ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

電気自動車の警報装置

2010年01月31日 | 雑記
電気自動車はエンジン音がないため歩行者にとって危険とされる問題で、国交省はエンジンに似た音をだす装置取り付けを義務とするガイドラインを発表した。

しかし、1年半前の私の記事にもあるとおり、カーメーカーはずっとその必要性を訴えており、道交法に合致しないといって許可しなかったのは当の国交省なのだ。
聞いた話だが、国交省は警音装置を「プリウスが発売されて10年近くたつが、そういった事故はない」といって否定していたらしい。

それに対して、アメリカでは電気自動車の普及は全くこれから、しかも日本に比べれば歩車分離は格段に進んでいるにもかかわらず、すぐに法制化の検討に入っている。
このアメリカの対応をみて日本でも急にこの話が進んだのではないか、とも思える。

新しいテクノロジーに対応して法律も変えなければならない。これが安全に関わることであれば、即座に対応しなければならない。当たり前のことだ。
なぜ日本のお役所は前例のないことに対してプロアクティブに動けないのだろうか。

高速無料化の顛末

2010年01月30日 | 高速道路
やっぱり、高速道路無料化は地方の空いている道路に限定されるらしい。
民主党は高速道路無料化をマニフェストに掲げていたが、結局羊頭狗肉とはこのことだ。
もちろん、マニフェストに上げていたからといって、その後の検討で内容が変更になることはやむを得ない。しかし、すでに選挙前から「全面無料は無理だ」という認識が民主党内にはあったのだ。というか、そんなの誰だってわかるでしょ?
無理なことを薄々感じながら、国民に口当たりのいい政策を内容を精査せずにあげていた、と言われても仕方がないと思う。

まあ、無料区間や検討されている金額はまずまずの落とし所という気もするし、それはそれでいいのだろう。
その中でも、以下のあたりはちょいと気になる。


・普通車上限2000円
これはどういうやり方にするのだろう。現在の週末1000円上限を2000円に変更し、ウイークディも対象にするということでは、国道の渋滞をなくすため高速チョイノリを促進する、という効果がない。
今の正規料金を1/5にする、というような料金改定が望ましいと思う。

・本四は「フェリーに考慮して」対象外とする
折角巨額の費用をかけてインフラを整備したんだから、その橋はどんどん使われなくてはいけない。そもそもフェリーが生き残っているような価格設定がおかしかったのだ。フェリー会社とその関係者の方には大変厳しい言い方だが。

・ETCでなくても、上限2000円にする
過去エントリーを見てもらうとわかるが、私は決してETCが優れているとは思わない。オーバースペック、仕組の悪さ、セットアップ・再セットアップの不可解さなど、批判すべき点はたくさんある。でも、もうここまで普及したんだからこのまま100%を目指し、現金収受を全廃してコストを下げるべきだと思う。
中途半端なことはやめるべきだ。
それよりも、セットアップの手続き簡略化と手数料廃止とか、バーの廃止+不正通行車のカメラによる徹底取り締まりとか、改善すべき点を改善した方がいい。

・普通車上限2000円 軽自動車1000円
ちょっと軽自動車優遇が過ぎないか、と思う。ますます軽自動車比率が上がる。まあ、だから問題だ、ということではないけど。
スズキ・ダイハツはうれしいだろう。

2010東京オートサロンの寂しさ

2010年01月17日 | 雑記
仕事なので今年も東京オートサロンへ行ってきたが、かなり寂しさを感じるものだった。
カーメーカー出展はトヨタ、日産、ホンダのみ。
チューニングショップの出展も少なく、幕張メッセの3つのホールのうち東ホールはドレスアップ車両の平置き。常連だったDAMDなんかも車両出展だけで自社ブースは出していなかった。

おそらく、チューニングショップのほとんどは経営的に厳しいのだとおもう。事実、気になって大手のWEBサイトを見てみたらこの一年間「What's New」が更新されていないところがたくさんあった。
出展しているメーカーもみな即売に力を入れており、出展費用を回収しようという意図が表れているのだろうか。

若者のクルマ離れにより、クルマに熱いのはDQNとオタクだけ。どちらも一般の若者からは遠い存在となっている。

とはいえ、会場では結構一般の若者の姿が見ることができたが、実は近づいてみるとほとんどの場合、中国語を話している。
中国語OKという張り紙も何カ所かでみた。
アメリカの日本車改造ブームもどうやら一段落し、先進国はエコムード一色になってきている。

チューニング系の世界を生きてきたオヤジたちもすっかり初老化してきており、いい年をして髪の毛を染めているじいさんがたくさんうろうろしていたのも印象的。

大勢人が群がっているところがあったので行ってみると、オートサロン名物House of kolorの半裸のお姉さんを撮影するその趣味の人たちでした。

ということで、多分来年はもっとさびしくなるだろう。