで何かをできるようにするシステムではなく、スマホで表示される様々なコンテンツを運転に支障ないものに書き換えて車両ディスプレイに表示をする、どちらかといえば「何かをできなくする」システムなのだが、これを正確に理解してるメディア記事を見たことがない。むしろ、これは激震だとか、車載OSがAppleとGoogleに乗っ取られるとかいうトンチンカンな記事ばかりが目についた。

私の過去記事についてはこのあたりを参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/maikawa/e/ffbba9d633113452e79dc24d0b9373eb
http://blog.goo.ne.jp/maikawa/e/83843219813be609f50c95bff31499cc
http://blog.goo.ne.jp/maikawa/e/7fba4322d99defa97945ea87bd3a9dae

今回、GoogleはこのAndroid Autoを車の機器に接続することなく使えるようにしたとのこと。
要はスマホ画面に運転に支障ないような形でコンテンツを表示し、そのUIも運転中でもできるように音声認識や大きなボタンで対応する、というだけのことだ。

スマホの液晶画面は大型化が進んできており、あえて車両のディスプレイに表示する必要はないということだろう。
インカ―エンターテイメントの世界でどうしても車に繋がってほしいものはオーディオスピーカーだけ。それは単にBTで接続すればいいし、そんな機能は今の車はみなついている。

ということでもともとスマホをクレードルにひっかけて使えるものをあえて車載スクリーンに専用UIで表示するというのがAndriod Autoだったはずが、クレードルにひっかえて使えるようになりました、というのも非常に妙な話だが、状況を考えればこれが自然の流れだと思う。

問題はドライバー側にある。Andriod Autoは運転に支障ないようにコンテンツを作っているが、別にAndriod Autoを使わなくともすべての機能は使える。というか、そのほうがなんでもできる。車に乗ったからといって必ずしもAndroid Autoを起動する必要はない。スマホ操作での事故が社会問題となる中でこれは難しい問題だ。

↓goo blogは広告が出ない有料会員なのだが、携帯版は対象外らしい。この広告は私には一切関係がないのでクリックしないように。

中国のシェアリングビジネス

2016年11月06日 | ITS
上海では今年の5月ころ始まった自転車シェアリングのMobike。わずか半年足らずで街中どこでもその走る姿を見るようになった。北京がメインの同業であるofoも参入し、今後さらに拡大していると思われる。
これらの自転車はGPSと通信機を搭載し、スマホで空自転車の場所がわかり、解錠、解錠、料金支払いができる。
スマホ普及率が極めて高い中国では、支付宝というスマホ決済を始めとした生活スマホappの利用率が高く、支付宝もあっという間にどこでも使えるようになった。筆者も最近現金を使うことは殆ど無い。
そのせいか、こうしたスマホappによる新ビジネスに対する抵抗が少ないのかもしれない。スマホによる宅配にしても、始まったと思ったらあっという間に広まった。便利なものはすぐ普及するという気質はアメリカ人と似ている。

もう一つ、自転車シェアリングが拡大した大きな理由は、乗り捨て可能ということだ。
GPSでロケーション管理されているから、自転車は駐輪場ならどこでも返却可能。中国はいたるところに無料の駐輪スペースが有る。

欧米ではダイムラーによるCAR2GOという、自動車での同様なサービスが始まっている。
欧米の地方都市では路上駐車スペースが十分にあるため、これが出来る。
乗り捨てできれば、実際に使っている時間だけの課金なので非常に経済的。
私は一時帰国するとTIMESのカーシェアを使うが、これは借りたところに返さなければならない。出かけた先に滞在している時間も使用料を払う必要がある。しかしCAR2GOはそれがないため、(帰りに近くに車があるかどうかの保証はないが)かなり普及が進み、現時点で欧米で200万人の会員と16000台の車両が稼働している。また中国でも重慶で導入されるという話がある。

残念ながら我が国では車にしても自転車にしても駐車スペースの問題で乗り捨ては難しいだろう。しかし自動車/自転車のシェアリングは乗り捨てができなければ大幅な拡大は望めない。東京などでこれを実現しようと思ったら行政の協力によるインフラ整備なしにはできないが、まあ無理だろうね。